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参政党の“内紛”について

日本で唯一、反グローバリズムを掲げる国政政党である参政党だが、残念なことに前ボードメンバー(ゴレンジャー)の離反が相次いでいる。松田学氏の代表解任、そして赤尾由美氏のアドバイザー解任と次期衆院選の公認取消しに驚いたのも束の間、その後も次期衆院選候補者の公認取消しが相次いでいる。いったい参政党に何が起きているのだろうか。

神谷宗幣代表が述べているように参政党の存在を快く思わない勢力(グローバリズム勢力?)に情報戦や分断工作を仕掛けられている可能性があるが、党勢拡大のためなら旧友であろうか恩人であろうが簡単に切り捨ててしまう神谷代表自身の冷酷無情な性格にも原因があるように思われる。このような神谷代表の人情味のない党運営に厭気が差したのか国民的人気のある武田邦彦氏と吉野敏明氏まで神谷代表の党運営を批判して参政党を離れてしまった。武田氏や吉野氏、あるいは赤尾氏らの身を粉にした奮闘をいつも尊敬しつつ見守っていただけに彼らの突然の離反は残念で仕方がない。

とはいえ、誰からも慕われる人間味あふれる人が必ずしも有能な政治家であるわけではない。いや、むしろ有能な政治家ほど人間的に「大きな欠陥」があることが少なくない。政治家に限らず古今東西、歴史に名を刻んだ天才・偉人たちは精神医学的な観点から見れば明らかに「精神障害者」に分類される人が非常に多い。だからといって結果的に現在の参政党の“内紛”を招いてしまった(と思われる)神谷代表の指導力を無条件に容認するものでは決してない。現在起きている“内紛”が参政党にとって、さらに日本国民にとって将来的に吉と出るか凶と出るか現時点では分からないということだ。

現在驚くべき勢いで党員数を増やし続けている日本保守党はそもそもグローバリスト(文化的マルクス主義者)が推し進めるLGBT理解増進法に反対して結成された政党であり、その点は高く評価している。しかしながら、ウクライナ戦争やイスラエル・ハマス戦争に対する日本保守党のスタンスはその背後でうごめくグローバリズム勢力(ネオコンや軍産複合体)の存在や歴史的背景を完全に無視しており、グローバリズム政党(あるいは「グローバリズム勢力に加担する政党」)であると言われても仕方がない。

組織運営をめぐる参政党の“内紛”は決して好ましいことではないが、党勢拡大の過程において“内紛”は付きものだ。むしろ“内紛”がいっさい無いほうが不自然ではないか。反グローバリズムの立場から参政党に入党、あるいは参政党を支持していたのに「武田先生が参政党のアドバイザーを辞められたからやっぱり自民党を支持する、あるいは日本維新の会や日本保守党に移る」などと簡単に言い出すなんて本末転倒だ。所詮その程度の“支持者”だったということだ。自民も維新も保守もそれぞれその方向性や政策にニュアンスの違いはあるがグローバリズム政党(あるいはグローバリズムに追随する政党)であるという点では共通しており所詮「同じ穴の狢」にすぎない。たとえ党内的に多少のゴタゴタがあっても参政党が反グローバリズムの旗を下ろさない限り、あるいは参政党以外に反グローバリズムを掲げる国政政党が現れない限り私自身は参政党を支持する以外に選択肢はないと思っている。

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