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かつては三日坊主どころか半日坊主だった。

私は若い頃、本当に何をやっても続かない人間でした。三日坊主どころか半日坊主でした。好奇心は強い方なんですが、すぐに飽きてしまったり、すぐに全てが分かってしまったと勘違いをしてしまうんです。興味が続かないんですよね。ある程度続けると、続けた先の結果をイメージしてそれにガッカリしてやめてしまうんです。私は、一を聞いて十を知ろうという態度でいることが多いので、少し続けただけで全てが分かったと思いがちなんです。

若い頃は本当にそれに悩まされました。精神的に悩むということではなく、もっと続けることが出来れば、いろいろな事が手に入るのにと思っていたんです。三日坊主にならない方法や続ける習慣が書かれた本も何冊も読みました。でも、そんな本も目次を読んだだけで分かった気になってしまい、最後まで読まないんですよね。本当に続かない人間でした。

そんな私も、なぜか40代からいろいろな事が続くようになりました。一番影響が大きいのは、短編映画を毎年作り続けて結果が出たことだと思います。何者でも無かった私が世界の映画祭で作品が上映されたのは、単純に作り続けたことも大きいと思います。その成功体験があって「続けたら変わる」と思ったんでしょう。

40代以降に続いているものがいくつかあります。一番大きいのは運動です。20代、30代と運動を全くせずに仕事ばかりして来ましたが、さすがに40代になってからは、運動もせずに酒ばかり飲んでいてはイカンのではないかと思ったんです。健康のために運動を始めたと言うよりも、正当性を持って酒を飲む口実を作るために運動を始めたとも言えます。実際のところ、運動をしなければならない切実な理由はありませんでしたから。

まずは水泳から始めました。家の近くに区立の温水プールがありますし、元々水泳部だったので泳ぐことには抵抗がなかったんです。最初は酒を飲む口実のために泳いでいたんですが、そうこうしているうちに、プールで泳いで家に帰る時に、ものすごい幸せな気分がやって来たんです。「わ〜!なんて幸せなんだ!」と自転車に乗りながら思うようになりました。たぶん運動することで何らかのホルモンが分泌されたんでしょう。

それからはその気持を味わいたいがためにプールに行くんです。多い時には月に20日ぐらいプールで泳いでました。脳内にホルモンを分泌させたい中毒なんでしょうね。原理としてはアルコール中毒とか覚醒剤中毒と同じなのかも知れません。

そんな風に運動をするようになって、今では6年ぐらい続いてますかね。水泳をしたりウォーキングをしたり筋トレをしたり、続けることで体の形も変わりましたし健康になっている気もします。

他にも続いているものがありまして、すごく地味なことなんですが歯間ブラシです。歯間ブラシはもうやらずに寝ることが出来ないぐらい習慣化することが出来ました。どれだけ泥酔して帰って来ようが、歯間ブラシだけはしっかりやって寝るんです。しっかりやるから10分ぐらいかかります。歯間ブラシの習慣は8年ぐらい続いている気がします。毎日欠かさずに8年ぐらい続けているんです。

本当に一生懸命歯間ブラシをしているので、3ヶ月に1回の歯科検診に行った時にいつも褒められます。歯石が全然貯まってないと言われます。歯茎が年齢の割に珍しく若いとも言われます。だから私は自分の歯茎には自信があるんです。自慢する機会はありませんし、自慢する方法もありませんが。

私が歯科検診に行くようになったのは、先輩に「老いは歯茎から来るから若い時から歯医者に通え」と言われたからです。歯茎に気を使わないと、老いとともに歯茎が痩せてきて一気に老けた印象になると言われました。それを食い止めるには、歯茎が健康なうちから歯医者に通えと言われたんです。

私は基本的に素直な性格なので、先輩に言われたことは「なるほど!」と思ってやることも多いんです。素直な性格じゃなかったら、歯茎を気にすることなんてなかったでしょうね。

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