グローバル化する鯉のぼり 〜I can fly〜
5月生まれだからなのか、私にとって鯉のぼりは、特別な存在だし、思い出がいっぱい。
これから鯉のぼりへの熱い想いを、たくさん綴ってみようと思います。
…という、ステキないい感じの前口上にしたかったですが、よく考えると、そんなに鯉のぼりに対して強く感情が入っていない筆者です。
5月生まれは事実だし、鯉のぼりに対しても初夏っぽくてええやん、とは思っているものの、まぁなんていうか情熱的には語れません。
各都道府県や自治体に鯉のぼりの名所的なスポットがあるかと思いますが、当然、私の地元(北関東)にもそうした場所があり、幼い頃に親に連れて行かれた記憶があるものの、おぼろげ。
屋台的な場所で、「ラムネ飲みたい!」「フランクフルト食べたい!」などと、駄々をこねていた記憶の方が、明確にあります。
また、鯉のぼり周辺で友人たちと遊んだことや、ラブリーな恋人とデートしたこと、花見のごとく鯉のぼり付近で宴会をしたこともありません。
というか、鯉のぼりは子どもたちのイベントなので、30代の私は、主役ではありません。
つまり、お前さっきから超うっせーから黙れ、というご指摘こそ正しい。
とはいうものの、これまでに見たことのない刺激的な鯉のぼり、あるいはオトナ向けっぽい鯉のぼりを発見したので紹介してみようと思います。
ちなみに、一般的な鯉のぼりは、こんな感じですよね。
【一般的な鯉のぼりってこんな感じ】
とある駅前の大きな商業施設にあった鯉のぼり。
鯉が風に揺れる、初夏の風景です。
でも私の発見した鯉のぼりは、形は鯉だけど、デザインは鯉ではない。
「え、え、どういうこと?」というドキドキ感は、恋。
【ミッドタウンで踊る鯉のぼり】
形は鯉だけれども、デザインは鯉以外。しかも、けっこう派手。
ということで、これまでに見たことのない刺激的な鯉のぼり、あるいはオトナ向けっぽい鯉のぼりです。
この鯉のぼりのある場所は、都内のミッドタウンです。ミッドタウンってのは、乃木坂とか六本木エリアです。色々と揉めがちな、港区界隈です。
で、上の画像は、『こいのぼりGALLERY』というイベントの鯉のぼり。このイベントの内容は、公式サイトの説明を引用しますよ。
国内外のアーティストやデザイナーによる、100体ぐらいの鯉のぼり。
ということは、めっちゃオトナっぽいんよ。子ども、アーティストもデザイナーも知らんよ。でもそれ自体が、めちゃくちゃミッドタウンっぽい。
このイベントに協力されている団体や組織も公式サイトから引用しますよね。
さまざまな大使館(国)や企業、大学などが参加されています。
簡単に言うと、グローバル化する鯉のぼりです。形は鯉だけれども、デザインは多種多様っていう。つまり、めちゃくちゃミッドタウンっぽいと思います。
私が撮影した、他の鯉のぼりもお見せしますね~。
【多種多様な、グローバル的な鯉のぼり】
『こいのぼりGALLERY』、100体ぐらいの鯉のぼりがあるため、本当はもっとあります。
私がもっとも印象的だったのは、多種多様な、あるいはグローバル的な鯉のぼりがめっちゃ並んでいるものの、ちびっこたちは、このエリアにある川遊び的な場所で、キャッキャしていること。(鯉のぼりのイベントなので、家族連れの方がたくさんいらっしゃいます)
つまり、イベント全体的に、ハイコンテクストなのか、それとも原始的なのかよく分からない感じになっているのは、アート的だし、ミッドタウン的。
てか、都心のイベントって、こうした解釈できるの多いよね。でも、都心だからこそ、複雑な感じを演出しないと役割的にたぶんアカンよね。。。
【鯉、食べたい。恋、跳ねたい。】
鯉のぼりについて色々と書いていたら、食べたくなったのは、鯉。
鯉は、生でも酢味噌をつけて食べる文化が、国内にあります。鯉は、金魚のような観賞用の魚類ということとは言い切れません。城付近とか大きな池とかにめっちゃいるけれども。
初めて鯉を食したのは、「駒形ごぜう」です。
店舗に入った瞬間、「土!」というツッコミを入れたくなるほど、土の匂いに満たされており、平たい鉄板でネギたっぷりのドジョウを食べられる、独特かつ価値の高い感じ。下町文化のシンボル的なお店っすよね。
「駒形ごぜう」、メインはドジョウとクジラのようですが、上のHPを見ても、今も、鯉のあらいを提供されているみたい。
鯉は、同じ川魚の鮎とは違って、ものすごく歯ごたえがあって、クセが強い。酢味噌をつける食べるってのも、独特。
でも、イタ飯とかカフェ的な場所よりも、逆に、デートには鯉食べるのいいかもしれへん。
多種多様かつグローバル的な世の中では、「当たり前」が通用しないからね。
I can fly!
(了)
※画像はすべて、筆者の撮影です
※記事内容は、筆者の個人的な見解です。
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