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前置詞onの意味「go on」 編

旅行に行くを「go on a trip」と言いますが、「go to a trip」 と言わないのはなぜでしょうか?

「go to」 は日本語で「~へ行く」と訳されます。
だから「旅行へ行く」は 「旅行」「~へ行く」で「go to a trip」 とするのは間違いです。

日本語をそのまま英語に当てはめてしまっているよくある例です。

辞書や単語帳に載っている日本語訳はあくまで
"日本語にしたらこの意味が近い"としたものであって、その英語の本当の意味にはなりません。言葉の意味の本質はイメージや感情だからです。ひとつひとつの単語・文字にはイメージや感情が入っています。
~へ行く」の日本人の頭の中にあるイメージと「go to」の英語圏の人の頭の中のイメージとでは違うということです。

日本語で「買う」という言葉があります。英語でお店で物を買うとき「have」「get」「take」など「buy(買う)」ではないいろいろな単語が使えます。
haveやgetも基本的な意味はよくある日本語訳としては「買う」とはなっていないでしょう。
この場合haveのイメージ、getのイメージが「買う」という日本語のイメージ(商品を手に持つ、手に入れる、手に取る)と被っているからこれらの単語は日本語で「買う」と訳せます。

では話を戻して「go on a trip」となぜ言うのかについて理解していきましょう。

on a trip の単語のセットで、tripという活動の舞台の上という意味が出てきます。
あなたは今旅に出ます。そうすると、今ある舞台から全く違う別の舞台に行くことになります。その舞台は今までの街並み、景色が違います。

他の例でいうと「go on a date」、「go on a picnic」,「go on a vacation」 。これらは全てdateという舞台、picnicという舞台、vacationという舞台の上にあなたはいます。それらは今までの日常の舞台とは違うところにいるはずです。

もう一つ別の例をあげましょう。

曜日にon Mondays のようにonが着くのはなぜでしょうか?
これもまた月曜日という舞台の上をイメージしているからです。
一日一日あなたはあなたの人生の舞台の主人公です。

また、こう捉えることもでいます。月曜日も火曜日もあなたは月や火星などの星の上にいます。毎日違う星に移ってその上で生活しているのです。

そこで「go to a trip」というのがなぜ間違いなのかというと、
旅行というのは場所ではないからです。
なので「旅行」に「go to」できません


「買い物に行く」を「go to shopping 」としてしまう例があります。
"shoppingという活動"は場所ではないのでこれまた「go to」できません

ちなみに「go 動詞ing」の表現はもともと昔は「go on 動詞ing」 だったそうです。

この記事ではonの意味の一部を紹介しました。onは「何かの活動の上」という意味で使えるということを覚えておいてください。

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