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300日後に校務分掌ICT主任を引き継がせたいアラフィフおじさんの引き継ぎ書の下書き 5 物品の管理 把握と価値

管理する物品の把握が大切。と一言で言えばそうなのだが、なぜ「大切」なのか。

まず、相当額のものをあずかっているのだという意識。
例えば、iPadの管理と把握で考えてみる。iPad1台は第9世代で約5万円。
児童生徒100人分なら、100台なので、これで500万円。
iPadだけで500万円もの税金が投じられ、500万円分が学校にあり、500万円分をあずかって管理・運用している、ということになる。
500万円の現金札束が目の前にあるわけではないので、イマイチぴんと来ていないかもしれないが、iPadを金額視点で見れば、一所に集めれば、500万円のかたまりなのだ。

その500万円が、どこにあって、だれが使っていて、どのくらいどう使われているのか。500万円を、適切かつ有効に使っていて、教育的な効果を出しているのか、が実は問われている。
特別支援教育(学校)では、テストの点数で評価したり、進学先で評価したりすることはないわけで、いわゆる「学力」として教育的な効果を示してるわけではないので、教育的な価値があいまいでもある。
ましてや、普通学校よりも少ない児童生徒に対してのコストから考えて、iPad500万円分、ちゃんと対価分の教育的価値にしているのか?と詰められたら、窮することだろう。

500万円分のiPadが、どこにあって、だれが使っていて、どのくらい、どう使われているのかを把握、しているかどうかが、「大切」になってくる。
ちゃんと使っていて、こういう効果が出せています、と言えるかどうかが、「把握」している、ということだと考えている。

500万円分、対価相応の効果、結果を出せていれば、学校全体として、ICT活用がとてもよくできていると言えるだろう。
プラス10%、20%分の効果、結果になっています、言えるなら、かなりすごく活用できていると言えるのではないだろうか。
500万円の税金を投じた価値がある、と言ってもらえるかと思う。

単にモノを管理するのではなく、教育的にこう使って効果、結果を出すために、把握しているのだという意識を持てるかどうか。
管理している物品はもちろんiPadだけでない。コンピューター系、視聴覚系などの物品一つ一つで総額にしたら、数百万円以上、数千万円になるだろう。
数千万円分の資産をあずかって、それを活かしているのか、それを把握するためのベースとしての物品管理、リスト化、確認作業なのである。

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