見出し画像

代わりはいくらでもいる

フリーランスになって25年ぐらいですが、常に緊張感があるのは「代わりはいくらでもいる」と思っているからです。日本は普通に自由競争の社会ですから、受注者の私は誰かに代えられてしまうリスクが常にあるんです。そもそもが映像ディレクターというのは、自分から仕事を生み出すことが出来ず、仕事が来るのを待つ仕事です。だから、圧倒的に発注者の立場が上にあるんです。

でも最近は受注者の権利を守ろうという空気もありますし、そういう法律も作られたりします。いわゆる下請けの立場や権利をしっかり守ろうという事なんだと思います。そうしないと、発注者の思い通りに下請けを使えるという事ですから。

「やった仕事に対して適正な報酬が支払われない事は良くないことである。」という意識も高まって来ている気がします。もうそういうのはどんどんやっていって欲しいと思います。

一方で、それらは仕事が成立した時の話なんです。半年も拘束されたのに二束三文のギャラしか支払われなかったら、勇気を出して徹底的に戦えばいいと思いますが、発注者側は、徹底的に戦った相手に次の仕事をお願いする事は無いでしょう。それに関しては完全に自由だからです。資本主義で自由競争の社会ですから、誰に頼むかは完全に自由なんです。代わりはいくらでもいますから。

ここから先は

2,179字

平林勇500円

¥500 / 月 初月無料

少し踏み込んだ事を有料マガジンで書いてます。いつも踏み込んでしまうので、ほとんどの投稿が有料になってしまいますが。

サポートして頂けたら、更新頻度が上がる気がしておりますが、読んで頂けるだけで嬉しいです!