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つまらない仕事にこそ宝が眠っている

今日のおすすめの一冊は、トム・ピーターズ氏の『トム・ピーターズ セクシープロジェクトで差をつけろ』(阪急コミュニケーションズ)です。その中から「メモは点と点をつなげる」という題でブログを書きました。

本書の中に「つまらない仕事にこそ宝が眠っている」という心に響く文章がありました。

どんな仕事も、すごい仕事にできる! まさかと思うなら、あなたは間違ったチャンネルに周波数を合わせている。 成功する者は、つまらない仕事に目を輝かせる。

ウソじゃない。 なぜ? つまらない仕事は、かなり自由がきくからだ。誰も気にしない。誰も見ていない。だから、やりたいことができる。自分で直接、手を下せる。間違いを犯せる。 危険を冒せる。そして、奇跡を起こせる! 

マッキンゼーのとき同僚だったビル・マタソーニは、誰もやりたがらない書庫の整理という雑用を突破口にして、その会社の知識蓄積・共有システムを全面的に作り替えた。つまり、つまらない仕事から、顧客企業の新たな「コア・コンピタンス」を創造したのである。 

マタソーニは、 つまらない仕事を与えられても決してくさらず、新しいことを学びながら、 どんな仕事でも、自分のキャリアの輝かしい一頁にしたいという強い意欲があった。

 「権限のない人」は、判で押したように、自分にそんな「自由」は与えられていないと嘆 く。 これは、自分は「能なし」だと言っているに等しい。 キツイ言い方だが、本当だからしょうがない。「自由」はいつもそこにある。ほとんどの人がそれを使おうとしないだけだ。成功する人は「自由」があることを知っている。

まず、自分や同僚を悩ませている職場の「小さな」問題を探し出し、どうすればそれを解決できるかを考える。そして、自分の意思で、自分の時間を使って、問題解決に乗り出す。忘れないでほしい。馬糞(ばふん)があるということは、どこかに馬がいるということだ。

 ほかの誰もやりたがらない「小さな」仕事や「雑用」があったら、喜んで飛びつこう(なければ、それを探そう)。伝票の書式変更でも週末の顧客接待でも、やりたいことをやる絶好のチャンスである。 やる気さえあれば、かならず、憂鬱な仕事を、輝けるプロジェクト、すごいプロジェクトに変えることができる。

本の題名にある「セクシー」とは「魅力的」、「人の関心を引く」、「面白い」という意味だ。つまり、「つまらない仕事」こそセクシーだということ。

つまらない仕事は誰もやりたがらないし、注目もされない。だからライバルもいない。すると、誰にも邪魔されず、自分のやりたい放題となる。まさに、「人の行く裏に道あり、花の山」という格言の通りだ。

すごい仕事を狙ったらすごいことは起きないが、つまらない仕事に熱心に取り組み、工夫を凝らせば、すごいことになる可能性は大きい。

つまらない仕事にこそ宝が眠っている

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