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オチがないとダメなのか?

正月から風邪で発熱して寝込んでました。と言いつつも、寝込んでいたのは1日の夜から3日の夜なので実質2日間です。寝込むと言っていいんでしょうか。「風邪で寝てましただろ!」と言われたら強めの咳払いをしてはぐらかすでしょう。

今は映画で言うと、エンドロールにさしかかった辺りです。映画のクライマックスの余韻を引きずりつつ、映画館を出てからどこに飲みに行こうかと考えている辺りです。風邪で言うと、深めの咳が残っているのと歩くとちょっとフラフラすることです。でも昨日の昼から熱は下がり収束に向かっています。映画で例えたのは、私の中ではエンドロール感が強いからです。

いやしかし!

問題はそこではありません。問題も提起してませんが。私はこの2日間で4回も抗原検査をしたのです。新型コロナとインフルエンザのです。「研究用」と書かれた抗原検査なんてロクなもんじゃねえとコロナ禍に学んでいたのですが、数打てば当たると思ったんです。そして、私は絶対に新型コロナに感染していると思ったからです。

いやしかし!(2回目)

しっかり時間を空けて4回やったんですが全部陰性でした。コロナもインフルも陰性でした。じーっと見つめてると陽性の線がうっすら見えるんですが、ハッと正気に戻ると線は消えるのです。

そうこうしているうちに熱も下がり風邪の症状も治まってきました。そして我に返ってこう思ったのです。「オチがないとダメなのか?」と。

私が何かを追い求めるように抗原検査をしていたのは、オチを求めていたからなんじゃなかろうかと。オチと言うのは言葉の綾ではありますが、要するに原因を知りたかったんじゃなかろうかと。誰が犯人だったのかを知りたかったんじゃなかろうかと。

世界中の人類がストーリーを求めるのは文化的なことではなく、生理的なことなんですよね。原因を究明する生物を人間以外知りませんから、人間ならではの生理的な衝動と言いますか。人類の進化とオチへの欲求は密接に繋がっている気がします。原因が分かった時に脳から快楽ホルモンが出るのかも知れません。だから人類はストーリーを求め、お笑いを求め、落語を求め、オチを求めるのではないかと。

いやしかし!(3回目)

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