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新型コロナウイルス感染と闘うために

駄文でも愚論でも、必要とする人にさえ届けばいい、そう思って書いたものです、興味がない人は読まなくていいし、反論も分析も無用に願います

まず最初に、このnoteを書いた目的を明確にしておきますが、昨今の東京都下の感染者数の増加で、誰しもが感じているであろう不安、それは、いつ自分も感染して症状が悪化し、苦しい状況に追い込まれるかもわからないという不安、その不安を、出来るだけ軽減し、楽に、ストレスなく、日常生活を送れるようにする、そのためにこの文章はあります、昨今のメディアや報道、また政府広報までもが、徒らに民衆の不安を煽り、恐怖で押さえつけようとする、その前時代的な遣り口に我慢がならないというのもあります、ヒステリックな感情や、恐怖や、衝動的な反発、批判はなにも生み出しません、理性的、知性的、常に冷静で揺らぎのない判断と、十分に落ち着きのある行動こそ、問題対処へのあるべき姿勢だと、僕は考えています、畢竟、数字や理論が正確かどうかは重要ではありません、重要でないというよりは、それが本当に正確かどうか、検証する手段もなく、専門家の間でも議論ある現状で、素人が拘泥することに意味があるとは思えない、ですから、素人は素人らしく、素人にわかる範囲の科学的見識において、危険の正体と安全を確認し、いま起こっている事態をあるがままの姿で見る、それこそが、もっとも現代日本人らしい、知性の発露であると思うからです

さて、まず大前提として理解して欲しいことがあります、それはなにかというと

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)による感染症の流行に対する社会的な対応策に正解はない

ということです

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)による感染症に罹患したとして、その症状や苦しみは、誰もが同じというわけではないのです、もちろん重症化したり死亡したりする可能性は誰しもありますが、その確率は人によって、もっと詳しく言えば、年齢によって、既往疾患によって、またその他の要因によって、まったく違うのです、ということは、人によっては新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)による感染症への危機感は、とても低い場合があるし、そう感じ、捉えている人はとても多い、ということです

たとえば対比としてわかりやすく、65歳以上の老人と、25歳以下の若者で考えてみましょう

65歳以上の老人が新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)による感染症に罹患することを考えるとこれは大きな恐怖です、重症化する可能性も高いし、そのまま死亡することもあるでしょう、なので、65歳以上の老人はなにがなんでも、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)による感染拡大を防ぎたいのは当然です、また、65歳以上の老人は往々にして年金生活者ですから、労働の必要がありません、世の中の経済がどうなろうが、日々の暮らしに心配がありませんから、店舗に対して規制をかけ営業を中止させることにも躊躇がありません、とにかく徹底して感染拡大防止に注力しろという、つまりそれが65歳以上の老人にとってもっとも利益が高い施作なわけです

いっぽう25歳以下の若者は新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)による感染症に罹患しても、それほど大きな危険はありません、もちろん重症化する可能性はありますが、確率は非常に低い、確率が低いということは、現実問題としてそれほど危険ではないということです、そして、25歳以下の若者にはお金がありませんから、日々の暮らしを成り立たせるために、働かなくてはいけないのです、店舗が規制をかけられたり、営業が中止させられたりするのは、死活問題、さらに嵩じて、店舗や会社が倒産して、失業したり失職したりすれば、問題というよりもっと切実です、今日、明日、自分と自分の家族に飯を食わせられるかどうかの瀬戸際です、その危機感と日々直面している若者には、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)による感染症の怖さなど、どれほどのものでもありません

ですから、識者がメディアで、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)による感染拡大とその対策防疫を訴えても、若者はそれどころではないのです

つまり、65歳以上の老人と25歳以下の若者では、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)による感染症への対応の解が違う、違うというより、完全に対立している、世代によって利害が対立する以上、総体としての正解は存在しない、というのが本当のところでしょう、警鐘を鳴らし続ける医療関係者だって、当然、社会的実績に応じて、ある程度の蓄えはあるでしょう、貧乏な若者や、家族とローンを抱えた働き盛りの中年のように、今日なにがなんでも働かなければ明日暮らしていけない、などということはない、経済的な格差というものは、言論の裏側に厳然と存在します、ひょっとしたら重症化するかも、などという遠いぼんやりした危険より、明日自分の家族を食わせられないという現実の方が、はるかに怖ろしいのは当たり前です

そもそも大事なのは建前より利害なのです、日本国民全体を見渡した時に、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)による感染症への危機感は、世代や出自、環境によってまったく違うので、あるひとつの価値観を持って施作しても、利害の異なる人間は反発したり離反したりする、それが理解してもらえるかと思います

ただ漫然と、自粛しろ自粛しろ、なにもかも規制、日々我慢して感染拡大の防止に尽力しろと言っても、そこに利がなければ人はついてきません、たいした危険も感じない問題への対処として、自分の仕事や生活を危うくするようなことを命じられても、誰が黙って従うでしょうか

それがつまり、いま東京で起こっていることです

いま、飲み屋に行くと、仕事帰りのサラリーマン、大学生らしき若者、働き盛りらしい元気そうな中年の連中が、店中いっぱいにひしめいて、焼き鳥や串カツをかじりながら、ジョッキ片手にワイワイやっています、そりゃあもう感染拡大しないわけがありませんが、あれはもう、損と益を天秤にかけた上で、納得づくの行動です、飲み屋でワイワイやることが、働いて仕事をこなして給料を貰うために必要不可欠なことだとすれば、誰も止めることはできない

しかし、しかしです、飲み屋でサラリーマンや大学生が感染の花を咲かせていたとしても、我慢に我慢を重ねて防疫に努めているあなたが新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に感染することはないのです、という話をこれからします

さて本題です、まず、理解して欲しいのは、ウイルスは妖怪でも化け物でも心霊現象でも超常現象でもない、ということです、確かにウイルスにはまだまだ謎が多いですが、間違いなく実体を持ち、科学と物理の法則に従う、現実の存在です、これは揺るがない、言い換えれば、まったく原因が見当たらないのに、まったく間違った行動を取っていないのに、まったく感染する機会などなかったのに、なんだかわからないけどウイルスに感染した、などということはないのです、絶対に、金輪際ありません

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に関して言えば、物理的な大きさとして0.1ミクロン、つまり約100nmの球形をしていることが知られています、1ミリの10000分の1程度の大きさです、ウイルス球体の周りにはエンベローブと呼ばれる脂質二重膜があり、エンベロープという構造があることは、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対してアルコール消毒が有効であることと関係しています、で、物理的な大きさがある以上、これを何らかのフィルターによって防ぐことが出来るわけです、それが皆さんご存知のマスクです

厳密な話をすると長いので割愛しますが、基本的には街の薬局やドラッグストアで売られている不織布のマスクによって、コロナウイルス(SARS-CoV-2)を含んだ飛沫を防ぐことができます、マスクが顔の形に合って気密性が高ければなお良いですし、N95といった規格をクリアーする製品であれば、高い効果を得られますが、基本的には不織布であれば通常の防疫には十分です、理化学研究所によると、不織布マスク1枚を鼻の金具を曲げて隙間なく着けた場合、飛沫の85%をキャッチし、拡散を防ぐ効果があったそうです、吸入する側も同様にして不織布マスクを着けていれば、効果は相乗しますから、飛沫による感染の確率を極めて低く保つことが出来るわけです、言っておきますが、ウレタンマスクや、布マスクは論外ですから、デザインを優先してそういう防疫効果の低いものを身につけるのは、絶対にやめてください、他の人たちの迷惑にもなります、また暑いからといってマスクをずらして鼻を出すなど、論外を通り越してただの馬鹿ですから、くれぐれもそんなことのないように

さて、感染の原因を作る原因として、広く言われている三密という概念があります、密集、密接、密閉ですね、これ、ぱっと考えて誰でも思いつく、もっとも該当しそうな場所がありますね、満員電車です、通勤の満員電車、誰がどう考えても三密そのものな感じがしますが、しかし不思議なことに、これまで満員電車で感染爆発は発生していません、そもそも満員電車なんて日常的にある状況ですから、もし満員電車で感染爆発が発生するなら、東京はとっくに感染者で溢れかえっているでしょう、しかしそうならないのはなぜか、ひとつには車内の空気が頻繁に入れ替えられているためですが、それでどうにかなるほど満員電車の満員ぶりは甘くありませんよね、となりの乗客と押し合いへし合いしながら、それでも感染が広がらないもっとも大きな要因はなにかというと、満員電車の中で誰もしゃべらない、これに尽きるわけです

全員がマスクをしていて、しゃべらない場所では、人が密集しても感染は広がらないのです、これが重要なポイントです

逆に、どんどん感染が広がる状況というのはどんな場所でしょう、すぐにわかりますよね、それは飲み屋です、まず飲食をしていますから、当然、客はマスクを外しています、そして、酒を飲んで興奮した状態で会話している、すると、店内がうるさくなりますから、普通の声で話していたのでは聞こえにくい、どうしても大声になるし、唾も飛ぶでしょうし、顔と顔の距離も近くなる、客の中に感染者がいた場合、これは当然、感染拡大という結果を生むのは避けられない

大勢がマスクをせず、大声でしゃべりまくる場所では、密閉されていなくても感染が広がりやすい、これも重要なポイントです

もうひとつ興味深い事例があります、それは百貨店の食料品売り場で発生したクラスター感染ですが、誰もがマスクをしていたにも関わらず、密閉、つまり地下一階という換気の悪さと、大声でおしゃべり、つまり売り場店員が盛んに客引きすることにより、感染拡大が発生しました、そしてこれと似た環境によるクラスター感染は、カラオケボックスが該当します、たとえマスクをしていても、大声で歌って換気が悪く、飛沫が充満して起こった事例です

大勢がマスクをしていても、密閉されて、大声でしゃべりまくる場所では、感染が広がりやすい、これもまた重要なポイント

ここで整理しますが、大事なのはふたつ

1)自身がしっかりと不織布マスクを身に付けて防疫する

2)不特定多数の人が大声でしゃべる場所には行かない

たとえ日に数千人の新規感染者が出る東京都下に住んでいても、このふたつによって、ほとんどの直接感染が防げるのです

いま直接感染と言いましたがお気づきでしょうか、そう、実は直接感染の他に、間接感染もありますね、これからその話をしましょう

間接感染というのは、感染者から発せられた唾液などの飛沫が、周囲の物、電車であれば手摺やドア、店舗であればテーブルや椅子、また商品や、器具や、とにかくありとあらゆる有形物に付着し、それを誰か他の人間が触ることにより、手や指先に新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)が移り、さらにその手指で顔や目や鼻を触ることにより、最終的に粘膜に新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)が付着する、そういう形の感染で、目の前に人が見えないぶんだけ、留意しにくいですし、ついつい油断して、という不注意が起きやすい、難しい感染形態、実際問題、なんだかわからないけど感染したという人のほとんどはこれです、そして、東京都下に住み、普通に通勤し、普通に暮らし、飲みにも行かず、遊びにも行かず、粛々と、ごく普通の市民生活を送っている人にとっては、直接感染の危険性よりも、この間接感染の危険の方がはるかに大きいことを言っておきたい

感染者の唾液などに混じって物の表面に付着したコロナウイルス(SARS-CoV-2)は、紙では3時間、銅(コイン)では4~8時間、段ボールでは1日、木や布では2日、ガラスや紙幣では4日、プラスチックやステンレスでは7日ほども生きている、というデータもあります、これは本当に気をつけてほしい、身近なものでは、スマホ、メガネ、ノートPC、スーパーやコンビニで買った商品、雑誌、文房具、宅配便、出前の器、そして特に紙幣や硬貨を触った後など、家の外にあるものはすべて危険がいっぱいです

そしてその危険は、物の消毒と、手指の消毒という、二段階のチェックで防ぐことが出来るのです

北里研究所などの研究によれば、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)にはエンベロープという構造があり、エンベロープはその大部分が脂質から成るため、エタノールや有機溶媒、石けんなどで破壊できるということがわかっています、素晴らしい、人類の敵新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を、単純明解な70%濃度のエタノール溶液で打ち倒すことが出来るのです、また、一般的な薬用泡ハンドソープなどでも新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)撃退に大きな効果があります、RPGが大好きなみなさんなら納得してもらえると思いますが、せっかく敵の弱点がわかっているのに、そこを攻めないなんて馬鹿げていますね

ということで攻めましょう、毎日心がけるべきことを以下に列挙します

1)出来るだけ手指や体を洗う!

店舗入口などの備え付けはアテにせず、外出時には必ず70%エタノールのボトルを携行し、何か触った時にはすぐに手指に噴きかけ、頻繁にウイルスを殺すようにしましょう、トイレの洗面台などで水と石鹸が使える場合には、ゴシゴシ手を洗うのも非常に有効です、トイレに行きたくなくてもどんどん利用し、手を清潔に保つ習慣をつけましょう、外出から家に帰ったら、まずさいしょに石鹸でよく手を洗い、出来ればそのまま風呂に入って全身を洗い流すのがベストです、なぜなら、誰かと会話した後で、自分の顔や肌にウイルスが付着している場合があるからです、油断せず、なにもなくても一日30回ぐらい手を洗う習慣を身に付けましょう

2)出来るだけ物を洗う!

外から持ち帰った物、買った物、郵便物、宅配便、出前の料理など、もともと部屋の中になかったものは、部屋に入れる時に、必ず70%エタノール除菌ペーパーで拭きまくりましょう、特に、コンビニやスーパーの棚に並んでいた商品など、誰が触ったかわかりません、特に気をつけて、入念に拭くのがよいです、ここを怠ると、せっかく手指を綺麗にしても、効果がなくなってしまいます、あと、お金はいちいち綺麗にしてもいられませんから、キャッシュレスの決済方法を活用するのが吉です、慣れてない人も、勇気を出してクレジットカードや各種電子決済に挑んでください

3)出来るだけハナクソをほじらない!

笑ってはいけません、要するに、手指に付着したウイルスを、呼吸器、つまり鼻に持っていくからいけないのです、なぜ鼻に持っていくか、それはハナクソをほじるからに他ならない、ハナクソをほじらなければ、鼻から間接感染する可能性は激減します、決してハナクソをほじらないようにしましょう、ここが最後の砦、どんなにほじりたくとも我慢です、あと、なるべく目をこすらない、というのも大事です、目の粘膜からでも、ウイルスは侵入しますからね、ある研究では、メガネをしているほうがメガネをしていない人よりもウイルスに感染しにくいという結果が出たそうですが、近距離で会話する場合、ウイルスが直接目に入るということも多いのかもしれないですね、ともかく、出来るだけウイルスを体の粘膜に近づけないことが肝心です

というわけで、直接感染と間接感染、この五つのことさえ遵守していれば、そうそう簡単に新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に感染することはありません、あらゆる手段を講じて、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)が物理的に体の粘膜に付着して侵入することを防いでいるのですから、それは当然です、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)だって妖怪ではない、70%エタノールで拭けば容易に死滅するのです、これはある種の魔法のようなものですが、魔法もちゃんと使わなければ効果を発揮しません、メディアの報道に刺激され、無意味に怖がったり不安になったりすることなく、冷静に、落ち着いて、しっかりひとつひとつ防疫して、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を撃退してください

現状、日本国内では、信じがたいほどの速さでワクチン接種が進んでいます、あと数ヶ月もすれば、国民の大多数に、二回接種が行き渡るでしょう、そうなれば安心です、もちろん、防疫のための行動は継続して必要ですが、重症化する危険も激減し、普通の感冒と同じような感覚で新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)と付き合っていける世の中になります、それまでもう少しの辛抱です、何かや誰かにすがりたい気持ちはわかりますが、不安やヒステリーは誰も幸せにしませんし、感染者を減らすこともしません、ただ事態に混乱を招くだけです、ですからみなさん、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)とその対処法をしっかり理解し、怖れることなく、ひとりひとりこのめんどくさい毎日を闘っていきましょう、それが僕らの取るべき唯一の道です、最良の結果を手にすることが出来る、唯一の道なのです

あとなんていうか、接種券があって接種枠があって打てるんだったら、出来る限りはやくワクチン打てと、打つの打たないの素人が議論したってまったく無意味なので、早く打ってください、お願いします

あら何ともなの、うき世やの -高三隆達-

以上、酔って件の如し

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