見出し画像

「働きやすさ」とはなにか?

いきなり元もこもない発言になるが求める「働きやすさ」は人によって違う。さらに付け加えると、1人のヒトがずっと同じ働き方を望むことはあり得ないし、年齢や心境の変化やライフステージによって変わっていく。

自分にとって働きにくい環境は愚痴や不満がつのり離職や派閥のキッカケになる。会社側が良かれと整備した制度が逆に足を引っ張る結果となることも少なくないので、制度設計は心底骨が折れる。

やり方ばがり求めても安心は一瞬で、すぐにまた問題が生じる。
マインドばがり求めても心だけ先走り、具体的な一歩が踏み出せない。
「どうやっていくのか」「どう考えていくのか」の両方が大切と頭では理解しているが、いざ働き方改革をしようとすると教科書通りのことしかできない。
働きやすさとは?をいくつかの視点から視てみたい。

男の働きやすさ・女の働きやすさ

一般的な社会の構図は男性中心と言われる。男性は分かりやすく数字を目標達成のマイルストーンにした方がスムーズに動ける場合が多いが、女性は必ずしもそうではない。
女性は競争より共感したいし、賞賛より感謝されたい人が多い。となると、数字だけを目標にしても気持ちが続かなくなってしまわないだろうか。

子育てや介護などライフスタイルの変化があれば、夫の扶養に入り家族を優先できる体制を選択する女性も多い。

恋愛では男と女は人とサルほど違う(女が人で男がサルとかいう意味じゃないですよ、それくらい違うと言う意味で)と言われるくらい全く別の身体を持った生き物なのに、仕事となると男女同じやり方や目標達成を当たり前に課されることに疑問を感じることもあるのです。

男が営業で女が事務とか言いたいのではなく、評価の仕方や、そもそも評価って何?ってところからもっと考えていっても良いんじゃないかな?と。

女性がのぞむ働きやすさ3つ

女性ってどんな会社だと働きやすいのか?を考えてみた。

働く人に選択権を委ねる

働く時間や休日の取り方はある程度自分自身で決められた方が子育て・介護世帯のスタッフは安心する。
全員が平等で固定ではなく1時間ずらすのOKとできるだけで安心感は一気に上がる。

お互い様風土を作る

子どもの風邪など本人の予期せぬ理由で休まなければいけないことは多々ある。助け合える体制を作っておくことと、困ったときはお互い様だよね、と言う空気感を日頃から作っておくのは非常に大切。スタッフの休みが続くと上司がテンパってしまうことは以外に多い。
子どもが小さかったり介護を必要とする家族がいる場合、仕事よりも家族が優先なのは当たり前のこと。

独身や時間の調整がしやすいスタッフに仕事の皺寄せが集中して不満が出ることがあるが、その場合はいつも対処してくれていることの感謝に加えてプラスの評価もしてあげなければいけない。この場合の評価はすごく大切。

無理に競わせないけど、馴れ合わない

女性は競争を求めない人が多いと書いたが、女性の多い職場は馴れ合いになりがちな傾向がある。そうなると誰かが嫌な役を引き受けなければならない。
しかし、誰だって怒るのも怒られることもしたくない。つい曖昧な言い方になってしまい全然伝わらない、何で私だけ言われるの?と不信感につながるケースも少なくない。頭ごなしに怒らず、だが本意が伝わるように言い続けなければいけない。


「働きやすさ」はすぐに作れるものではない。何度も会社に合うように変えていく必要があるだろう。働きやすい制度は、スタッフの言いなりでもダメ出し会社が押し付けてもダメ。
ただ、やっぱり現場からのボトムアップで作っていく方が上手くいく。

女性スタッフが多い会社はこの本が参考になるかも。上手く行った制度、失敗した制度も書かれていて非常に参考になります。


この記事が参加している募集

ビジネス書が好き

仕事について話そう

いただいたサポートは、より良い発信のための経験や勉強代にしていきます。