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300日後に校務分掌ICT主任を引き継がせたいアラフィフおじさんの引き継ぎ書の下書き 3 BYOD

高等部生徒の端末については、BYODとしているが、学校によって考え方が違う。
完全BYODとしている学校はかなり少ないだろう。
ほとんどの場合は、iPadを指定し、学校で取りまとめているケースもある。
まあ、管理することや、指導する側の視点として、中学部までと同じOSというのはやりやすいし、何より、特別支援教育界でのシェアナンバーワンなので、事例もアプリもそろっている。
指導者用端末ですらiPadなわけで、iPad清一色というのは、理想的なのかもしれない。

当初は、iPad清一色を考えていたわけだが、時はコロナによるサプライチェーンがどうにもならず、iPadどころか半導体が手に入らないという事態。iPadを買いそろえるのは困難であった。
そこで、iPad清一色の考え方を捨てることにした。

もともと「自分で使いやすいものを持ってきて使えばいい」という考えを持っていたので、iPadが手に入らないのなら、今手に入る端末で、自分で使いやすいものでいいじゃないかと、方針を切り替えた。
私自身は、iPadやMacも持っているが、基本はWindowsを使っていて、がっちり使うならWindows派。持っているスマートフォンはAndroid。もちろんChromebookも買ったし、Amazonのファイヤータブレットもある。
色々なデバイス、OSに触れているので、その良し悪しを理解して使っている。

ので、生徒によって、個々の実態や事情によって、この際、選択するデバイスやOSが違くてもいいじゃないかと、完全BYODに踏み切ってみた次第。
実際、生徒たちが持ってきている端末はバラバラで、管理する側としてはかなり難しいし、指導する側としても同じアプリや指導法がしにくい、ということで最初は悩んだものだった。
しかし、アプリや操作の違いがあることはそんなもんだと割り切ってしまうと、それほど困ることもなく、生徒たちはそれぞれに自分の端末を使いこなしているわけで、卒業後のことも考えれば、それでいいと感じているところだ。

もっと言えば、一人1台、ではなく、一人必要分マルチ端末・OSというのが理想かと思う。iPadとiPhoneどちらも使うとか、WindowsPCとAndroidタブレットとVRヘッドセットを使うとか、自分が必要なものを複数組み合わせて、自分のために使うことができるのが良いだろう。それぞれの道具はそれぞれの場面と用途に応じて使い分けるべきだ。
それこそが、真のBYODでの活用のスタイルであり、自分の困難を改善したり、自分のやりたいことをもっとハイレベルで行うことができるようにする当たり前の在り方なのだと考えている。
みんなちがって、それぞれOK。
特別支援教育では、ICTも多様性ということで。

たぶん、今後は、学校でがっちり管理するデバイスを使わせる、という考え方から、BYODで自分の端末を持ってきて使いなよ、というようになるだろう。生徒用も先生用も。
そうなったら、何持って行こうかな。

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