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#71【写真詩】彼方への煌めき

台風が
長い裾を
引きずりながら
通過した朝。
強い雨の痕跡を
木肌に残して
雫を水面に落とす
桜の老樹。
顔を曇らせた空が
やがて晴れやかに
光の手を差し伸べると
煌めきを
彼方まで運ぶ
新河岸川。


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