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Ode to Joy – Singalong Concert for Everyone/ EU讃歌-An die Freude
この演奏は、2019年8月4日のベルリンKonzrthausでの『第九』全曲の演奏会の直後に、会場の聴衆と、会場の外に集まった人々みんなで「歓喜の歌」を歌う模様です。 (1985年、EUの加盟国首脳は、欧州の歌”An die Freude”を共同体の歌とすることを採択しました。1990年10月3日に、ドイツが再統一されたときにも歌われました。) タイトルにあるように、”Europe’s anthem Ode to sing alone to"で、”ひとりひとり”が歌っている様子がわかります。日本で同じようなことがあると、なんとなくいっしょに合わせて歌うので、重くなりどんどんテンポが合わなくなるのではないでしょうか?ひとりひとりが歌っていないために。 これからの日本での『第九』も、アマチュア合唱団が指揮者とオーケストラの力を借りて、わけもわからず声を張り上げて無理やりベートーヴェンを歌うのではなく、ベルリンでのこの演奏のように、歌える調性で、穏やかに、シラーの詩の本来のメッセージを受け取りながら、できるだけ多くの人が口ずさむ機会があるといいのにと思います。 『第九』はしんどいからと変に敬遠する『第九』嫌いグループと、よくわかっていないから歌える『第九』好きグループに分断されるのではなく、人間として何かメッセージを受け取り発信する。。。そんな楽しみ方ができる曲でしょう。 本日、朝カルZoom講座で「『第九』のドイツ語を歌いやすく」という講座をしました。そのときに使用した演奏の一つです。