石田徹也について
最近、石田徹也画伯に関する取材を受けています。今年、ちょっとした動きがあるそうなんです。石田くんの番組や本や展覧会がある時、いつも親友だった私が取材を受けます。そこで話すことは80%ぐらい同じ話なんですが、過去に私が話した記事や文章を読んで、そこからさらに突っ込んだ質問も来るようになりました。
私もささやかながら作家活動をしているので、石田くんはこう考えていたんじゃないかと主観で言ってしまうことがあります。石田くんの考え方を知っているのを前提に、作り手目線ではこうなんじゃないかと想像して言ってしまうんです。
すごく難しいのが、石田くんは今やニューヨークのガゴシアンギャラリーで扱われている作家です。私の子供の教科書にも出ていました。
だからどうしても「成功した作家」というフィルターがかかってしまうんです。成功者を語る時に、全ての過去が肯定的に捉えられて、それがあったからこそ成功したという文脈で語られて行きます。
たぶん取材する人は、私には成功者としての石田くんの話を聞きたいんじゃなくて、学生時代から卒業後の、貧乏で成功からは程遠かった石田くんの話を聞きたいはずなんです。
でもそんなに近くにいた私ですら、何枚ものフィルターを通して石田徹也を語ってしまう様になってしまうんです。
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