くば

児童文学好きの くば です。 図書館・本屋・絵本美術館など、たくさんの本に囲まれている…

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児童文学好きの くば です。 図書館・本屋・絵本美術館など、たくさんの本に囲まれていると幸せです。 ぼちぼち ゆるゆると 好きな本のことや 身の回りのことを 書いていきたいです。

マガジン

  • まいぶっく ~ お気に入りの 児童書や絵本を紹介します。

    お気に入りの 児童書や絵本について書いた記事を 集めています

  • ZOOMで読書会

    学生時代の友人「🐰さわ」&「🐱MOTO」と 私「🐻くば」が、それぞれ自分で決めたテーマにそって選んだ本を3冊、15分程度で紹介する読書会の様子です。 「あれ」「それ」「作者名が出てこない」「読んだけど覚えていない」もたくさんでてきます。 「その18」から「🐰さわ」と「🐻くば」2人の読書会になりました

最近の記事

自分の不幸は飯の種~2024年4月に読んだ本から

読んだ本を忘れないため、毎月、印象に残った本 を 記事にしている。 4月は3冊。 1 世界でいちばん透きとおった物語 杉井 光この本を手にとる前、多くの 「何を言ってもネタバレになる」 「これは紙の本にしかできない」 との感想を目にした。 ストーリーを ひと言でいうなら、「僕」が、女癖の悪かった父親の遺稿「世界でいちばん透きとおった物語」を探す物語。 遺稿を探すため、ほとんど接点のなかった父親の知り合いを訪ねていく僕。 この後どうなるだろうと、おもしろくてなかなか中断

    • 本屋さんで本を買いたいけれど

      先日の読書会で、本屋さんが書いた本を紹介した。 いつも本を買う時は、ネットでぽちっとしてきたが、この記事を書いて、もっとリアル店舗の本屋さんを利用しようと思った。 すぐに欲しい本でなければ、多少時間がかかってもかまわない。たくさんある図書カードも使いたい。 と言っても、我がまちには専門の本屋はない。あるのは、レンタルDVD&文房具&雑貨&食品等、いろいろなものと一緒に本も扱っている店が2件ほど。 たぶん店舗にはないので、取り寄せをお願いしようと思い、3冊の本の題名をメ

      • 新鮮さは放っておくことから?~ZOOMで読書会 その29の後半

        29回目の「ZOOM読書会」。学生時代の友人「🐰さわ」と 私「🐻くば」が、それぞれ 自分で決めたテーマに沿って 本を紹介しあいます。 今回のテーマは、🐻くばが「開店!本屋さん」、🐰さわが「大河の予習はこれでばっちり」です。 長くなったので、2つに分けて記事にしました。こちらは後半です。 過去の読書会はこちら  前半「🐻くば『開店!本屋さん』」はこちら ☆🐰さわ☆<テーマ>大河の予習は、これでばっちり!とうとう始まりました。今年の大河ドラマ「光る君へ」。歴史好きなんだけ

        • 新鮮さは放っておくことから?~ZOOMで読書会 その29の前半

          29回目の「ZOOM読書会」。 学生時代の友人「🐰さわ」と 私「🐻くば」が、それぞれ 自分で決めたテーマに沿って 本を紹介しあいます。 今回のテーマは、🐻くばが「開店!本屋さん」、🐰さわが「大河の予習はこれでばっちり」です。 長くなったので、2つに分けて記事にしました。前半がこちら。  過去の読書会はこちら ☆🐻くば☆<テーマ> 開店!本屋さん「本屋さんが どんどん閉店していく」 地方の小さい本屋のみならず、都会の有名な大きい本屋さんまで閉店するという話も聞きます。 本

        自分の不幸は飯の種~2024年4月に読んだ本から

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        • まいぶっく ~ お気に入りの 児童書や絵本を紹介します。
          37本
        • ZOOMで読書会
          32本

        記事

          ぎょうざよ、君はどこ行った?~2024年3月に読んだ本から

          読んだ本を忘れないため、毎月、印象に残った本 を 記事にしている。4月は4冊。ひさしぶりに絵本が2冊。 1 光のとこにいてね  一穂ミチ小学2年生の結珠は、母に連れられていった見知らぬ団地で、同い年の果遠に出会う。たった、数回の出会いだったのに、それは二人にとって忘れられないものとなる。 離れては再会し、離れては再会した二人の20年以上の物語。 たった数回会っただけなのに、これだけ忘れられない相手になるのか。 この後、二人はいったいどうなるのか。 タイトルの「光のとこに

          ぎょうざよ、君はどこ行った?~2024年3月に読んだ本から

          <2023年に読んだ本から>PART5 絵本部門その2

          2023年に読んだ絵本の中で、印象深かった10冊のうち後半の5冊です。 (noteの記事にしていた本は1冊です。) 絵本部門その1はこちら 6 ねこガム きむらよしおガムをかんでいる男の子。ふくらませた風船はどんどん大きくなります。 あれ?だんだん模様が出てきたぞ。それが顔になって・・あれ耳も! あれ? あれ? あれ? そういえば最近、ガムをかんでいない。 小さいときはよくふくらませて遊んでいた。大きい風船をつくりたくて、いっしょうけんめい息を吹き込むのだけど、絶

          <2023年に読んだ本から>PART5 絵本部門その2

          力を交換することで 成り立つ生活~2024年2月に読んだ本から

          読んだ本を忘れないため、毎月、 印象に残った本 を 記事にしている。2月は2冊。 1 リラの花咲くけものみち  藤岡陽子父の再婚相手とうまくいかず、不登校になった岸本聡里。 中3の時、愛犬パールと一緒に祖母に引き取られ、獣医師をめざすようになる。 北海道の大学に進学した聡里は、寮生活、動物病院でのアルバイト、臨床実習など様々なことを通して一歩ずつ目標に近づいていく。 獣医さんの仕事は、全く未知の世界。 牛の直腸検査、段角(牛の角を切る処置)、出産など初めて知ったことがた

          力を交換することで 成り立つ生活~2024年2月に読んだ本から

          <2023年に読んだ本から>PART4 児童書部門その2

          2023年に読んだ児童書(絵本をのぞく)で、印象深かった10冊のうち後半の5冊です。 このうち1冊は、noteの記事にしています。 児童書部門その1は こちら 6 神隠しの教室 山本悦子とつぜん、小学校から人が消えた。残っているのは、小学生が5人だけ。 地震が起きて、みんな避難したの? 実は、私たちはもう死んでるの? だれかが私たちを、だましているの? いったい何が起きているのか? 実はこの5人、それぞれ苦しさを抱えていたのだった。 いつもの学校と同じなのに

          <2023年に読んだ本から>PART4 児童書部門その2

          <2023年に読んだ本から>PART3 絵本部門その1

          2023年に読んだ絵本の中で、印象深かった10冊のうち最初の5冊です。 noteの記事にした本が3冊あります。 PART1一般書部門は こちら PART2児童書部門その1は こちら 1 おすしがふくをかいにきた 田中達也 まぐろのおすしが、服を買いに出かけます。 サーモン、まだい、たこ・・どれにするかなあ。    あれ?そこにならんでいるものをよーく見ると・・。 すみからすみまで楽しめる絵本。 チョコレート、つまようじ、せんたくばさみ、野菜・・・身近なモノが、別のモノ

          <2023年に読んだ本から>PART3 絵本部門その1

          <2023年に読んだ本から> PART2 児童書部門その1

          2023年に読んだ児童書(絵本をのぞく)で、印象深かった10冊のうち前半の5冊です。ほとんどnoteの記事にしていない本です。                       一般書部門は こちら 1 ラベルのない缶詰をめぐる冒険  アレックス・シアラー ファーガルが 趣味で集めていた「ラベルのない缶詰」から 金のピアスが出てきたのが事件の発端。そこから事態は 思いもよらぬ方向にすすむ。 予想していなかった「気味の悪さ」に ページをめくる手がとまらなかった一冊。 気味が悪

          <2023年に読んだ本から> PART2 児童書部門その1

          自分で探し、自ら生み出すもの~2024年1月に読んだ本から

          読んだ本を忘れないため、毎月、読んだ本の中から 印象に残った本 を 記事にしている。1月は3冊。 1 宙わたる教室 伊予原新舞台は都立の定時制高校。 さまざまな事情を抱えた生徒たちが、理科教師・藤竹の科学部に集まる。 実験テーマは、「火星のクレーターの再現」。目標は学会での発表。 伊予原新さんの作品は、その専門を生かした科学的なことが取り入れられていて、とても興味をひく。 今回は火星のクレーター。 年齢も経歴もばらばらな生徒たち4人が、それぞれの長所を生かして研究をして

          自分で探し、自ら生み出すもの~2024年1月に読んだ本から

          <2023年に読んだ本から> PART1 一般書部門

          2023年に読んだ一般書の中で、印象深かった10冊です。月ごとに選んでいた本や読書会で紹介した中からさらに10冊選びました。 1 さいはての彼女 原田マハ 4人の女性の4つの物語。 固くこり固まった心が、ゆっくりゆっくりほぐれ、また前を向いて歩き出すという話は、読んでいて心地いい。 4つの物語の一つは、「ハグとナガラ」のお話。また読みたくなった。  <1月 > 2 宙ごはん 町田そのこ題名や出てくるスイーツの名前は、ほんわかしているのだが、シビアな状況もたくさ

          <2023年に読んだ本から> PART1 一般書部門

          旅する本屋~ZOOMで読書会 その28

          28回目の「ZOOM読書会」。 学生時代の友人「🐰さわ」と 私「🐻くば」がそれぞれ 自分で決めたテーマに沿って 本を紹介しあいます。 過去の読書会はこちら  ☆🐰さわ☆<テーマ>橘 春香さんの本先日、橘春香さんの講演会に行ってきました。それをきっかけに橘さんの本を何冊か読みました。どれもとても良かったので、今回は橘春香さんの本を紹介します。 1 ポンぼうや はじめて見る世界 橘春香 ポンぼうやは、ポプラに木の家にチミばあさんと二人で住んでいます。ポンぼうやの両親は、外

          旅する本屋~ZOOMで読書会 その28

          鎌倉の小さな文房具屋~2023年12月に読んだ本から

          読んだ本を忘れないため、毎月、読んだ本の中から 印象に残った本 を 記事にしている。12月は1冊。(少ないなあ) 1 ツバキ文具店 小川糸祖母が亡くなり、鎌倉にある文房具屋と代書屋を継ぐことになった鳩子。 代書屋とは、依頼主に代わって手紙を書く仕事。 離婚の報告、絶縁状、借金の断りと、その内容は多岐にわたる。 TVドラマを見て ずっと読みたかった本。なかなかその機会がなかったが、最近3冊目(「椿ノ恋文」)が出たと知り、やっと借りてきた。 小川糸さんの作品らしく、静かで

          鎌倉の小さな文房具屋~2023年12月に読んだ本から

          「ずれ」にこそ すくいがある~2023年11月に読んだ本から

          読んだ本を忘れないため、毎月、読んだ本の中から 印象に残った本 を 記事にしている。11月は、2冊。 1 雪と珊瑚と  梨木香歩  珊瑚、21歳。離婚後、生まれたばかりの赤ちゃん“雪”を抱え、途方に暮れていた。 そんな時、雪を預かってくれた 藪内くらら。しだいに彼女は珊瑚の大きな支えになっていく。 パン屋勤めを再開した後、多くの人々の助けも得て、珊瑚は惣菜カフェをオープンする。 母親との関係がうまくいかずに育ってきた珊瑚。しかし彼女は、悩みながらも、前へと進んでいく。他の

          「ずれ」にこそ すくいがある~2023年11月に読んだ本から

          何もない空間に浮かんでるように 集中する~2023年10月に読んだ本から

          読んだ本を忘れないため、毎月、読んだ本の中から 印象に残った本 を 記事にしている。10月は、2冊。 1 キッチン・セラピー 宇野碧 森の中の「町田診療所」。診療所とあるが、病院ではなく「キッチン」。  日々の生活に疲れた人が、主の町田モネと一緒に料理を作り、立ち直っていく。 1話目は、「家にある食材すべて」を使ってカレーを作ることになった巧己が主人公。 大根、合い挽き肉、タバスコ、わさび・・このくらいなら違和感はないが、うまい棒めんたいこ味、雪見だいふく、いきなり団子

          何もない空間に浮かんでるように 集中する~2023年10月に読んだ本から