セレン微量栄養素がHIVとSARS-COV-2に与える驚くべき効果 - Julius Kamwesiga
セレンは微量栄養素で、体内に少量存在しますが、体の免疫系の調整、炎症との戦い、血管内凝固の軽減、解毒のサポート、ウイルスの複製との戦いにおいて補助的な役割を果たしています。
セレンは、細胞質にある核因子κB（NF-κB）と呼ばれるタンパク質を阻害することによって作用します。NF-κBが阻害因子I-κBから解放されると、炎症とウイルスの複製の両方が増加します。
十分なセレンの自然な助けにより、細胞はそれを細胞質内に安全に閉じ込め、解放されて細胞質から核に移動するときに発生するこれら2つの悪影響を防止します。
κBの阻害剤であるI-κBとの阻害結合が溶解して解放されると、NF-κBは炎症とウイルス生成の両方を大幅に増加させます。
セレンとエンベロープウイルス：すべてのエンベロープウイルスは、複製にセレンを必要とします。ウイルスは体を攻撃して体細胞に侵入すると、個々の生存と複製と呼ばれる細胞分裂のために宿主細胞からセレンを盗みます。
エンベロープウイルスは、放出された細胞間環境から身を守るために皮膚のような役割を果たす保護エンベロープを形成するためにセレンを必要とします。細胞と同様に、エンベロープウイルスは、身を守るためにセレンを含むタンパク質がなければ生き残ることができません。
ウイルスは、細胞内セレンが濃縮されている細胞内の抗酸化物質を攻撃して破壊することでセレンを獲得し、それを盗んで利用します。
セレンは、CD4細胞やマクロファージ細胞、胸腺、脾臓、腎臓、肝臓など、免疫系を構成する細胞や臓器に集中しています。
ウイルスの複製が増加すると、セレンは免疫系と体から徐々に枯渇します。
体内のセレンレベルが低下すると、CD4数が減少します。
エンベロープウイルスの例には、HIV 1、HIV 2、SARS-COV-2、B型肝炎、A型肝炎I型インフルエンザ、エボラ出血熱、ポリオ、伝染性軟属腫、サイトメガリーウイルス、RSウイルス、ポリオ、麻疹、結核などがあります。
これらの疾患は、エイズ定義疾患や癌患者の場合のように、免疫力が低下または調節不全になるといつでも体を攻撃する日和見感染症と見なされています。
肺炎を伴わない軽度のCOVID-19患者のうち、44.4％にセレン欠乏症が見られました。
セレン欠乏は、軽度のCOVID症例の44.4％欠乏から、人工呼吸器を装着している患者と死亡時の100％に増加しました。
これは、COVID-19でますます急速にセレンが失われていることが、病気の進行と死亡の主な要因である可能性があることを示しています。
SARS-CoV-2感染では、感染の重症度とT細胞およびNK細胞の機能不全およびリンパ球減少症との間に関連があるため、COVID-19の重症例ではセレン欠乏症を考慮する必要がある。
セレンは、抗ウイルス薬（ARVS）を開始する前のHIV感染患者のCD4数の減少率を43.8％低下させることがわかっている。
CD4白血球は、免疫システム軍の将軍と見なされている。免疫システムを構成する多くの異なるタイプの細胞を指揮し制御する。CD4数が危険なほど低くなると、免疫システムは制御不能になり、崩壊する。CD4細胞の寿命はわずか4日間である。毎日何百万個もが交換されなければならない。
HIVなどのウイルス性疾患は、免疫システムからセレンを枯渇させ、CD4数を圧倒して減少させる。インターロイキン-6（IL-6）などのサイトカインが増加する。毒素と戦う能力を失った損傷した細胞が増加し、毒素を血流に流出させる。
細胞と組織の損傷、それに伴う毒素の流出、セレンの喪失、IL-6 レベルの上昇によって引き起こされるサイトカイン ストームはすべて、多臓器不全の一因となります。これには、腎臓、肝臓、肺、心不全が含まれます。
セレンの供給源には、魚介類、内臓肉、卵、ブラジル ナッツ、パン、シリアル、鶏肉、赤身肉、卵、バナナなどの動物性タンパク質源があり、セレンを豊富に含む食品サプリメントは、セレンが最も多く含まれる食品です。
エンベロープウイルスの治療に対するセレンの効果の仮説を研究し、微量栄養素、特にCD4が非常に低い状況でのHIV、結核、COVID-19の場合のセレンの利点について国民に教育することをお勧めします。
Julius Kamwesiga博士は、AIDSヘルスケア財団 (AHF) の医療ディレクターです。
出典
https://www.msn.com/en-xl/africa/top-stories/the-miraculous-benefit-of-selenium-micronutrient-against-hiv-and-sars-cov-2/ar-BB1moB0u
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