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稽留流産 手術記録

手術当日。
気持ちは結構落ち着いていて、普段通り目覚めた。子供の保育園の支度を済ませて自分の身支度を整えました。
といっても手術の際はお化粧NGなので顔を洗って歯磨きしたぐらい。気分を上げるためにコテで髪の毛のセットはしました。

病院に行き、入院の手続きを淡々とこなす。今回落ち着いていられるのは全身麻酔で寝ているうちに終わるという安心感?のおかげかもしれない。
病室に着いて手術着に着替えた後、看護師さんが点滴をしてくれました。点滴ってホント苦手!私は血管が細いので手首に近いところの比較的太い静脈に針を刺すんですが、それがもう痛くていたくて。骨に近いからかもしれないけど、ずっとチクチク針の痛みを感じます。 
最初は水分補給の点滴のみですが、手術のときには麻酔の点滴もここから入れる予定。
手術の前に内診があり、子宮の入り口の消毒をされました。これが痛かった! 器具でグリグリされてめっちゃ苦痛でした。

そしていよいよ手術室へ! 手術室までは自分で歩いていきます。車椅子でもいいよって看護師さんに言われたけど、歩けるのに申し訳ない、と思い断りました。

手術室のベッドに横たわると、また子宮の入り口をグリグリ消毒されて、またまた痛みに顔が歪んでしまった・・早く麻酔で眠らせてくれーーって感じ。
点滴に痛み止めが入ると、お酒を飲みすぎたときのように目の前の景色がぐるぐると周りはじめ、麻酔を入れますよーと言われた後すぐに眠ってしまった。

次に目が覚めたときには病室のベッドの上で、部屋の中に夫がいるのが見えた。意識もうろうとしながらも夫の名前を呼んで返事があったので安心してまたすぐに眠くなり、意識消失。その後3時間、眠り続けました。

意識がしっかりと戻ったときにはもう夕方になっており、思ったよりお腹の痛みはなかった。1番痛かったのは手術前の消毒のグリグリだったかな(笑)
ナースコールをすると、医師と看護師さんが診察に来てくれた。下腹部をぐーっと押したりして痛みがないことを確認。手術成功!と聞かされました。やったー。
煩わしかった点滴もその後外してもらい、晴れて自由の身に。前日の夜ご飯以降何も食べていなかったので夜ごはんが待ち遠しいなーと能天気なわたし。

「手術」という言葉に怖がっていたけどいざ終わってみるとあっけない。痛みもほとんどないし眠っている間に終わるので帝王切開の手術に比べたらつらさ100分の1ぐらい。

ただ、心の喪失感は半端なかった。もう子宮の中は空っぽなんだと考えると涙があふれてきた。 ほんとにお腹の赤ちゃんは短い生涯を終えたんだなって実感しました。

でももう前を向くしかないんだ。次に進むしかない。涙を拭いて、もう次の不妊治療のことを考えているわたし。今回のことはツライ経験になったけど、これをバネに次に進みます。

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