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分かりやすさとの戦い

noteで何度も書いて来ましたが、創作しているといつも「分かりやすさとの戦い」が発生します。「この表現で分かってくれるだろうか?」と常に迷うのです。

この戦いが無い人もいます。「もう絶対にこれだろ!!!」という表現がメチャクチャ分かりやすい人は、「分かりやすさの戦いって、ナ〜ニ?」と思うことでしょう。そして、この戦いが無い人は意外とたくさんいるはずです。「今回はメチャクチャ尖ったことしちゃいましたw。オレってやっぱりハミ出ちゃうんだよね〜!」と言ってる人の表現が、「ど真ん中ベタ」という事もよくあります。そういう人たちは分かりやすさとの戦いとは無縁なのです。そして往々にしてそういう人たちはメジャーで売れてたりします。

私は本気中の本気を出すと表現が難解になる事を知っています。「これなら分かりやすいだろ〜!」と思って作ったものがシュールと言われたりします。「シュールって分からないって事をちょっと優しく言ってるだけだよね」という事も知ってます。

だから私は分かりやすさを意図的に調整しなければならないんです。基本的に自分の中に「分かりやすい」という成分が無いので、添加物として後から入れなければならないんです。その分量にいつも悩みます。だって、本当は添加物が入ってない無添加100%で作りたいからです。でも、無添加100%で作ると「味が無いね」とか「味が濃いね」とか「これ何料理?」とか「今日は天気がいいね」とか「お腹すいたね」とか「飲みに行く?」とか言われてしまうのです。

みんな優しいから私が傷つかないワードを使ってくれますが、要するに「意味が分からなくてつまらなかった」と言いたいのです。800歩譲って「つまらなくはなかったけど意味が分からなかった」と言いたいのです。

そんな思いはよーく伝わってます。20年ぐらいそんな目に遭ってきましたから。って、言い方が悪い!

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