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分かりやすさとの戦い

私の作品は「分かりにくい」とよく言われます。

若い頃は「この分かりにくさが良くないですか?」と言ってたんですが、20年近く言われ続けると、もうそういう種類の反論をしても無駄だということも分かっています。

だから、分かりにくい作品を作りたかったら、自分で勝手に作ればいいんです。自分だけじゃなく、周りの人たちに共感してもらい、手伝ってもらえるなら、そうやって分かりにくい作品を作ればいいんです。分かりにくい作品を作るにはそれしかありません。

私はずっと、そうやって周りの人に助けてもらえたので、数々の分かりにくい作品を作って来れました。「分かりにくい映画界」があるとしたら、20人の理事のうちの一人ぐらいにはなれるんじゃないでしょうか。そのぐらい、分かりにくい作品ばかりを作ってきました。

そして今、私がなぜ「分かりやすさ」との戦いをしているかと言いますと、企画書にして大きなお金を集めて作る映画を作ろうとしているからです。

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