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仕事はたのしく

6月下旬から7月半ばにかけて、各地にロケに行ってました。青森県十和田市、岡山県岡山市、北海道稚内市、礼文島、利尻島です。映像の仕事をしていると日本全国を飛び回ることが多いので、新幹線やフェリーや飛行機に乗ることも珍しいことではありません。

当たり前のように新幹線に3時間乗り、フェリーに2時間乗り、飛行機にも2時間乗るのです。さらに言えば、ロケ地に行ったら一日中ロケバスに乗ってます。本当に大きなロケバスの時もあれば、ハイエースの時もあります。一番ミニマムだとレンタカーを借りて私が運転したりもします。

それを当たり前のようにやっていますが、実はそうやっていろいろな乗り物に乗って移動出来ている事自体が幸せなことなのかも知れません。コロナ禍で思い知らされたとかそういう事ではなく、私は単純に乗り物に乗るのが好きなんです。映像を作る事はもちろん好きなんですが、いつの間にか「乗り物に乗る」という、映像を作ることに匹敵する好きなものがセットになっていたんです。

乗り物に乗ってロケ地に行き撮影して帰ってくる仕事。いつの間にか私は自分が好きなものばかりに囲まれた仕事をしていたのです。

さ、さ、さらに!

ロケに行った先で美味しいものまで食べてるんです。美味しいものを食べてビールを飲むというのが人生最大の喜びなんですが、実はそれまでをも仕事に組み込んでいるのです!「乗り物に乗ってロケ地に行って美味しいものを食べてビールを飲んで撮影して帰ってくる仕事」を私はやっているのです!

仕事の中に喜びが3つも入っているのです。常軌を逸してますね。欲張りな人は、さらにギャラが良くて仕事も評価されたいとか言い出すでしょうが、私はもう十分に幸せです。

私はだいぶ前から「仕事のエンタメ化」という事を声高に言ってるんですが、楽しそうに仕事をしている人と一緒に仕事をしたいじゃないですか。いかにツラいか、いかに自分は働いているか、いかに大変な思いをしているかばかり言っている人との仕事は楽しくないのです。

実際に大変な仕事はたくさんあるので、本当に大変な仕事の時は「大変だ〜!」と言えばいいんですが、「楽しい」と言うとラクしているように思われる風潮があると思うんです。

「大変でした」「辛かったです」「頑張りました」と言えば、「よくやったな」と上司が褒めてくれるこのシステム。全っ然ダメですね。よくやったかどうかは結果次第です。

一番いいのは、プロセスも楽しんで結果も出すことです。結果を出すって言ったって、可もなく不可もなく仕事を完遂してくればそれで成功なんです。ロケ先で出会った老人が大企業の社長で意気投合して5億円の仕事をゲットして来なくていいんです。仕事を何ごともなく終え、道中がメチャクチャ楽しければ最高だと思うんですよ。

私が行ってきた青森、岡山、北海道の撮影は、旅行と言えば旅行とも言えます。私はスキあらば仕事をエンタメ化するので、仕事と旅行の区別が無くなるんです。「旅行のついでに撮影をして来た」とも言えますし、「撮影のついでに旅行をして来た」とも言えます。

しかし!

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