チュニジア🇹🇳で暮らすHiroic

JICA海外協力隊 (2023‐1/チュニジア・青少年活動) 旅行とランニングがライフ…

チュニジア🇹🇳で暮らすHiroic

JICA海外協力隊 (2023‐1/チュニジア・青少年活動) 旅行とランニングがライフワーク。 チュニジアの山奥から書いています。

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    JICA海外協力隊が執筆した記事を綴るマガジンです。

最近の記事

104.キラキラしない協力隊のすすめ

JICA海外協力隊の春募集が、5月17日に始まります。 要請情報を見ると、記事投稿時点でチュニジアは15件あります。 私の任地はありませんが(悲)、青少年活動は複数件あります。 チュニジアの要請は「一芸」を求めると言われています。実際、相応の経験が必要なものも多いのですが、以前には新卒で来た方も居ます。 インフラは安定しており、物価も安く観光地もあるので、途上国ではかなり恵まれた環境だと思います。応募をお考えの方は、職種が合えば是非チュニジアも見てみてください。 ht

    • 103.毎日100万点

      週末は多くの青少年が祭りへ参加したため、こちらの利用者はごくわずか。 施設には閑古鳥…ではなく、美しい音色が響いていました。 左はたまに来る近所のおじさんで、バイオリンが趣味とのこと。右のスタッフが持っているのは、アラブの伝統楽器ダラブッカです。 今回は昔のエジプト音楽を演奏していました。 どんな音か、気になる方は以下からどうぞ。 先日、他国の隊員と話す機会があったのですが、慣れない環境に、周囲でも体調を崩すことが珍しくないようでした。 文化、言葉、食事、水、空気、

      • 102.児童施設の祭典

        週末は、近所の児童施設で春の祭りがありました。(気温は30℃を超えたので既に夏です😅) 私が居る青少年の家と役割はほぼ同じなのですが、こちらの対象年齢は6〜12歳で、日本の小学生にあたる子たちが利用しています。 春の祭りは、県内にある児童施設は毎年必ず開催しているとのこと。 近隣施設からも参加者が集い、会場は大盛況でした。 パレスチナへの連帯をテーマとした出し物が多く、踊りながらも突然倒れ、逃げ惑う人々を演出したものは言葉が分からなくても伝わってきました。 チュニジア

        • 101.チュニジアの「五月病」

          (器用に止まった鳥はどこへ行く) 5月の悩みは、かくも深いものか。 私ではなく、青少年の話です。 この日、2名の中学生がスタッフに「学校を辞めたい」と相談に来ました。 今月は既に2件目なのですが、5月がチュニジアの学年末ということも関係していると思われます。(大学入試に重要なバカロレアも5月にあります) チュニジア版「5月病」現象でしょうか。ここを乗り切れば、3か月以上続く夏休みに入るので頑張って欲しいところですが… 学校中退者と厳しい現実 チュニジアでは、学校中

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          100.美しきチュニジアの内陸部、その現実。

          (県都のマーケットは賑わいも違う) 赴任から半年が過ぎ、記念すべき100号に到達しました👏 意外と何とかなるものですね。 今後も無事・安全で過ごせますように。 お米の備蓄が尽きたので、バスで1時間の県都まで買いに出かけました。 ※昨年から、首都でも米が不足することが珍しくないのですが、ラマダン以降は輪にかけて入手が困難になってしまいました。米の慢性的な不足で10万人が困っているというセリアック病協会の記事が昨年から出ています(小麦アレルギー) 上下に揺れるバスの中では

          100.美しきチュニジアの内陸部、その現実。

          99.職場の人間関係

          職場の人間関係は、仕事のストレス要因になりがちですが、ありがたいことにここではほぼ感じません。 皆さんが温かく迎え入れてくれている、という点もありますが、各個人の職務が独立しているのが大きいと感じます。 指導員は、担当分野が異なるのでお互いの仕事に不干渉ですし、各自の部屋にいるので状況はまず共有されていません。「個人事業主の集まり」という印象です。 施設スタッフの方は担当の部屋にトラブルがないか見守るのみなので、仕事で重なる所がありません。 遠足などの共同企画も、企画

          98.チュニジアの野良犬事情③

          (SNSでは毎日捨て犬・猫の養子縁組情報が飛び交う) 大使館から、狂犬病の注意喚起がありました。 毎年3-5名ほどで推移していた狂犬病の死者が、今年だけで既に4人になったとのこと。 由々しき事態です。 政府は、狂犬病ワクチンを野良犬にも無償で提供していますが、設備のない地方都市では巡回で来た時に利用するしなかく、一回の巡回で全ての野良犬に接種することは困難です。 加えて、接種は2-3年に1回必要(※日本は毎年接種義務)ということを加味すると、その後接種せず発症する犬も

          98.チュニジアの野良犬事情③

          97.赴任後に必要となったもの

          (雲に浮かび上がる雲。この日は珍しく雷雨) 日本から必要なものは持ってきたつもりでしたが、こちらに来て新たに手放せなくなったものがあります。 ハンドクリームです。 元々乾燥肌なので気を付けているのですが、痒くもなく、アレルギー反応でもないのに何故か手が荒れています。 暫く不可解だったのですが、どうやら硬水が原因ということに気が付きました。 ミネラル分が豊富な硬水は、日本の軟水と比較して肌や髪にダメージを与えるようです。 幸い、任地でも200円ほどでハンドクリームが

          97.赴任後に必要となったもの

          96.イスラエルとの「因縁」

          先日、イスラエルがシリアにあるイラン大使館を爆撃し、地域の緊張が一気に高まっている一件ですが、チュニジア人の中には「1985年の事件」を思い出した人が少なくなかったようです。 「木の脚作戦」 1985年10月1日に、イスラエルが当時チュニジアのハマム・シュットにあったPLO本部を爆撃し、パレスチナ人50名、チュニジア人18名が犠牲となった事件です。 同年、キプロスで発生したイスラエルへのテロに対する報復措置でしたが、PLOのアラファト議長(当時)は不在にしており無事でし

          96.イスラエルとの「因縁」

          95.春祭り()

          (伝統衣装の子どもたち。公式より拝借) 週末は、町の中心部で春の祭りがありました。 ラマダンがあったため、時期が昨年とずれたようですが、周囲は「そういえばあったな」という反応でした😅 その関心度合いを表すかのように、出店と人出も年末に比べ控えめでした。 ラマダン後の祭り(イード・アル・フィトル)と時期が近かったため、エネルギーを既に使ってしまった印象です。 大型遊具で子どもたちが楽しそうに遊んでいるので良し、といったところでしょうか。 開催3日前にプログラムができ

          94.共に歩んで半世紀🇯🇵🇹🇳

          JICAのチュニジア事業は、2025年に50周年を迎えます。 それに先立ち、同国での事業を紹介する動画を公開しています。 ダムや橋のように、インフラとして末長く残るものをメインで紹介しています。 節目の年に、ボランティアとして立ち会えるのも何かの縁を感じます。 半世紀の歩みは、決して平たんな道ではなかったと思います。 ボランティア事業に関しては、この15年ほどは ・2011年の革命時は首都退避、活動一時中断 ・2015年のバルドー博物館テロ(日本人も犠牲)後は派遣中止

          94.共に歩んで半世紀🇯🇵🇹🇳

          93.日本食の試食会①

          (柚子入りのつゆ) 以前からリクエストがあった、日本食の試食会を開きました。 チュニジアで入手できるものをまず同僚に試食してもらい、どういった反応か確認する意味もあります。 初回はそばにしたところ、色々と収穫がありました。 【試食会の感想】 ・皆、箸の扱いに四苦八苦。。チュニジアでは、欧米のように日本食が広がっていないため、箸に触れるところから日本文化の体験になる。 ※首都には寿司をはじめとした日本料理店がいくつもある。しかし、馴染みのない地方では「魚を生で食べるな

          92.穏やかな時間

          何度目か分からない、レッスンの約束→誰もいないのコンボを受け、手持ち無沙汰になったところで、同僚がお子さんと遊んでいる姿を発見しました。 「未来のC・ロナウドを相手している」 とのこと笑 ラマダン期間中と、明けてすぐの時期は来る青少年が少ないようで、週末とは思えないほど静かです。 特にこの日は、近郊のドゥッガ遺跡でコンサートがあったため、多くの人が出かけていました。 他に2名居る指導員も、”小休止”の状態ですが、特段困った様子はありません。 「来ないんだから仕方な

          91.任地のマラソン大会に出てきた

          任地の県都・べジャ市で、マラソン大会が開催されたので参加してきました。 大会の参加は、昨年12月のcomar marathon以来、実に4か月ぶりです。(あるだけありがたいです) ハーフ、5キロ、キッズランの3種目とありましたが、盛況で全種目エントリーは完売し、好評のため追加まで受け付けていました。 視覚障害者の協会設立を目的とした開催でしたが、初回としては大成功だと思います。 参加した感想をランナー目線で書きます。 【全般】 ・参加費は約1,000円でメダル付き

          91.任地のマラソン大会に出てきた

          90.任国外旅行を決める

          (まさかの当選に今年一番の驚き) JICA海外協力隊員には、私事目的の任国外旅行制度があります。 ・年間最大20日 ・取得は赴任翌日の90日後から ・取得後、半年間は間隔を開ける ・渡航先は派遣国により制限あり などの条件があり、2年間で最大40日取得できます。旅好きとしてはフル活用したいところです。 「半年の間隔」はもう少し短くしてほしいと感じたのですが、 ・隊員は公用旅券なので使用は慎重に ・多くの途上国ではそもそも旅行の習慣がなく、旅行(特に海外)はお金持ちと

          【番外編11】旅立ち

          (左からツキ、ハナ、ユキ) 生後2か月が経過し、少しずつ活動範囲が広くなってきた子猫たちですが、このほど、ツキとハナが青少年の家庭に引き取られました。 ユキは、希望者が居なければこのまま居るようです。所属長のお気に入り(名前も含めて)で、1匹ならなんとかなるとのこと。去勢していないメスなのでこの先が心配ですが。 チュニジアの野良猫は多くが去勢されていないため、増え放題なのが現状です(これはこれで問題)。ここで多頭飼育は難しいので、生まれた場合は原則里親を探すようです。