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動物愛護エッセイ 『お互いセラピー❤️』

   今回は動物愛護をテーマにした内容です。登場するのは、かわいいワンちゃんたち。
 少し長めの文章ですが、動物愛護にご理解ある方だけでなく、普段あまり動物に関心がない方にもご覧いただけるなら幸いです。
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  《わあ〜、久しぶり~!》
  つい先日のことです。京都の街で思わず大きな声を出しそうになりました。見たことのある かわいいワンちゃん3匹が、歩道で座っていたからです。

   そのうちの1匹は、テンションが上がってソワソワしたり、吠えたりして飼い主さんから注意を受けてました。悪さをしてるというよりも、若くてエネルギーを  もて余してる感じです。

    白2匹と黒1匹。
   ホワイトシェパード、そしてブリティッシュ   コッカー  スパニエルという犬種。名前は、あんちゃん、おはぎちゃん。そして騒いでた黒色の子が、きびちゃんです。
   飼い主さんの好み?ユーモア精神ですね。どの子も和菓子に因んだ名前なのです。

   この子たちはセラピードッグ。福祉施設などに行って、利用者(高齢者など)を癒す役割を担っているんですね。

   こういった福祉的な活動にも当然  費用がかかりますから。京都市の四条河原町で、募金活動をされていたのです。この時は、買物を済ませた奥様方や外国人旅行者たちが犬を撫で、募金箱に寄付をされていました。

   この京都セラピードッグ協会のことは、以前にも書かせていただきました。
    買物に行った時に(たいてい2~3ヶ月に1回くらいのペースで)お見かけするので。その都度 少額ですが僕の小遣いから、そしてnoteでのマガジンの売上から寄付させていただいてます。

    今回は久しぶりの再会で嬉しくなり、思わず大きな声を出しそうになったのです。
   20分くらいでしょうか。飼主さんとお話をして、この子たちを撫でさせていただいて。とてもハッピーな気持ちになれました。

 皆さん犬は、お好きですかね?
 犬って本当に、かわいいんですよ。人間の気持ちを読める動物ですから一緒にいるとホッとします。

 僕が嬉しかったのは、この子たちが元気だったこと。そして  この子(おはぎちゃん)が僕を憶えてくれていたことです。犬は嗅覚が優れているので、久しぶりの再会でも憶えてくれているんですね。

    もしかしたら、信じて貰えないかも知れませんね。
「嘘だ〜 憶えていたって?犬は言葉を話せないでしょう。どうして  それが分かるの?」
 
   ですが、この問いへの答えは簡単でして...
     

愛犬家の 《感覚》です。笑

   愛犬家は、表情や動きから犬の気持ちが分かるんですよ。まあ今回は、おはぎちゃんがお腹を見せて甘えてくれたから、《憶えてくれてたんだね!》とすぐ確信できましたけど。

    犬も心が通じる相手のことは ちゃんと憶えている。この点について大抵の場合、犬は義理を欠くことがありません。

   僕のnoteでの投稿テーマは、動物愛護ばかりではありません。政治批判や恋愛をテーマにしたポエムなども書かせていただいてます。
   テーマを1つに絞ってはいません。ですが創作の根底にある思いは1つです。
 《他者に対して、優しくありたい》この思いだけです。

   人に対しても
   動物に対しても

   優しくありたい。

   そうです。犬だって猫だって、小鳥だって愛しい存在なのです。我々と同じように、今日という日を一所懸命に生きてるのですからね。

  人間と犬や猫、鳥などは互いに癒やしたり癒やされたりしながら共生できるのです。その歴史があります。

   ここで、突然ですが皆様にお願いがあります。
 お願いと言っても《寄付してください》とか、クラウドファンディングの呼び掛けとかではないので  ご安心を。笑
   僕は皆さんの気持ちをいただきたい。それも僕にではなくて、今回 紹介したような動物たちにです。

  この投稿で書くか迷いましたが。
  僕のことを憶えてくれていた  おはぎちゃん。残念なことに、ちゃんと歩けない状態になっていたのです。

   前回、おはぎちゃんを撫でた時には立っていたと思うので。今回は《あれ?足でもケガしたのかな?》と思っていました。ですが痛がっている様子はないので気になって飼主さんに事情を伺いました。

 辛い事情になります。
 飼主さんの話によれば、おはぎちゃんは2年前に何らかのウイルスに感染して、結果 脳に障害を負ってしまったらしいのです。

 障害が進んで、今では立っても  ふらついてしまい歩けない。倒れて柱などで頭を ぶつけることもあるらしく飼主さんも苦労されてるようです。
(ですが、家にいれば寝たままの時間が増えてしまい体に良くないので。こういった形で募金活動にも参加させているとの事でした)

   僕から皆さんへのお願い。
それは《この子たちのことを見守ってください》というものです。気持ちだけでも良いから応援してあげてほしいのです。
  
 どこかでセラピードッグを見かけたら優しく声をかけて。もし動物が苦手であるなら遠くからでも良いので、優しく見守ってあげてほしいのです。

   我々を癒してくれる動物たちを優しく見守り、その貢献に感謝する。
   こういった思いは動物愛護の観点からも必要ですし、対動物ということだけでなく、人間同士の繋がりを強くすることにも繋がると思うのです。

    今回 触れ合った時に、おはぎちゃんは何度か僕の顔を見上げました。
   とても澄んだ目でした。

 もちろん、おはぎちゃんは障害についての不満など言いません。目の前の善意の通行人に尾を振り、素直に撫でられていました。
 脳に障害があっても、人々を笑顔にしてセラピードッグとして活躍しているのです。その姿を見て強く胸を打たれました。

  僕の胸にある思い。
《今日は嬉しかったよ。また笑顔で会おうね》

  そして、この子の胸にある思い、
  《撫でてくれてありがとう。また会えると良いな》

  人間と動物が、共に癒し合いながら心温まる瞬間。そこに僕は希望を感じます。

   人も動物も、人生には厳しい現実もあります。ですが、助け合い支え合えば、必ず楽しく充実した時間を過ごせる。
   僕は、しんみりとした文章を書く気はありません。課題や障害は、乗り越えるもの。メソメソ、クヨクヨばかりではいられませんからね。


なので、陽気に締めましょう。
最後にご唱和ください。笑

大きな声でエールを送ってください。

 「ガンバレ、おはぎちゃん!」


そして
「かわいい動物たちよ、ありがとう!」

 僕が体験した平和で心温まる瞬間。
 皆様に この感覚を少しでもお伝えできたなら嬉しく思います。
   最後までお付き合いくださりありがとうございました。

《完》

ひろまる愛理
2024年5月

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