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「属人的ノウハウ」からの、卒業。

あ、アイコンをイラスト化して頂いた神崎に変更しました。雑誌Numero TOKYOなどでも活躍されている絵師さんにおそるおそるお願いしたのですが、快く受けてくださって。ありがとうございます♪


昔からノウハウという言葉があまり好きじゃないのですが、いまだに「私の月商○桁までの道のり教えます」とか「私の着こなしのコツ教えます」みたいな話は多いですよね。で、自分も!と馳せ参じてしまう人がいる。

申し訳ないけど、こういうの時間のムダだと個人的には思う。

正直な話、そういうことを提供してる人の多くが”ビジュアルとかキャラで売れたんだよね”というケースばっかりです。その人と似たタイプならハマるかもしれないけどみんなが真似して上手くいくとはとても思えない。

そういうのを「属人的ノウハウ」と呼んでいるのですが、もうそういうのが通用する時代じゃないよなーと。

というのは、個々人に合った内容じゃないと結果が出にくくなっているからです。

以前は誰かの成功体験をトレースしていく方法でいけたかもしれないけど、今はあっという間に情報が広がります。似たようなライバルがすぐに乱立し、むしろ「〇〇っぽい」というのは二番三番煎じに見られるリスクもある。インスタの文字投稿なんてもはや誰のだか分からないのが多いし。

要は、時間の流れが圧倒的に早くなっているのでノウハウもすぐに過去のものになってしまう。今「YouTube教本」みたいのを買うのは最大の無駄遣いと言えます。でも出るんだよね、そういう本。

そして、1番大きな理由は「自分で考えて実行していける力」が絶対的に必要な時代だから、ということ。

属人的なノウハウは、結局その人の考えや行動パターンでしょう?しかも過去の。それが時代や自分の方向性と違ったときにどうするのか。今の早いテンポの中では自立して動いていけないと変化に対応出来ませんよね。

ファッションのジャンルにしたって、そりゃあなたはスタイル良いから何でも着れますよねーという人は多い。そのマネをして一般の人が同じ服着たら…と想像するのが怖かったりする。

いや、その人がスタイル良く素敵なのは素晴らしいことですよ。昭和体型の僕からしたら相当羨ましい。でも、自分を素敵に見せる能力と人を素敵にスタイリングする能力は、まったく別物ということを知っておいてほしい。

その人の着こなしはもちろんだけれど、どれだけ幅広い個性に対応してアドバイスが出来るかを見た方がいい。自分と似たタイプ以外にも的確なテコ入れが出来るかどうか、教えを守らせるだけじゃなく自立的に考えさせているかどうか。これはビジネスコンサルでも同じことでしょう。


ビジュアルで言えば、色々な意味で「良い」方が仕事にもプライベートにもプラスなのは間違いありません。事実として。

でも、それは「その人の個性が活かされた良さ」でなければダメなんです。そして、時流に合わせて自分で変えていけることが大事。属人的なノウハウではそこを教えることが出来ません。

多くの人に伝えようとすると、どうしても一般的・平板化したような内容になってしまう。自分がラクをしようとすると、同じことをみんなに教えてトレースさせることになる。どちらも気持ちは分かるし、理屈も理解できます。

できますが、残念ながらそれはもう有効な手法ではない、と感じるんです。


最近は世の中の”既視感”への抵抗感がすごく強い。ちょっと先発のものに似ていると「〇〇のパクリじゃない?」みたいな話にすぐなる。個人的にはそういうレッテルを貼られるのはマイナスだと思いますが、それだけみんな情報収拾をしているし、オリジナルなものを求めているということなんですよね。

場合によっては、既存の〇〇っぽいものを求めている層は思い切ってスルーしてもいいんじゃないかと。そこに寄せようという努力よりも、同じ努力をするなら自分や企業の個性を濃く表現する方向に努力した方が後々意味が出てくる。

そして、トレンドや環境に合わせて変化していける能力は自分で考えて切り開いていかないと身に付きません。

ファッションも、座学だけではお洒落になれない。
ベースは教わるにしてもそれを元に自分で研究したり体験してもらう必要があるので、僕は”自分ごと”として考えてもらったりスタイリング体験を促すようにしています。

ついでに言いますが、診断系は思考停止の温床みたいなもんです。診断結果に従えば安心♪と自分で考えなくなるケースが本当に多い。星占いと一緒で全乙女座の人が今日告白したら成功するわけじゃないんですけど。*個人の感想です


今は著名人をフォローするオンラインサロンが全盛ですが、その中からスターが出てこないのがある種の証明なのかなと。スターを生み出す!とぶち上げても実際には出来てないわけだし。

その人の考え方や仕事術を学ぶには良いだろうし、もちろん学びもあると思う。けど結局個人にカスタマイズした方法を見付けてあげないといけないし、個人も自分のオリジナルな部分は何かと考えるようにしていかないと、それ以上はないということですね。

属人的なノウハウは、もうそんなに有り難がるものではないと思う。

それより、自分の場合はどうしていけばいいのか?自分の個性のどこを伸ばせばいいのか?という部分を考えてみたり、サポートしてくれるような人を見付けることの方が何倍もプラスになるはず。

すべては「自分が・自分たちがどうしたいか」です。

そこを整理すると、惑わず進んでいけるようになりますよ。


と、今週誕生日で四十も半ばなのにまだまだ惑いまくりな僕がお伝えしました。昔の人は偉大だったんだなぁ。。

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