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守銭奴

お金はその人を映す鏡

お金の使い方を見れば、その人の行動、ライフスタイル、趣味趣向がよく分かります。試しに自分が使ったお金のレシートを1か月分集めて誰かに見てもらえば食生活、行動範囲、趣味、性格まで多くの事が筒抜けになります。

つまりお金を使う事は思考や行動の結果がそのまま出てくるものであり、私達の考え方に大きく影響を受けています。今、貯金が出来ている人は自己管理能力が高い結果です。今、年収が高い人は長い間の自分を高める努力の結果が収入という形で表れていると言えます。

人には自分が扱えるお金のサイズがある

自分自身の器が大きくならないと大きなお金は入ってこないし、もしたまたま入ってきたとしても全て出て行ってしまいます。お金を運んで来てくれるのは、自分でなく他人です。つまり準備をしていないところに、その器以上のチャンスは来ません。逆の視点から見ると自分が解決できない問題は自分には来ないという事にもなります。

また失敗とは決断をした人だけが得られる経験です。一般的な失敗とは単なるお金が減ったという事実を指していますが、そこから得られる経験は大きなものです。失敗したくないと考えている人の多くはお金を減らしたくないという考えが強く、失敗を恐れているのではありません。

お金が減る事を恐れているのです。つまりお金によってチャレンジできない人生になっています。

『お金に支配される』(守銭奴)

持っているお金の量や社会的地位にこだわり過ぎ、もっとお金を得たいという感情が強すぎると家族の愛情や友情さえ見えなくなってしまいます。また人生の価値が得られるお金の多寡によってのみ判断されます。つまりお金よりも大切なものが見えなくなってしまうという事です。

『仕事と私、どっちが大切なの?』という恋人同士で交わされている会話がありますが、誰にとっても仕事、つまりお金も私つまり愛や友情も大切なのは当然の事です。

どちらか一方ではなく両方を高める事が私達の生活の質を高めるために不可欠と言えます。その為の鍵を握るのが、お金に支配されるのではなく、お金と上手に付き合える力です。

元々お金は信用を見える化したものです

お金は信用のある所にしか運ばれてきません。沢山の信用があれば沢山のお金がチャンスという顔をしてやってきます。その信用は過去の行動の積み重ねで、過去の行動は日々の思考の積み重ねです。

つまり日々の思考が行動を作り、その行動が信用を作り、その信用が結果としてお金という形で表れて来ます。学校に行って勉強するのも友達との約束を守るのも仕事をコツコツ続けていくのも全て信用を増やす為にやっている事です。

そして信用を作ると、お金という形で残り、そのお金は自分の選択肢を増やしてくれる道具になります。その道具が増えると充実したライフスタイルや日常が実現していきます。

お金は使った時にその効力を発揮します。お金のひとつの側面として、自分や誰かを喜ばせるという事があります。つまり誰かを喜ばせる事でお金は、『生き金』に変わります。

中には『お金は油断するとすぐになくなる』とか『お金を稼ぎたいと思うのははしたない』とか考える人がいますが、そのように感じているうちはお金に恵まれる事は無いでしょう。お金を『使ったら無くなるもの』ではなく『かけたら人を幸せにする魔法の粉』くらいにとらえ直してみるとよい。そして例えばお金を寄付したり誰かにご馳走したりして、人に喜ばれる経験をしてみるとよい。そうするうちに『誰かの為にお金を使うのはすごく楽しい』という事が感覚的に分かってきます。

すると健康的に『自分はもっとお金があってもいいし、お金が欲しいな』と思えるようになってきます。『もっとお金を得るにはどうしたらいいのか』を考えるようにもなります。そのように考えると、『人を喜ばせる人がお金に恵まれる』という社会の法則が分かります。

誰かを喜ばせる事でお金が入り、そのお金を使う事で自分や他の誰かを喜ばせる事ができる。この循環がいい人ほど人生が楽しくなります。お金を手元に貯めておかずにとにかく自分と他の誰かの為に使う事を意識しましょう。全財産を3年位で使い切るくらいの計画でプレゼントするとか、学びたいと思う事につぎ込んでみてはどうでしょう。

運が付く

ご馳走する人には『運』が付きます。人は自分の為に何かをしてくれた相手に対して好意を持ちます。例えばスーパーでチーズ一切れ試食させてもらっただけで、『買わなければ』という気持ちになるのと同じように、一回ご馳走になると、その人を嫌いになるのは難しいものです。これを心理学では『返報性の法則』と言いますが、『運』という観点からみると、単にそれだけではない力が働いています。

自分が楽しくなるからご馳走していると、相手は『今度はこの人に何かしてあげたい』という気持ちを起こさせます。例えば何かいい情報が入ってきた時に『あ、この情報をあの人にあげなければ』と思うようになります。それはすぐかも知れないし、一週間後、一年後、3年後かもしれません。仕事とは関係ないところでご馳走したのに、結果的に仕事で役立ってもらえたという事もあります。運とはこういう事の積み重ねで作られます。

ご馳走する人には運がつきます


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