見出し画像

300日後に校務分掌ICT主任を引き継がせたいアラフィフおじさんの引き継ぎ書の下書き 11 マニュアル作成

ICT担当で結構多い仕事が、マニュアル作りだろうか。
すぐに「マニュアルを作ってほしい」と言われること多く、新しいアプリだとかシステムだとかが出るたびに、マニュアルを作ってきた。

操作の手順だけを文字で書いたマニュアルではなく、ちゃんと画面のキャプチャを入れたマニュアルにしている。
文字だけで書いても、「分からない」と言われるからだ。
まあ、画像入りのマニュアルを出しても、「分からない」と言われることもあるので、最近は操作画面の録画や説明動画なども作っているが。
マニュアルを見て、「分からない」と言われれば、ちゃんと説明してあげようという気にはなるが、そもそもマニュアルを見もしないで、「教えて」と言われるのにはさすがに辟易する。

マニュアルを作成するのは、口頭で説明する数10倍もの時間がかかる作業だ。口頭で説明して1分程度の操作であっても、それを画像付きのマニュアルとして作るのは30分くらいかかったりする。
手間暇のかかっている作業なのである。

というのは、マニュアルを作る前に、検証作業をしているからだ。
実際にやってみて、その通りにできるかどうか、自分で確かめておく必要がある。
それを文字に起こし、①、②、③と操作手順に書き起こしていく。
書き起こしをしながら、もう一度、同じ操作をして、画面キャプチャしながら、説明通りになるよう、確認作業もしているわけだ。
なので、説明としては1分くらいでも、マニュアルにする作業は30分くらいかかっているのである。

マニュアルを作っている作業は、人の目に触れる作業ではないので、出来上がったマニュアルだけしか見られない。から、たった1分間くらいのことだろう、と思われがちである。で、マニュアルを見もしないで、「教えて」と言ってきたりする。
気軽に「教えて」は、1人2人じゃない。5人も10人にもばらばらに、同じ説明をする身としては、マニュアルを作る方が気持ちが楽な作業だと言える。

マニュアルを作っていると、その操作に関しては詳しくなる。
場合によっては、その操作の前後関係なども調べたりしているので、余計に詳しくなる。
教材を使って指導を受けた者よりも、教材を作った者の方が、その数倍もの勉強をしているわけで、広く深い情報を持ち、スペシャリストになっているのである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?