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脚本かコンテか

私は毎日のようにコンテを描いています。テレビ番組やCMやWebムービーなどなど。今まで何コマ描いてきたか分かりません。何万コマかは描いてきたんだと思います。

コンテは何のために使うかと言いますと、私が考えていることを、スタッフやクライアントなどに伝えるためにあります。映像の構造を分かりやすく伝えるためのものになります。

一方で、脚本は映画やドラマを作る時に使うものですが、そこに絵は描かれていません。そして、映画を作っている人は基本的には脚本を使います。脚本を元に、役者の方々と一緒にそのシーンを作り、どういうカット割りでどういうアングルがいいのかを、監督と撮影監督が話あって決めていきます。

私は基本的にはコンテを元に撮影していくことが多いです。そういう仕事が多いからです。コンテで撮影していく場合は、コンテ通りに撮っていくことになります。引きのアングルや寄りのアングルなどがコンテに描いてありますので、その通りに撮っていくのです。

コンテで撮っていくメリットは、最小限の撮影で済むところでしょうか。実はコンテというのは、脚本を絵に描いたものではありません。コンテというのは、コンテのマスとマスの間の時間経過まで入ってしまっているんです。

だから、コンテ化されたものを映画の脚本を使って撮影するように、そのシーンを作ることにやや無理があるんです。なぜなら、コンテではすでに時間経過してしまっている箇所があるからです。

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