チュニジア🇹🇳で暮らすHiroic

JICA海外協力隊 (2023‐1/チュニジア・青少年活動) 旅行とランニングがライフ…

チュニジア🇹🇳で暮らすHiroic

JICA海外協力隊 (2023‐1/チュニジア・青少年活動) 旅行とランニングがライフワーク。 チュニジアの山奥から書いています。

マガジン

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    JICA海外協力隊が執筆した記事を綴るマガジンです。

記事一覧

109.チュニジアで言ってはいけない日本語

※日の出の礼拝が早いため、朝4時半でもカフェの明かりは点いている。モスクから戻ってくる人達の止まり木となっている。 先日、日本語のレッスンで単語を紹介していたと…

108.アフリカの日と清掃イベント

5月25日はアフリカの日でした。 首都ではイベントが毎年あるようですが、ここでは認知すらされていませんでした😅 代わりに、配属先も参加した清掃の啓発イベントがあり…

108.暑い暑い、夏がやってくる。

(夏の名物スイカ、ひと玉約4-500円。価格破壊もいいところ。いすゞのD-MAXはよく見る) タックス シェーリー(=It's too hot today.) 5月ですが、この挨拶が恒例とな…

107.軍に若者が集まる理由

配属先には、このような案内が貼り出されています。 チュニジア軍への登録方法と受付場所が書かれています。 チュニジアの兵役 チュニジアの兵役は義務ではなく、選択徴…

106.「アジア人」について回るもの

(津波のような雲) 「バス停にアジア人が居たよ!」と、スタッフが声をかけて配属先に連れて来た方は、香港からの観光客でした。 アジア人でも国により全然違うことを説…

105.汚職の影

5月半ばだというのに、真夏のように黒くなった自分の肌を見て呆然としております😨 そんな今回は、黒い話です。 まずはこの画像を。 翻訳のため分かりにくいですが、任地…

104.キラキラしない協力隊のすすめ

JICA海外協力隊の春募集が、5月17日に始まります。 要請情報を見ると、記事投稿時点でチュニジアは15件あります。 私の任地はありませんが(悲)、青少年活動は複数件あ…

103.毎日100万点

週末は多くの青少年が祭りへ参加したため、こちらの利用者はごくわずか。 施設には閑古鳥…ではなく、美しい音色が響いていました。 左はたまに来る近所のおじさんで、バ…

102.児童施設の祭典

週末は、近所の児童施設で春の祭りがありました。(気温は30℃を超えたので既に夏です😅) 私が居る青少年の家と役割はほぼ同じなのですが、こちらの対象年齢は6〜12歳で…

101.チュニジアの「五月病」

(器用に止まった鳥はどこへ行く) 5月の悩みは、かくも深いものか。 私ではなく、青少年の話です。 この日、2名の中学生がスタッフに「学校を辞めたい」と相談に来まし…

100.美しきチュニジアの内陸部、その現実。

(県都のマーケットは賑わいも違う) 赴任から半年が過ぎ、記念すべき100号に到達しました👏 意外と何とかなるものですね。 今後も無事・安全で過ごせますように。 お米…

99.職場の人間関係

職場の人間関係は、仕事のストレス要因になりがちですが、ありがたいことにここではほぼ感じません。 皆さんが温かく迎え入れてくれている、という点もありますが、各個人…

98.チュニジアの野良犬事情③

(SNSでは毎日捨て犬・猫の養子縁組情報が飛び交う) 大使館から、狂犬病の注意喚起がありました。 毎年3-5名ほどで推移していた狂犬病の死者が、今年だけで既に4人になっ…

97.赴任後に必要となったもの

(雲に浮かび上がる雲。この日は珍しく雷雨) 日本から必要なものは持ってきたつもりでしたが、こちらに来て新たに手放せなくなったものがあります。 ハンドクリームです…

96.イスラエルとの「因縁」

先日、イスラエルがシリアにあるイラン大使館を爆撃し、地域の緊張が一気に高まっている一件ですが、チュニジア人の中には「1985年の事件」を思い出した人が少なくなかった…

95.春祭り()

(伝統衣装の子どもたち。公式より拝借) 週末は、町の中心部で春の祭りがありました。 ラマダンがあったため、時期が昨年とずれたようですが、周囲は「そういえばあった…

109.チュニジアで言ってはいけない日本語

109.チュニジアで言ってはいけない日本語

※日の出の礼拝が早いため、朝4時半でもカフェの明かりは点いている。モスクから戻ってくる人達の止まり木となっている。

先日、日本語のレッスンで単語を紹介していたところ、生徒から

「それは絶対言わない方がいいよ…」

と言われた単語があります。

こちらです。

えっ、猫???

と思った方、正解です。

「ねこ」は、チュニジア方言の放送禁止用語(英語のFワード)と発音が非常に近いそうです。

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108.アフリカの日と清掃イベント

108.アフリカの日と清掃イベント

5月25日はアフリカの日でした。

首都ではイベントが毎年あるようですが、ここでは認知すらされていませんでした😅

代わりに、配属先も参加した清掃の啓発イベントがありました。

・ペットボトルはリサイクルを
・ビニール袋は控えてマイバッグを
・ポイ捨てはやめよう
・街をきれいに

など、大事なことを伝えていました。

ポイ捨ては本当に多く、ゴミ箱が随所に設置されているのに残念な限りです。

ただ

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108.暑い暑い、夏がやってくる。

108.暑い暑い、夏がやってくる。

(夏の名物スイカ、ひと玉約4-500円。価格破壊もいいところ。いすゞのD-MAXはよく見る)

タックス シェーリー(=It's too hot today.)

5月ですが、この挨拶が恒例となりました。
30℃を超す日が続き、早くも夏バテになりそうです🥵

しかし、これはまだ序の口。
夏は40~50℃になることが珍しくないようです。

湿度は低いのでカラッとしていますが、日差しが強烈なので日陰

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107.軍に若者が集まる理由

107.軍に若者が集まる理由

配属先には、このような案内が貼り出されています。

チュニジア軍への登録方法と受付場所が書かれています。

チュニジアの兵役

チュニジアの兵役は義務ではなく、選択徴兵制となっています。
20歳以上が条件で、2003年より女子も対象となりました。

以前は「一定金額を納めると免除される」「基礎疾患や障がいがあると対象外」「大学に行けば学業優先」などの話がありますが、近年は応募過多で選考があるようで

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106.「アジア人」について回るもの

106.「アジア人」について回るもの

(津波のような雲)

「バス停にアジア人が居たよ!」と、スタッフが声をかけて配属先に連れて来た方は、香港からの観光客でした。

アジア人でも国により全然違うことを説明しましたが、この距離感とお節介?がここの平常運転です😅

チュニジアでは、日本人どころかアジア人が珍しいので、自分は「異邦人」という事実を日々実感します。

日常で感じるのは、主にこの2つです。

1.「有名税」を毎日払っている

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105.汚職の影

105.汚職の影

5月半ばだというのに、真夏のように黒くなった自分の肌を見て呆然としております😨

そんな今回は、黒い話です。
まずはこの画像を。

翻訳のため分かりにくいですが、任地の警察署長が汚職により逮捕されるようです。

オリーブ農家へ便宜を図った賄賂等が告発されています。詳しくは続報を待つのみです。

互いの顔が見えるほど近いこの町で、噂ですぐ露見しそうな罪を犯したことが驚きでした。

チュニジアの政治

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104.キラキラしない協力隊のすすめ

104.キラキラしない協力隊のすすめ

JICA海外協力隊の春募集が、5月17日に始まります。

要請情報を見ると、記事投稿時点でチュニジアは15件あります。

私の任地はありませんが(悲)、青少年活動は複数件あります。
チュニジアの要請は「一芸」を求めると言われています。実際、相応の経験が必要なものも多いのですが、以前には新卒で来た方も居ます。

インフラは安定しており、物価も安く観光地もあるので、途上国ではかなり恵まれた環境だと思い

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103.毎日100万点

103.毎日100万点

週末は多くの青少年が祭りへ参加したため、こちらの利用者はごくわずか。

施設には閑古鳥…ではなく、美しい音色が響いていました。

左はたまに来る近所のおじさんで、バイオリンが趣味とのこと。右のスタッフが持っているのは、アラブの伝統楽器ダラブッカです。

今回は昔のエジプト音楽を演奏していました。
どんな音か、気になる方は以下からどうぞ。

先日、他国の隊員と話す機会があったのですが、慣れない環境に

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102.児童施設の祭典

102.児童施設の祭典

週末は、近所の児童施設で春の祭りがありました。(気温は30℃を超えたので既に夏です😅)

私が居る青少年の家と役割はほぼ同じなのですが、こちらの対象年齢は6〜12歳で、日本の小学生にあたる子たちが利用しています。

春の祭りは、県内にある児童施設は毎年必ず開催しているとのこと。
近隣施設からも参加者が集い、会場は大盛況でした。

パレスチナへの連帯をテーマとした出し物が多く、踊りながらも突然倒れ

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101.チュニジアの「五月病」

101.チュニジアの「五月病」

(器用に止まった鳥はどこへ行く)

5月の悩みは、かくも深いものか。

私ではなく、青少年の話です。

この日、2名の中学生がスタッフに「学校を辞めたい」と相談に来ました。
今月は既に2件目なのですが、5月がチュニジアの学年末ということも関係していると思われます。(大学入試に重要なバカロレアも5月にあります)

チュニジア版「5月病」現象でしょうか。ここを乗り切れば、3か月以上続く夏休みに入るので

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100.美しきチュニジアの内陸部、その現実。

100.美しきチュニジアの内陸部、その現実。

(県都のマーケットは賑わいも違う)

赴任から半年が過ぎ、記念すべき100号に到達しました👏
意外と何とかなるものですね。
今後も無事・安全で過ごせますように。

お米の備蓄が尽きたので、バスで1時間の県都まで買いに出かけました。

※昨年から、首都でも米が不足することが珍しくないのですが、ラマダン以降は輪にかけて入手が困難になってしまいました。米の慢性的な不足で10万人が困っているというセリア

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99.職場の人間関係

99.職場の人間関係

職場の人間関係は、仕事のストレス要因になりがちですが、ありがたいことにここではほぼ感じません。

皆さんが温かく迎え入れてくれている、という点もありますが、各個人の職務が独立しているのが大きいと感じます。

指導員は、担当分野が異なるのでお互いの仕事に不干渉ですし、各自の部屋にいるので状況はまず共有されていません。「個人事業主の集まり」という印象です。

施設スタッフの方は担当の部屋にトラブルがな

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98.チュニジアの野良犬事情③

98.チュニジアの野良犬事情③

(SNSでは毎日捨て犬・猫の養子縁組情報が飛び交う)

大使館から、狂犬病の注意喚起がありました。
毎年3-5名ほどで推移していた狂犬病の死者が、今年だけで既に4人になったとのこと。

由々しき事態です。

政府は、狂犬病ワクチンを野良犬にも無償で提供していますが、設備のない地方都市では巡回で来た時に利用するしなかく、一回の巡回で全ての野良犬に接種することは困難です。

加えて、接種は2-3年に1

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97.赴任後に必要となったもの

97.赴任後に必要となったもの

(雲に浮かび上がる雲。この日は珍しく雷雨)

日本から必要なものは持ってきたつもりでしたが、こちらに来て新たに手放せなくなったものがあります。

ハンドクリームです。

元々乾燥肌なので気を付けているのですが、痒くもなく、アレルギー反応でもないのに何故か手が荒れています。

暫く不可解だったのですが、どうやら硬水が原因ということに気が付きました。

ミネラル分が豊富な硬水は、日本の軟水と比較して肌

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96.イスラエルとの「因縁」

96.イスラエルとの「因縁」

先日、イスラエルがシリアにあるイラン大使館を爆撃し、地域の緊張が一気に高まっている一件ですが、チュニジア人の中には「1985年の事件」を思い出した人が少なくなかったようです。

「木の脚作戦」

1985年10月1日に、イスラエルが当時チュニジアのハマム・シュットにあったPLO本部を爆撃し、パレスチナ人50名、チュニジア人18名が犠牲となった事件です。

同年、キプロスで発生したイスラエルへのテロ

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95.春祭り()

95.春祭り()

(伝統衣装の子どもたち。公式より拝借)

週末は、町の中心部で春の祭りがありました。

ラマダンがあったため、時期が昨年とずれたようですが、周囲は「そういえばあったな」という反応でした😅

その関心度合いを表すかのように、出店と人出も年末に比べ控えめでした。

ラマダン後の祭り(イード・アル・フィトル)と時期が近かったため、エネルギーを既に使ってしまった印象です。

大型遊具で子どもたちが楽しそ

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