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外見と内面の不一致

『SHELL and JOINT』を一緒に作ったプロデューサーの岡崎陽子さんと言う方がいるんです。岡崎さんはTEEMAという会社を作っていて、クリエイティブディレクターやコピーライターなどをやっている方です。

先日、岡崎さんと、外見と内面の不一致について話すことがありました。この話の当事者は岡崎さんです。

私の中では、岡崎さんはものすごくパワフルで、本人の口癖でもある「グイノグイノ」系の人だと思っていました。事実、私が岡崎さんと一緒にやっている『SHELL and JOINT』関連の作業の時は、割とサッパリバッサリ、言いたい事を言っている感じなんです。それでも、岡崎さんはキャラクターがチャーミングなので、痛いところを突かれても、イヤな感じはしない人なんです。

どういう話の流れなのか忘れましたが、私が「岡崎さんて、グイノグイノやっても許されるキャラなのに、仕事になると大人しいですよね。」と言ったんです。私は岡崎さんと仕事はしたことが無いのですが、岡崎さんから仕事の話を聞くと、どうも私が知っている岡崎さんじゃないんです。ものすごく丁寧な仕事っぷりなんです。

私の持っている岡崎さんのイメージは、プレゼンも1案だけ、仕方なく多くても3案ぐらい。そして、強い断言口調でクライアントに言い切るイメージでした。ある時は、クライアントを否定してでも。でも、割とよく仕事をしている勝俣さんによると、ものすごく丁寧な仕事っぷりなんだそうなんです。プレゼンにも10案ぐらい持っていくし、クライアントの要望にも丁寧に答えるそうなんです。

私はそれを聞いて「岡崎さんはもっとグイノグイノ系のキャラで仕事した方がいいですよ。」と軽い気持ちで言いました。「その方が岡崎さんのキャラクターが活かせるし、クライアントにも好かれるし、仕事も増えるし、いいと思いますよ。」と。

岡崎さんも「そうなんですよ!その通りなんですよ!」と言っていたんですが、ふと外見と内面の不一致という話の流れから、LGBTの方の悩みと似ているなと思いました。LGBTの話は軽々しく出来ないので、ここではしませんが、そういう外見と内面の不一致を持っている人って、割とたくさんいる気がしたんです。

そして、そういう人に対して、私たちは割と軽い気持ちで、そこを指摘しちゃってると思いました。ここで言っている外見というのは、生まれ持った身体的な「見た目」の事ではなく、その人が持っているキャラクターだったり、醸し出す雰囲気だったり、そうせざるを得ない立場だったり、そういう意味の外見です。

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