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「大人(たいじん)」になるためには

今日のおすすめの一冊は、藤尾秀昭氏の『はじめて読む人のための 人間学』(致知出版社)です。その中から『人生もまた「経営」』という題でブログを書きました。

本書の中に『「大人(たいじん)」になるためには』という心に響く文章がありました。

「大人(たいじん)」になるためには何が大事なのか。『大学』は三つのことが大事だといいます。『大学』の三綱領(さんこうりょう)です。

第一は、明徳(めいとく)を明らかにする。
第二は、民(たみ)に親しむ。
第三は、至善(しぜん)に止まる。

人の上に立つ人にとって一番大事なことが三つある、といっているのです。

明徳というのは「万物を万物たらしめているエネルギー」のこと。簡単にいえば、法則ということです。あらゆるものに法則がある。心にも、経営にも、人生にも、こうすれば発展するし、こうすれば駄目になるという法則がある。 

その法則を明らかにすることが人の上に立つ人にとって 一番大事なことだ、ということです。 そして、自分が知った法則は 一般の人にも知らしめていかなければいけないですよ、 と『大学』は教えています。 それが「民に親しむ」です。 

第三の「至善に止まる」 至善は理想、最高の状態です。 「止」は足跡の形で、 二つ重ねると「歩」むになります。 つまり、先の二つ、法則を明らかにし、それを多くの人に知らせることを 常に最高の状態に保ち続けなさい、ということです。

大人とは器が大きい人であり、徳が備わっている人のことを言う。器の大きい人は、自分の学んだことを惜しげもなく、まわりの人に教えることができる。だが器の小さい「小人」は、知識やノウハウを自分だけで独占しようとする。「民に親しむ」ことができないということだ。

学んだことは惜しげもなく、まわりの人に教えることができる人でありたい。

今日のブログはこちらから→人の心に灯をともす


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