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自分のコントロール

コントロールという言葉は肯定的に使われることが多いと思います。例えば、人生のコントロール、自分のコントロール、感情のコントロール、作品や仕事のコントロールなどなど。

そして、コントロール出来ている人は意志の強い人だと思われます。ダイエットに成功したり、英語の習得に成功したり、禁煙や禁酒に成功したり。
私も自分のコントロールや感情のコントロールを、すごく大事なものとして考えてきました。自分で言うのもあれですけど、割と我慢強い方なんじゃないかと思っています。それは、自分をコントロールしなきゃと思ってきたからでしょうね。

本当に幼少期から高校生ぐらいまで、常に吐き気を我慢してきたので、我慢強くなってしまったのかも知れません。クルマに乗ったら必ず吐くし、緊張したら吐きますし、高校生の時は毎朝、通学路にある同じ生け垣に吐いてました。3年間も同じ場所に吐いていると、そこの木だけ心なしか大きく育ってましたね。吐き気は吐き気をもよおしてはいけない時にもよおすので、我慢が基本なんです。

吐き気の我慢が功を奏してか分かりませんが、自分を律して手に入れたものもたくさんありました。カッコいい言い方をすると、強い意志によって手に入れたもの、とでも言いましょうか。

いやしかし。アラフィフになるとですね、もうコントロールしなくていいかな、という思いも強くなります。

いや、野人になるような感じではありませんよ。過剰にコントロールしなくてもいいかなと思うんです。あまりにも自分をコントロールして来ちゃったなと、ちょっとネガティブに思うこともあります。

自分をコントロールしなきゃと思って自分を追い詰めて、いろんな結果を出してきたと思いますけど、その結果とやらは、そこまで自分を追い詰めて手に入れる価値はあったのか?と思うんです。

私が自分をコントロールして手に入れた結果は、人類にとっては何の影響もありません。私が手に入れたのは、家族を養っていける程度のお金を稼げるようになったことと、ちょっとした自分の自尊心を満足させる評価、ぐらいでしょうか。

もっと言うと、「幸せとは結果なのか?」という事なんです。

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