見出し画像

やる気を出す方法が一番難しい

世の中にはたくさんの成功の法則があります。それこそ本当に数え切れないほどの成功の法則があります。もう少し具体的に言いますと、いい作品を作る方法とか、それを具体的に教えてくれている映像や文章もたくさんあります。

私も『短編映画の作り方』という、今まで私が七転八倒しながら獲得したり思ったことの全てを書いた記事もあります。もうここにほぼ全て書いてしまったので、この先、教壇に立ち教える立場になったとしても、ここに書いてあることを切り売りしていくだけでしょう。

こんな風に、どうやった上手く作れるのか?どうやったら作品を人々に届けられるのか?どうやったら評価される作品を作れるのか?という方法はたくさんの人がアウトプットしてくれています。

でも、私が昔から知りたいと思っていたのは、こういうものではありませんでした。自分で『短編映画の作り方』とか書いてて申し訳ございませんが、こういうレベルのものを求めてはいなかったのです。

私が本当に知りたかったのは、作品の作り方ではなくやる気の出し方でした。「どうやったら作品を海外の人に伝えられるのか?」みたいなのは、レベルの高い話なんです。すでに作品を作った事がある人、あるいは作品を作りかけている人、あるいは強い意気込みで作品を作ろうとしている人のための話なんです。

「どうやったら賞を取れるのか?」みたいな話を聞きたいとは思いますが、まずはやる気の無い自分のやる気をどう奮い立たせるかが一番の問題だったのです。

私は今でこそ「継続は力なり」みたいな事を、あごヒゲを撫でながら言ったりしますが、もともと三日坊主以下の半日坊主だったんです。「なぜ自分はこんなに物事を続けることが出来ないのか?」と本気で悩んだ事もあるぐらいです。

もっと言えば、半日坊主どころか腰を上げようともしないやる気の無い人間だったんです。だから本当に切実にやる気の出し方を知りたいと思ってました。「自分もあのステージまで行きたい」とか「あの人みたいに有名になりたい」などと思ってましたが、やる気が出なかったんです。

「やる気さえ出ればあそこまで行けるんじゃないか?」ぐらいの事は思ってましたが、やる気が出ないんだからどうしようもないんです。そして、今日もやる気が出なかったと落ち込むんです。やる気が出る食べ物とか、やる気が出る薬とかを調べたこともありますが、そんなものは無いんですよね。

強いて言えばカフェインでしょうか。ドリンク剤でもコーヒーでも緑茶でも、カフェインを飲めば瞬間的に「やる気的なもの」は出ますが、カフェインもすぐに肝臓が分解してしまいますから続きません。飲みすぎると胃が荒れますし。

あるいは、音楽をスピーカーではなくヘッドフォンから聞くとか。私は集中力が無い時ややる気が無い時の最終手段として、ヘッドフォンをして爆音で音楽を聞いたりします。

でも、カフェインもヘッドフォンも、腰を上げて物事に取り掛かったあとの話なんですよね。動き出したチカラをどれだけ長続きさせるかの方法でしか無いんです。

やる気が無くてどうしてもスタート出来ない時があります。これの対処法はいまだに難しいです。スタート出来ないんです。「あれを作りたい。いや作らなければ自分の人生は終われない。あれを作れば一発逆転もあり得る。」とすら思っている作品ですら、スタート出来ないんです。

脳の片隅で抽象的なイメージとして考えてはいるんですが、文章でメモとしてすら書こうとしない、そのレベルでスタート出来ないんです。

そして99%の人が同じ様に考えていると思います。分かっちゃいるけど始められない。それをやれば人生が開ける未来が開けると分かっているのに腰が重たい。多くの人がそれに苦しんでいる気がしています。

それの解決方法を知りたいのに、そのレベルで指南してくれる本に出会えません。やる気を出す方法の本はいろいろ出ているかも知れませんが、「違う
、そうじゃない。そこじゃない。そのレベルじゃない。」と思ってしまうんです。

ここから先は

701字

平林勇500円

¥500 / 月 初月無料

少し踏み込んだ事を有料マガジンで書いてます。いつも踏み込んでしまうので、ほとんどの投稿が有料になってしまいますが。

サポートして頂けたら、更新頻度が上がる気がしておりますが、読んで頂けるだけで嬉しいです!