とある野良猫の雑記録

大まかな経歴。大卒後、陸自隊員をへて→ 看護学校・看護師になり → いまは介護職/介護…

とある野良猫の雑記録

大まかな経歴。大卒後、陸自隊員をへて→ 看護学校・看護師になり → いまは介護職/介護福祉士。 ひとり者、菜食主義者、HSPな皮肉屋。

最近の記事

出生率低下、なにか問題ですか?

国や東京都の出生率が過去最低だと、先日ニュースで報じられていた。ここでふと立ち止まって考えるのは、出生率が低いとなにか問題なの? という根本的な疑念である。 反対に、出生率が高い国がどんなところなのか、想像してみるといい。たとえば、アフガニスタンとか、サハラ以南のアフリカ諸国は出生率が高そうである。そういった国々では、そもそも国民の識字率は低く、女性の地位は低く、教育を受ける機会はほとんどなく、女は子供を産んで育てるだけのマシーンとみなされるような国なんじゃないかな。  そ

    • 某福祉事業団、“辞令交付式”に感じた違和感。

      今月から、いまの勤務先の施設で正職員になった。はじめ派遣で入り、それから職員採用に応募してまずはパートからスタートし、それから常勤に転換したのだ。 ここは静岡に拠点をおくらしい、全国に約13000人の職員を抱えるという社会福祉法人。“エデン”などの評価の高い高級老人ホームをいくつか経営していることから、興味をもっていた団体だった。一方で、実際に働きだしてその問題点にも気づいてきている。ここで取り上げるのは、その仰々しさ、堅苦しさ、形式主義的なところである。  たとえば、先日

      • いつからか、履歴書で嘘をつくようになった件

        そういえば、職場に提出する履歴書の経歴をいつからか改ざんするようになった。そうはいっても、ありもしない経歴をでっち上げるわけではないし、もっと些末なものである。 まず学歴に関していえば、わたしは大学を2年修了時に中退して、別の大学に3年次編入して卒業したのだが、そうしたことは省略して書かないことにしている。ただ、卒業した大学と学部、その年度だけを記している。  これはたんに記入するのが面倒なのと、もし書いたら書いたで面接で突っ込まれるのがうっとうしいからである。 つぎに職

        • 介護職、年度はじめの「目標管理シート」のアホらしさ。

          先日、勤務先の施設から、「目標管理シート」とやらを提出するように指示された。  そういえば以前、常勤で病院や特養で働いたときに、そんな名称の提出物を求められたことがあったなぁとふと想い出す。 ここで違和感をおぼえるのは、目標は具体的で“数値で表せるように”示すこと、などと但し書きがついていたりすることだ。  みなさんも先刻承知のように、介護の仕事ってそもそも、具体的になにかを達成したりするような仕事ではまったくないんだよね。その点が、売上を上げたりする必要がある営業職などと

        出生率低下、なにか問題ですか?

          介護現場における対応困難事例

          ●事例 80代、女性のAさんは、在宅酸素療法で鼻カニューレをつけ、日中は点滴、現在感染対応のため居室隔離中である。  転倒リスクが非常に高く、これまでに何度も転んであちこちに打撲の痕があり、先日は転んで前歯を折っている。本人はとにかくトイレに行きたいと訴え、酷いときには10分おきにトイレのために起き上がり、一日におよそ20〜30回はトイレに行く。  歩行補助具は本人が忘れていってしまうからという理由で使用していない。転倒への対策として、センサーマット、それからポータブルトイレ

          介護現場における対応困難事例

          孤独な男のソロハイキング

          近頃、退屈しのぎと気分転換のために、休日に知らない土地を歩いてみることにした。ガイドブックのような本を買ってみて、それが「半日の山ハイク」(東京新聞)という本である。 南関東在住のわたしにとって、行くとしても東京・神奈川あたりになるだろう。元来、面倒くさがりな性格で、目的がなければ外出したくないという人間である。隔月で、高尾山や片瀬江ノ島の海岸を歩くことにしているが、これは何年も続けている習慣である。  知らない土地に行くのはやはり面倒で、とくに電車で片道2時間もかかるよう

          孤独な男のソロハイキング

          Netflixの刑務所モノ、ドキュメンタリー

          わたしはアメリカの刑務所を扱った映画やドキュメンタリーを時々見ることがある。  以前ネットフリックスでは、「潜入! 世界の危険な刑務所」というシリーズをシーズン5までほとんど見たことがある。面白いというよりかはシリアスな内容で、監獄での受刑者の処遇を通じて、その国の社会の一端を垣間見えるようなところがある。 酷いところになると、受刑者に食事が十分に与えられず、自分で食糧を入手しなければならないところもあった。あるいは、一日のうち23時間はロックダウンされて狭い監房に閉じ込め

          Netflixの刑務所モノ、ドキュメンタリー

          コロナワクチン、その不都合な真実

          そういえば、わたしは30歳を過ぎてから看護師の免許を取った。そして医療従事者として病院で働きはじめたのだが、患者を薬漬けにする現代医療と医療現場への違和感が強く、結局看護師として働くことはやめてしまった。  今回記事で書きたいと思ったのは、コロナ禍で大きな問題となった薬漬けならぬワクチン漬けの現実である。国民の大多数がワクチンを打ってしまった以上、いまさらどうこういってもしょうがないのかもしれないが、やはりこれは正面から向き合うべき現実だと思っている。 フランスの遺伝学者、

          コロナワクチン、その不都合な真実

          近ごろのNetflixドキュメンタリーの秀作

          わたしはよくネットフリックスでドキュメンタリーモノを中心によく見る。近頃、これはいいと思った作品を3選挙げてみたい。 ●サンファン アルゼンチン潜水艦失踪事件  突如姿を消したアルゼンチン海軍の潜水艦に密着したシリーズ。なぜ潜水艦は44名の乗員とともに忽然と姿を消したのか? 決して楽しい作品ではないものの、事件を通してそのミステリーやアルゼンチン政府の闇について考えさせられる。  似たような作品に「MH370 マレーシア航空機失踪事件」があり、こちらはなかなか面白かった。

          近ごろのNetflixドキュメンタリーの秀作

          チェスとレート戦 その3

          去年の暮にチェスの対人戦をはじめてみた。チェスドットコムというサイトで、じわじわと上がり調子だった。  それがなぜか調子が悪い日というものがあり、連敗を重ねてたった一日でレーティングを一気に下げてしまった。これまで苦労して積み上げてきたものの一部を、その日だけで失ってしまったような気がした。休日なのに、そのことで心がかき乱されて頭がいっぱいになり、他のことがまったく手につかなかった。  「もうチェスなんてやめてしまおうか」と何度も考えたし、年会費を払ってるのに退会方法について

          チェスとレート戦 その3

          ユニット型の介護施設は、このさき生き残れるのか?

          いま働きだしている施設は、ある福祉事業団が経営する高級老人ホームで、配属先は介護棟とよばれるユニットの方である。その体制や建物の外観こそ立派だけれども、その内実はどうなのか。  以前もユニット型の特養で働いた経験もあるだけに知っていたことではあるものの、ユニットケアはなかなかたいへんである。 勤務体制はユニットに職員一人だけ、残りの人員は入浴介助にいったりする。だから、困ったときやちょっと聞きたいことがあるときに、人に訊くことができない、助けを呼べない不便さは大きい。  仕

          ユニット型の介護施設は、このさき生き残れるのか?

          わたしの学歴観、教育観

          わたしの教育歴をふりかえると、中学くらいまではそこそこお勉強はできた。高校からは落ちこぼれて、理系科目はちんぷんかんぷんで理解できず、かといって文系科目もろくにできなかった覚えがある。理数科にいたにもかかわらず、大学は当然のように私立の文系にすすんだ。 当時から感じていて今でも思うのは、自分は大学なんか行かなくてよかったなということ。自衛隊に入ろうと決めていたから、大学を中退して入隊しようとしたが、親に反対され自衛隊の広報官にも説得されて、卒業までいたことを思い出す。 わ

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          テクノロジー至上主義、AI万能論への違和感と疑念

          先日、イーロン・マスクが述べていたことに、「2025年末には、AIはどんな人間よりも知能で凌駕するだろう」というものがあった。  また他にも、レイ・カーツワイルという名のAI研究者は「人類はテクノロジーによって500歳まで生きられるようになる」「技術的特異点は2029年頃にくるだろう」などとたしか述べていた。 このようなテック界の巨人たちの発言に、わたしは強い違和感と疑念をおぼえるものである。そういえば、数年前にユヴァル・ノア・ハラリというイスラエルの歴史学者は、著書「ホモ

          テクノロジー至上主義、AI万能論への違和感と疑念

          “大東亜戦争”という呼び名をあえて用いる陸上自衛隊のメンタリティ

          先日、旧ツィッターにおいて物議を醸して話題になっていたこと。それは、陸上自衛隊東部方面隊第1師団隷下の第32普通科連隊(大宮)が、第二次大戦の激戦地である硫黄島での日米合同の慰霊式に出席した際に、公式ページにおいて“大東亜戦争”という呼称を用いたことで、各方面から反発を受けたようである。 日本政府は公式文書にこの呼び名を用いておらず、自衛隊の部隊がかってにこの呼び名を用いたことは問題だろう。しかも、大東亜戦争といってもどこで行われた戦争なのか、さっぱり分かりにくいことも問題

          “大東亜戦争”という呼び名をあえて用いる陸上自衛隊のメンタリティ

          介護職、アクシデントとの向き合い方

          介護施設で働いていて、避けては通れないものがインシデント・アクシデント報告だろう。事故報告書といったりもする。正直言って、できるものなら書きたくないし、避けて通りたいものである。 とくにいまの職場では、アクシデントに関して報告書を書き、報告し、さらに家族(身元引受人)に連絡して、カンファレンスを開き、一週間後とかに効果測定までやらなければならないのだ。ここまでを、事故を発見した当事者が主体となってやらなければならない煩雑さ、うっとうしさは大きいものがある。  また人手が最低

          介護職、アクシデントとの向き合い方

          自衛官不足に、打つ手はあるのか?

          近年、自衛官不足が加速しているといわれている。近年防衛省・自衛隊は年齢制限を緩めたりしているものの、この少子化の時代には焼け石に水だろう。  一方、国の防衛というのは「誰かが担っていかなければいけない」職種の最もたるものである。志願者がいないから誰もやりません、では済まされない。しかも他の業種とは違い、安易に外国人労働者に頼ることもできない特性がある。つまり、日本国民が中心とならなければならず、それも若年隊員を大量に必要とする組織でもある。 自衛官不足とひとくちにいっても、

          自衛官不足に、打つ手はあるのか?