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大道芸スタートアップガイド

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「大道芸の始め方を知りたい!」 「大道芸での稼ぎ方を知りたい!」 そんな方のための、大道芸の教科書がついにできました。 警視庁に7年間勤めた経験から、大道芸人の天敵(?)警察官の… もっと読む
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目次

1章:はじめに ・本書について ・作者紹介 ・大道芸の魅力 ・大道芸の強み ・まず始める ・コロナ禍における大道芸 2章:大道芸に必要なもの ・道具 ・音響 ・衣装 ・活動場所 ・勇気 3章:よく演じられる大道芸 ・マジック ・ジャグリング ・パントマイム ・バルーンアート ・バランス芸 ・小ネタ 4章:大道芸の規模、方向性の考え方 ・大道芸の規模の設定 ・大道芸人の方向性 5章:大道芸教訓録 ・目的を見失ってはいけない ・最初からオリジナリティを追求してはいけない

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1章:はじめに

本書について この記事をご覧いただき、ありがとうございます。  本書「大道芸スタートアップガイド」に目を向けていただいているあなたは、大道芸を始めたいと思っている初心者の方でしょうか。  それとも、すでに大道芸で生計を立てている熟練者の方でしょうか。  あるいは、やってみたけど上手くいかないと諦めてしまった方、大道芸ではないけれどエンターテイナーとして仕事をされている方かもしれませんね。  あなたがそのいずれの方であっても、本書の内容はお役に立てるものであることをお約束しま

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2章:大道芸に必要なもの

 大道芸を演じるにあたって、何が必要になるのか。何があれば、大道芸を行えるのか。  今から始めようとする人は、どのような形で自分が演じるべきなのか、その姿がまだ想像できていないかもしれません。  また、すでに何度かやっている人も、他のパフォーマーがどのような形式で演じているか気になる人もいることでしょう。  この章では、僕が使っている道具などを紹介するとともに、他の大道芸人を見たり、芸人仲間から話を聞いたりして得た情報を盛り込んで、初心者にもわかりやすいように説明します。

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3章:よく演じられる大道芸

 今から大道芸を始めたいと思っている読者の方は、どのような芸を演じたいと思っているでしょうか。  このテキストを読む段階では、まだ取り組む内容が明確には定まっていない人もいるかもしれません。  そんな方のために、大道芸にはどのような芸があるのか、多くの大道芸人が演じているネタを紹介したいと思います。  きっと、あなたが演じたい芸をイメージしやすくなることでしょう。  また、すでに「この芸をやる!」と明確に定まっている人は、ぜひ自信を持って取り組んでいただきたいと思いますが

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4章:大道芸の規模、方向性の考え方

 3章では、よく演じられる大道芸を紹介しました。  どの演技を演じようかと、自分なりの大道芸のイメージも固まってきたことと思います。  しかし、3章でも少し説明しましたが、現実的には演じる難易度も違えば、演じられる場所の制限も違います。  そういうわけで、大道芸人たちは演目を無作為に選んで演じているわけではなく、自分に課された制限に基づいて演目を選んだり、自分の考え方に合った演目を選んだりしているのです。  たとえば、車を持っていないから電車で移動できる荷物の範囲でできる演

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5章:大道芸教訓録

 前の章までで、大道芸を始める準備はできたことと思います。  ですから、もう、いつ始めても良いのですが、気を付けなければならないポイントをこの章では紹介します。  今から大道芸を始める人がやってしまいそうなこと、熟練したからこそやってしまいそうなこと、そのようなことをまとめて、ここではやってはいけない教訓として紹介します。  これは僕自身の自戒でもあります。  僕の自戒を参考に、良い大道芸の参考の足しにしていただければと思います。 目的を見失ってはいけない目的を失った大

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6章:大道芸の現場術

 『大道芸は準備が9割』です。  その演技が盛り上がるかどうかは、現場で決まるわけではありません。  数10時間も数100時間もかけて、演目を構成して練習を繰り返してきた準備期間によって成功は確約されることです。  現場でやることと言えば、練習通りにその演技を30分間ほど再生するだけの、とても小さくて簡単なことだけなのです。  しかし。  そうは言うものの、現場を疎かにしてしまっては、せっかくの9割の準備が台無しになってしまうこともあり得ます。  これはたとえ話ですが、ラー

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7章:投げ銭のもらい方

 このテキストを読んでいる読者の方にとって、投げ銭というのは興味深い項目ではないでしょうか。  どんなに魅力的な仕事に就いていたとしても、 「無給で仕事をしたい」 という話にはなりません。  趣味でやるのであれば別ですが、仕事としてやるのならば、大道芸人もまた、きちんとした報酬を得なければならないのです。  逆説的に、演技をしたのに報酬をもらえないようでは、仕事をしているとは言えない、ということにもなるでしょう。  この章では、投げ銭についてどう考えるのか、なぜ投げ銭をもら

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8章:大道芸におけるトラブル一覧

大道芸が抵触する法律 僕は元警察官ですので、まずは法律的な観点から説明しますが、ゲリラ大道芸は多くの場合、道路交通法に抵触します。  道路交通法第77条には、 「人が集まって、一般通行の著しい妨げになる行為は、警察署長の許可が必要」 とありますから、その許可なく行ってしまうと、『道路の不正使用』ということになるわけです。  そして、 「現に交通の妨害となるおそれがないと認められるときに警察署長が許可を出す」 と規定されているので、大道芸が出来るような人通りの多い場所では交通の

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9章:おわりに

 ここまで読んでいただき、ありがとうございました。  コロナ禍の最中に、僕は1年弱をかけてこの本の原作に携わりましたが、本書を作り始めた頃と作り終わる頃では、ずいぶんと心境に変化がありました。  たとえば、当初は、1年以内にコロナ禍は収束し、以前と同じように大道芸ができる世の中が来ることを想定していました。  ですから、オリンピック開催に向けて、外国人観光客が増えることや、それに向けた治安維持のために警察官の取り締まりが増える可能性についての内容を盛り込んでいました。  も

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