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3年ぶりに42.195kmを走ってきた話

コロナ禍が落ち着いて再開し始めた全国のマラソン大会。どうしても踏ん切りがつかずにズルズルきたけれど、ようやく3年数ヶ月ぶりにフルマラソンを走ってきました。今日は広く想いについて書いてみたいと思います。

2023年3月18日 石川県七尾市で開催された「能登和倉万葉の里マラソン2023」に参加してきました。

2年間走ることから逃げてきた訳

コロナ禍初年度、私は名古屋ウィメンズマラソン2020にエントリーをしていました。
この時期は本格的にマラソンを始めようとトレーニングを重ねていたので、名古屋ウィメンズマラソンの他にも3月に10kmマラソン1つ、4月にフルマラソン1つ、5月にフルマラソン1つにエントリーしていました。
それが感染症の蔓延で、東京マラソンの中止を皮切りに、一気に全て中止になります。エントリー費用は一部返ってきたり、全く返ってこなかったり……仕方がないのはわかっているけれど、当時は状況の深刻さをあまり理解できていなかったので、やるせない気持ちになったことを覚えています。

ただ、これで懲りないのが私です。
2021年の同時期にもコロナ禍の収束を信じて、マラソン大会にエントリーします。しかし、期待とは裏腹に、これらもことごとく中止になりました。
エントリー費用が返ってこないとかは誓約書にサインをして合意をしていた部分なので一切の不満はありません。
ただ、この1年間、コロナ禍の収束を信じて毎日10キロ以上を雨の日も走り、筋トレも食トレも頑張るなど、訓練を重ねていました。
急に無気力になり、通っていたジムにもほとんど行かなくなったし、大事にしていたGarminも電池が切れたタイミングでそっとタンスにしまいました。

こうやって大好きだった走ることから自然と逃げるようになりました。

NewspicksさんのYouTubeはまさに私のようなランナーの心理を的確についていてわかりやすかったので、貼らせていただきます。

フルマラソンをもう一度走ろうと思った訳

関係ないように見えるかもしれないけれど、SHElikesに入会して勉強をし始めたことが大きいと思います。
好きなことを大切にする姿、目標に向かって直向きに向き合うシーメイトさんと出会う中で、何かに向かって頑張っている自分でありたいという気持ちが湧きました。
もちろん勉強を頑張るという選択肢もあったけど、一度切りの人生なので走ることにしました。

では、なぜ能登和倉万葉の里マラソンにしたのか。それは、和倉温泉は思い出のたくさんある街で、大好きな観光地のひとつだからです。
何度も旅行にも行ったし、コロナ禍で大会がことごとく中止になる中で先輩と日帰りで旅ランをした場所でもありました。
思い出が詰まっている場所を走れる。再開するにはベストな大会だと思い、私は名古屋ウィメンズマラソンではなく、能登和倉万葉の里マラソンを復帰戦に選びました。

せっかくなら勉強もしようと思って【ランニング食学検定】を受講し、一応満点で卒業しました。

42.195キロを走るまでの道のり

めちゃくちゃしんどかったです。
練習を再開した時は、こんなに走れなかったっけ?と思うくらい走れなかったし、しばらく他の運動もしていなかったので筋肉もなにもない足腰になっていました。
思い切ってフルマラソンにエントリーしてみたものの、3ヶ月でフルマラソンを走り切れるようになるとは思えないくらいの走力でめちゃくちゃ不安になりました。

最初は2日に1回くらいのんびり走り、12月中にゆっくりでもいいから10km走り切るを目標にランニングを始めました。1月は20kmを踏む、2月は30kmを踏む。シンプルな目標を立てながら走りました。

2年前までは走っていたからなのか、意外と走れるように戻りました。ゆっくりペースであれば15kmくらいは苦しくなく走れるようになったし、平坦なところでは10kmくらいまでは5:10/kmくらいで走れるようにまで成長しました。

Garmin_23年2月


反省点としては、筋トレやストレッチを怠りすぎたことです。特に筋トレは、今となってみればよく完走できたなと思うくらいやらなかった。おかげで2日経った今でも、トイレの便座に座るのもしんどいくらい太ももが筋肉痛です。

42.195キロを走って見えたこと

努力は裏切らないということと、準備は相応の準備は必要だということ。

21kmまでは余裕でした。
結構な山登りと山下りがあったけど、サブ4も余裕でできちゃうくらいのペースで走り、すれ違うトップランナーに頑張ってくださいと声をかけちゃうくらいの余裕がありました。

でも、マラソンは30kmからキツくなるもの。やっぱりそのあたりから異変が起こります。股関節から膝にかけて、走るのもしんどいくらいの痛みに襲われました。
元々練習で30km走ったあとから股関節に違和感があったんです。オーバーワーク。筋トレもしてないくせに練習で長距離を走ったりと無理しすぎていたんでしょうね。
そんな完璧とはいえないコンディションだったのに、本番はアドレナリンもでていただろうし、山登りも山下りも楽しすぎてハイペースで飛ばしていたら、股関節が壊れてしまいました。
そこからの12kmは地獄でした。
平坦な道は走って、山登りと山下りは歩いてを繰り返し、何とかゴールを迎えました。歩いてしまったので、完走はできませんでした。それでも、実はこれがベストタイムです。

公式タイムをキャプチャーさせていただきました

結局はベストタイムでゴールできているので努力したことは裏切らなかった。でも、筋トレ不足で脚を痛めたから確実に準備不足だった。
努力と準備の大切さは、改めて痛感しました。

これからどうするのか

楽しく走って、楽しく大会に出ようと思います!
めちゃくちゃきつかったけど、それを遥かに超えるくらい楽しかったし達成感がありました。 

あとから色んな人の立ち話が耳に入ってきたのだけれど、結構きつめな大会だったらしいんです。言われてみれば、これまで走った、名古屋ウィメンズよりも、さいたま国際マラソンよりも、金沢マラソンよりも坂道がきつかったです。それを聞いたらちょっぴり自信がつきました。

だからこそ、次出る時には、今度こそサブ4をしたい。そんな風に思っています。

楽しく走りながら成果を出す、そんな良いサイクルにできたら嬉しいです。

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