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コスト❝ゼロ❞ですぐできる!❝解釈❞を変えるという裏ワザ!

現状をどう❝解釈❞するかで、ポジティブな変化は起こせる! という話です。

問題!❝何が❞違うでしょうか?

テニス部員への練習指示

「今から10回サーブを打ちます。ミスをした回数だけ、テニスコートの周りを走ってください!」

「今から10回サーブを打って、テニスコートの周りを10周走ります。」
「ただし、サーブが入ったら、走る回数を減らしてOKです!
 たとえば…1回サーブが入ったら、9周でOK!
      2回サーブが入ったら、8周でOK!
      10回サーブが入ったら、走るのはゼロ周でOKです!」

あなたが、テニス部員だったらどちらの方が、モチベーション高く練習ができますか?

おそらく、後者だと思います。
もう、おわかりですね?
サーブ練習の内容は❝一緒❞ですが、❝解釈❞を変えたのです。

これを、授業や学級経営に転用すると、生徒の行動にポジティブな変化が生まれます!

初級編 理科の授業

理科の実験中、試験管を落として割ってしまった生徒がいたとします。

「何やってるんだ?危ないだろう!」と注意する。

「ケガはない?(確認)それならよかった!破片を片付けたら、新しい試験管で実験を続けましょう!」という。

前者は、試験が割れたことに注目をした声掛けです。
後者は、ケガの有無に注目をしています。そして、実験器具の正しい使い方を教える機会としてポジティブに捉えています。


中級編 行事の練習

合唱祭の1週間前、教室で朝練習をすることになりました。
そして次の日、集合時間に遅れて来た生徒がいたとします。

「遅い!もう始まってるぞ!」と注意する。

「えっ、遅れてでも来てくれたの?嬉しい!」と感想を言う。

前者は、朝練習をノルマにした声掛けです。このやり方では、時間通りに来た生徒から、遅れた生徒に対して不満が出るかもしれません。
後者は、朝練習を任意と捉えています。参加するとみんなに貢献できる!というインセンティブが発生しています。練習の雰囲気が明るくなります。

上級編 掃除の時間

掃除の時間に仕事をしていない生徒がいたとします。

「ちゃんと仕事をしなさい!」と、サボる生徒に言う。
掃除をしている生徒には…特に何も言わない。

掃除をしている生徒に素直に「ありがとう!」と伝える。
掃除をしない生徒には「まあそういう気分の時もあるよね。」と共感する。

前者の指導は、強く言うほど…生徒は掃除をやらなくなりがちです。
先生が不在の日には、惨憺たる状況になるかもしれません。
後者は、一見すると指導を放棄しているように見えますが、そうではありません。実は、信頼関係を築いて生徒の変容を促す指導を誰よりもやっているのです。
(これが上級編なのは、周りの先生から誤解をされたり、説明をしてもなかなか理解を得られない可能性があるからです)
常に教育の目的を考えて、冷静な判断をしていく必要があるでしょう。

解釈一つで、世界は変わります。
この記事が、皆さんのお役に立ったら嬉しいです。

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