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Liverpool ビートルズも演奏してたって言うキャヴァーン・クラブ

こんばんは。月日が経つのは早いもので、もう10月になりました。

今年ももうすぐ師走がやってきます。

ヨーロッパを旅した話を只今noteでシェアしているのですが、全部お届けする頃には12月になってしまいそうです。

そうすると、終章が年内に収まらないので、終章は毎日更新することになりました。


なんの話をしてるんだ君は。ずっと。

僕はずっと、旅の中で感じていた気持ちをシェアしてるんです。

これも僕の旅の日記の一部です。

忘れないように。みんなで覚えていてほしい。

そんな、とても勝手にしやがれなnoteです。

いつか君に教えてほしいです。僕が旅をしていたことを。

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今回の話はリヴァプール。マン島が近い。

今日もビートルズを聞こうかなぁ。


ただなんとなく、自然と生きてる。そういう方にとても惹かれます。

きっと僕もそうなりたいんだと思います。

旅の青年は流れてリヴァプールの街へ。

ぜひ、一緒に観察願います。

Liverpool ビートルズも演奏してたって言うキャヴァーン・クラブ

旅に行くことにしたんだ、この時もそう。もうずいぶん前の話になっちゃったけど、どこにいても目的がないと生きていけない。ただなんとなく、そんな感じで生きてたことなんてない。

UKに入国するにはUKを出国する飛行機の券が必要だったから、リヴァプールからアイルランドへ飛ぶチケットを事前に買っていた。そういう理由と、ケアンズの時に出会ったリヴァプールのテリーアンドケリーカップルがやたらと元気良くてもう一回会いに行こうと思ってたのもある。

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僕は速足で駆け抜けたバーミンガムの街からバスに乗ってリヴァプールへと向かう。

どんよりとした雲の下をバスは進んでいた。ここに僕の居場所はあるのだろうか。そして、リヴァプールに希望を見出せそうだったのは、ある一つのバックパッカーズハウスのオーナーが僕とインタビューをしてくれる事になったからだ。ここで住み込みできれば、それに越したことは無い。

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リヴァプールのバスステーションに着いた。もちろん土地勘も何もない。

グーグルマップはこんな時あまり意味をなさない。ただ漠然と映し出されるスクリーンをこねくり回しても、自分のいる位置が把握できない。まず、大きな建物と僕の距離を測る必要があった。そんな時いつも僕は街の中心に向かう。

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この日の宿もまだとっていなかったのか、そんなことももう忘れた。乾燥したベーコンをのせた味のないパンを齧る。お金を大事にしていかないとこの旅は続けられない。

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リヴァプールの中心には大きな建物がたくさんあった。セント・ジョージ・ホールや、ライムストリート駅。日本みたいに看板が出ていないから確認しないとよくわからないんだ。

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見つけたバッパーにチェックインして、バックパックを下ろして体を軽くしよう。

ドミトリーは大部屋で、一部屋に15人くらいは泊まってただろうな。荷物を下ろして早速上のベッドに寝っ転がった。バーも併設されている大きめのバッパーで、造りが古風でかっこよかった。

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僕はただ宛てもなくリヴァプールの街を歩いていた。まだ見た事のないものを見たかった。台湾の時も、日本の時も。ここからのヨーロッパも。

街中だけだとバーミンガムよりも大きく感じた。ライム・ストリート駅の中、絶対人が通ったらぶつかるだろって所に銅像とか建ってて笑った。なんか、センスがオーストラリアに似てるなぁ。

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リヴァプールタワーを見上げた僕のことを覚えていてくれている人はいないのだと考えると、少しだけ寂しい。

ショッピングストリートに何も買わないのに来てみた。UKの若者がマイク片手に歌ってバスキングをしてる。ファンの女の子達が何人か囲んで彼らを見てる。

近くのマックの注文を取る機械がハイテク過ぎて、また笑った。

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徐々に街の中から外れていく。

目の前にはリヴァプール大聖堂がそびえ建っていて、いつの間にかそこを目指して歩いていた。ここは、欧州最大のイギリス国教会の大聖堂みたいで、着いた時間が遅くて入り口の扉のドアは閉まっていた。バッパーからも歩いてすぐに来れる距離でよかった。僕は出直すことにした。

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バッパーに戻って、上のベッドでぼーっと天井を見上げて自分と向き合ってみた。彼女が出来たり、別れたり。そんなのもう慣れたっていうか、やっぱ俺には向いてないみたいで、この時もLINEをみたら、その時付き合ってた子。地元の子だったんだけど、俺がヨーロッパ来ちゃったし、なんか全部ノリだったから駄目だったんだろね。俺もただ彼女が欲しかっただけ。

何もかも、持てない。

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何かを始めなくちゃいけないなって、おぼろげに思ったことがあった。それはふっと訪れてまた消えていく、そんな周期があった。今も少しそいつを感じてる。ここまでの360,413文字の中に僕はいるのか。
僕はここにいる。書いてる。考えても、考えても答えは闇の中、光を。旅の中に射していた「光」を追い続けている。
僕は過去に生きていない。これをいつか読み返す時が来ることを本当に願っている。僕はいくつになっているだろう。時間はかけてもいい、これも何回も書いた。僕もそう思えるようになってる。そうだ、この頃もなにか背負ってる間隔はあって、東京にいる今そいつは密かに身を隠しているみたいにまた感じなくなった。
僕に光を見せているのは君なのかもしれなかった。

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あくる朝、空は嘘みたいに晴れ渡っていた。真っ青な空、なぜだか電灯にはまだランプが灯っていた。伸びた影に僕は包まれる。

昨日歩いた道をたまになぞる、せっかくの旅だ、同じ道よりは冒険をしていたい。

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中華街を通り、遠回りをしたけど、やっともう一回リヴァプール大聖堂の前に辿り着く。
僕をここに導くそいつの正体を僕は見たい。大聖堂に吸い込まれていく。

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扉が閉まって、僕は背景の青空と切り離される。ステンドグラスの荘厳さ、威厳さ、壮大なスケール、とにかく造りがでかいの一言に尽きる。ここまで力があったこの宗教って奴は一体。そんなに何を信じてる。

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教会の中から今の僕へ。何を伝えよう。きみは君でいてくれ。

二年前、もうシドニーを旅立ってニュージーランド、そして台湾の旅も終わっていた。僕の旅は終わっていたんだ。そこからまた始めた。この旅の終着点、そんなのも全くわからないまま。

窓から差し込む光の眩しさに射されていた。

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ステンドグラスは今日も柔らかい光をとりこんでいる。

何が見えていただろう。何をこの世に残したんだろう。

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大聖堂を出て敷地内を散歩してみる。とても晴れた気持ちのいい日。オーストラリアの事を少し考えた。いつの日にか戻ることがあったとしても、もうああいった瞬間ってのは戻って来やしないんだ。

俺は輝く明日へ歩いて行けてんのかなぁ。

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セントジェームスガーデンでベンチに腰かけて一休み、そこにはお墓の様な石があって緑の木々は風に吹かれて揺れている。それから中華街を横目に見ながらふらふらとリヴァプール港まで歩いて行った。

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いつの間にか遠くに観覧車が見える。僕の事だからきっとそっちの方に歩いて行くんだろな。「1856」って掘られた背の低い太い塔がある。

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海風に誘われて観覧車まで、近くにモダンな建物やモニュメントが並んでいる運河の脇を歩いていた。やっぱリヴァプールだからイエローサブマリン号に似せた船とかあってさ。外から見ただけだけど、あれ本当に沈む潜水艦なのかな。まだ観覧車が遠くに見えてる。

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ビートルズのミュージアムがある。港の遊歩道に制限をかける鎖には恋人同士の名前が書かれた南京錠が海風をもろに浴びて錆び付いていた。

散歩をしながらモニュメントを眺めている時間、観覧車にまた少し近づいたような気がする。

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色の付いたモニュメントが新鮮で、僕はリヴァプールのミュージアムに迷い込む。そこでもまたたくさんの展示物を見た。

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感じた気持ちを留めておくことが出来ずにそのイメージは僕の体の周りに揺蕩ってたんだけれど、時間の経過と共に薄れて行ってしまいそう。

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街を歩いて虹を見た。同じところに戻ってきたり、夕暮れが来て夜が来たり。ビールを片手に音楽を聞いたり、そんなことを繰り返している。

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キャヴァーン・クラブっていうパワースポットがマシューストリートにあって、そこは昔「ビートルズ」が演奏していたっていう場所だ。言ったらバンドマンの聖地ってわけさ、その前も通ったし、中にも入って演奏聞いて何なら酒も飲んだ。気楽な旅だろ。

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売れてなくてもバンドやってりゃいいのかね、どうなんかな。歴史あんだべ、出演していくとハクってもんがつくんだべな。

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キャヴァーン・クラブはやっぱりかっこよかった。レンガ造りで内装もいい感じに雑で、テンション上がってた。当たり前だけど「ビートルズ」以外にもたくさんのアーティストが出演してる。

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売れてった奴等なんて殆どいなかったんだろうけど。売れればいいってもんでもない。やっぱバンドマンはいいね。しばらくここから遠ざかってた。

時間と共に朽ちて失くなっていく僕のこの気持ちをここに残す。たんたんと年をとってく、ゆっくり死に向かってんだ。
たぶん、一ヵ月くらいだと思う。ここも離れてて書けなくなってる。楽な方に堕ちて行ってる。しばらく勉強ってのもしてない。働いて、また働いてる。仕事ばっかりで、新しいものを創造できていない気がする。こいつは、これは何年かかってでも書き終えたい。

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9月の11日。あのアークティックモンキーズもキャヴァーン・クラブでやってたみたいだ。クラブの壁はレンガで出来ていてやたらと誰かの名前とか、たぶんバンド名とか書かれてる。今でもレンガの壁には意味ある落書きは増え続けてると思う。

ザ・グレイプスっていうパブがキャヴァーン・クラブの前にある。そこではよく公演前のビートルズもビールを飲んでたんだとか。なんか歴史感じて良いね。

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キャヴァーン・クラブの前でケリーとテリーと合流してリヴァプールの街へ飲みに出た。
相変わらず何言ってっかアクセント強すぎてよくわからなかったけれど、楽しかったんだ。この二人とはケアンズで出会ったんだけど、彼らは最近結婚式してハネムーンで世界中回ってるらしい。そんなことってあるんだね。素晴らしいね。お幸せを遠くから願う。

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僕はまだ旅の途中で若かった。世界は広がり続けてる。

微かなもの、いつか脳裏をまたかすめるから。

ケリーと、テリーと飲んだ最後の店はザ・グレイプスだった。

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朝になって、僕は街の中からジョンレノン空港に向かう。アイルランドへ向かうんだ。ここでは飛行機のチケットを印刷していなかっただけで、飛行機のチケットと同じくらいの金額を払わなくちゃいけなくて辛かった。ちょっと先に教えてくれてればよかったのに。

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ライアンエアーに乗って一路アイルランドを目指す。

リヴァプールでおきた2、3日の出来事を頭に思い浮かべて飛行機の窓から街を想った。

これまでの道程よりも、これからの事に喜びを見出せるように、祈るように街を見てた。

編集後記

編集後記で何も書けそうな気がしない。

いい歌をきいたから。満足しちゃった。

今日はもう、僕あがります。


実は、一回目のワクチンを接種したので、腕が上がりません。

左腕。休ませてあげたいの。

次回はアイルランドのダブリン。こちらも再開の旅になってます。

今回のヨーロッパの旅は、オーストラリア、ケアンズのバックパッカーズハウスで働いていた時の友達との再会がメインでした。

こちらの回でそんなことも書いてます。

今の僕は、パーティーアニマルとは程遠く、ブックワームって感じですね。

本ばかり読んでる。落ち着いてる。ふぅ。コーヒーがうまい。

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ゆるく行こう。せめてここでは。

また次回も遊びに来てください。またね。

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