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面接試験にて

自分の過去の実績を高く評価する人

年齢に関わらず向上心のある人にとって過去の実績はそれほど意味を持ちません。過去の成功体験より将来の成長に関心があり、どんどん新しいチャレンジをしていくからです。この点は入社の為の面接試験をする時のポイントの一つです。応募者にとっては入社試験の面接では合格したいという希望がある為に自分を良く見せたいという力が働いています。

向上心が無い人や薄い人の場合は過去の大きな成功体験にいつまでもしがみつきがちです。世間の変化が激しく先の見えにくい今日において組織のリーダーに求められるのは変化に対して前向きに取り組み何らかの成果を生み出す『変化対応力』です。

ですから過去の成功体験にしがみつき、いつまでも過去だけを見て生きている『現状維持』型の人には生きにくい時代といえるでしょう。

また過去のキャリアだけをアピールしてくる人は往々にして将来に目が向いていないので、そこからの変化に対して伸びてゆく伸び代が無いケースが多いものです。賞味期限付きだと割り切って、ある期間に一定の業務をしてもらうには問題ありませんがその人が成長を続けて組織を率いるリーダーに成長してもらえる可能性は低いものです。

成功と失敗は捉え方が人それぞれなので、同じ経験をしてもそれを成功したと自慢する人もいれば、失敗したとして反省する人もいます。何をもって成功したと感じるかという事を確認すべきであると同時にどういう失敗をして、そこから何を学んだのかという姿勢を見るべきです。

面接官としての心得る事

見抜き力が低い人は部下をしっかり見ていない事が多く、部下を理解しようという気持ちが少ない。従って部下を育成できなくて部下を持つ上司としての適性が低い。そういう人は事実の追求が弱く、第一印象の良い人、声の大きい人、実績のある人を過度に評価してしまいます。また自分のコンプレックスや志向で面接結果を左右するのもこの手の人達です。

客観的事実を冷静に見ようとしない為にある特定の失敗や成功に引きずられたりイメージに囚われたりしがちです。感情的な好き嫌いがそのまま評価に直結する傾向にあります。

つまり面接官には部下よりも能力が高く向上心が強い人がふさわしい。成功や失敗の経験が重要になります。こうした経験を積む中で、様々な事に悩み、反省していくものですが、向上心が高い人ほど自分の失敗を客観的に振り返る事ができます。

第2に冷静で客観的な人です。『好き嫌い』『思い込み』は評価を誤らせる要因です。ある意味、応募者は平気で噓をつくものと割り切り、応募者の能力を疑いながら面接する必要があります。

第3には人の話をじっくり聞ける忍耐力のある人。特に経営者や営業経験者の場合、これが出来ずについつい自分ばかり喋ってしまうケースが多いモノです。応募者は入社したいので真剣にその話を聞いてくれるから気持ちいいのでしょう。しかしそれでは面接の目的は果たせません。

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