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伝わる言葉、プレゼン力

こんばんは、
廣木雄一郎です。

24歳までの私は、スポーツでプロの世界で活躍する選手、商売の世界で活躍する経営者、ビジネスの世界で活躍するサラリーマンなど、世の中で実績をつくる人たちを見ながら、生まれ持った才能や性格によって、人生でつくりだせる成果はある程度決まってしまっているのでないか、と思ってました。

生まれてから、そもそも決まってしまっている才能や性格のひとつで、ずっと思っていたことが、「プレゼン力=話す力」です。

そう思って、自分は伝えるのが苦手だ、意見を言えない、プレゼン力も当然のようにないとあきらめかけていましたが、先輩経営者の方々に、プレゼン力は能力であるから、トレーニングで上達させることができると教わってきました。

そして、プレゼン力のコツとして、「小学生でもわかるようにシンプルな言葉で話すこと」、「伝わる言葉、つまり表現力を身に付けること」を教わって実践してきて、プレゼン力は才能ではなく、努力で変えていけるものと体感できました。

最近読んだ「言葉にできるは武器になる。/梅田悟司」の本に書いてあったことで、いくつか印象に残ったことがありました。

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まず、多くの人たちが、「言葉をコミュニケーションの道具としてしか、考えていないのではないか?」って問いに対して、言葉にはもう1つ大切な役割があって、それは、「言葉が伝える道具ならば、まず、意見を育てる必要があるのではないか?」って問いかけがありました。著者は、伝わる言葉を生み出すためには、自分の意見を育てるプロセスこそが重要であると言っていて、「まさにそうだな」と思いました。

私自身もプレゼン練習しながらも、自分の意見を育てていったからこそ、相手に伝わるプレゼンに成長してきました。

また、著者は「言葉は思考の上澄みに過ぎない」と言っており、こちらも「本当にその通りだ」と思いました。普段考えていないことは口にできないし、不意に突かれて発言するときはつい本音が出てしまいます。私たちは普段から思考を磨かなければ、伝わる言葉、表現力は身につきにくいのです。

そこで、伝わる言葉、表現力を身に付けるためにやるべきことは、3つあるのではないかと思います。

まず、自分の意見を育てること(普段から自分が感じたこと、思ったこと、学んだこと、どう解釈したかをメモする、日記に書く、表現する)
2つ目が、話すトレーニングをすること(原稿をつくり、まずは暗記して、話せるまで何度も練習すること)
3つ目が、何度も伝えるチャレンジをすること(伝わっているか、現場から学ぶ)
を繰り返し実践することが大切だと思います。

そして、3つを実践しながら、本当に相手に伝わっているか、伝わり方には4つのレベルがあります。

レベル①:不理解・誤解(そもそも話が伝わっていないか、内容が誤って伝わっている)
レベル②:理解(伝えた内容が、過不足なく伝わっている状態、頭ではわかっているが、心がついていないといった状況にも陥りやすい)
レベル③:納得(相手が話したことを、頭で理解しただけではなく、内容が腹に落ちている状態、なるほど、確かにといった感情を伴うことが多い)
レベル④:共感・共鳴(見聞きした内容を理解した上で、心が動かされている、行動を起こしたくなったり、実際に行動する)

私自身も、「相手の心まで届く」、「行動をしたくなる」、「心が動く」、レベルのプレゼン力をコツコツ努力で磨いていきます。

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参考本:「言葉にできるは武器になる。/梅田悟司」
https://nikkeibook.nikkeibp.co.jp/item-detail/32075
著者:梅田悟司(うめださとし)コピーライター
1979年生まれ。直近の仕事に、ジョージア「世界は誰かの仕事でできている。」のコピーライティングや、TBSテレビ「日曜劇場」のコミュニケーション・ディレクターなどがある。CM総合研究所が選ぶコピーライターランキングトップ10に2014年以降4年連続で選出される他、国内外30以上の賞を受ける。著書に『「言葉にできる」は武器になる。』『企画者は3度たくらむ』『捨て猫に拾われた男』(日本経済新聞出版社)など。横浜市立大学客員研究員、多摩美術大学非常勤講師。
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廣木雄一郎

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