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緊急事態宣言の直前

緊急事態宣言が出るようです。出してもそれほど効果が無い気がしてましたので、たぶん出さないと思ってましたけど、出るんですね。

その時どんな事を思っていたかの記録用としてnoteを書いておこうと思います。去年の春頃にもそんなnoteを書いてました。あとから振り返った時、面白いと思うからです。「メチャクチャ大げさだったんだ!」とか「全然現実が分かってなかったんだ!」とか「奇跡的に生き延びたんだ!」とか、間違いなくこの先の時間が証明してくれるからです。

緊急事態宣言に関しての私の素直な気持ちは、「ややこしい」です。本当にややこしいです。私は家の中で「しっかしまあ!ややこしいな!」と一人で言ってます。私しかいない部屋の中でも言ってます。本当にややこしいと思ってるからです。

これ!と言った大きな問題がひとつあるだけじゃないから、ややこしいと思うんでしょうね。

まず、私は新型コロナに感染したくないんです。重症化して死ぬ怖さも少しは無くは無いですが、どちらかというと手続きが面倒くさそうだからです。発熱したら超面倒くさいと思います。発熱センターとかに連絡して、保健所の指示を仰いで、PCR検査して、陽性だったら濃厚接触した人にも連絡して、自宅かホテルか病院で療養して、もう考えただけで面倒くさいです。

その上、仕事ではたくさんの仕事をキャンセルして、いろんな人を振り回してしまいますし、濃厚接触した人にもPCR検査を受けてもらわなければなりませんし、そうやって人を巻き込むのも嫌なんです。

私は40歳になった時に、過労でブッ倒れて、2ヶ月ぐらい寝込んでしまい、たくさんの人に迷惑をかけたのがトラウマになっているんです。監督がブッ倒れると、影響が大きすぎて嫌なんです。The日本人ですね。人に迷惑かけるぐらいなら死んだほうがマシという。

とまあそんな事を言ってますけど、何度インフルエンザで寝込んで迷惑をかけて来てるんですけどね。実は無神経だから監督なんて言う仕事が出来ているのかも知れませんが。テヘ。

いやいや、本当に。確定申告の100倍ぐらい面倒くさくなると思ってます。「あの」確定申告の100倍ですよ。あ〜も〜、考えただけでイヤです。100歩譲っても、マイナンバーカードを受け取る手続きの30倍は面倒くさくなると思うんです。絶対にイヤだ!

そんなんですから、感染したくないんですよ。

あ、ちょっと緊急事態宣言の話からは離れちゃいましたけど、感染者が増えている状況がもうイライラするんです。「めんどくっさ!」と思っちゃうんです。

あと、ちょっと真面目に思うんですけど、飲食業の人たちがどうなってしまうのか心配になります。テレビなんかでは居酒屋やラーメン屋の店主が出てきて「まいっちゃいますよ…」みたいな感じで取り上げられてますけど、私はその奥にいるであろう子供たちの事が気になります。飲食業のオジサンたちだけが路頭に迷うんじゃなくて、そのオジサンたちの子供たちも路頭に迷っちゃうんです。幼稚園、小学校、中学校、高校生の子供たちがいるんです。赤ちゃんだっているかも知れません。

そして、大した保障もされずに、飲食業を悪者にして「お店に行かないように!」「お店に行くやつはバカだ!」ぐらいの勢いで国や自治体の偉い人たちから言われるんです。科学者から言われるんです。ワイドショーのコメンテーターから言われるんです。みんな安全な場所から言ってます。飲食業をやっている店の子供たちはどういう気持でそれを聞いてるんでしょうか。「うちの父ちゃんは悪者なのかな…」と思っちゃいかねませんよ。ものすごく非人道的な感じがします。差別や分断を積極的に作り出してる気がします。

おっと、穏やかが売りな私のnoteなのに、取り乱してしまいました。

分断と言えばあれですよ、自分たちの仕事の現場にだって変な空気が流れるんです。ひとりひとり緊急事態宣言の捉え方に濃淡がありますからね。

私の仕事は監督なので、どちらかというと安全側に立とうと思ってます。やるかやらないか判断に迷う時は「やめましょう」と言おうと思ってます。ちっぽけな監督だとしても監督の意見でそのプロジェクトは動きますから。監督が「大丈夫っしょ!やろうやろう!」とひと言言ったら、やる方向に大きく動きますから。

もちろん、それでも止められない仕事だってたくさんありますから、それを無理に止めるほどの主張はしませんし、やるべきなんです。あるいは、その仕事が無くなったら生活が困っちゃう人がいたらやめない方がいいと思ってます。「どっちでもいいなら、今はやめておきましょう。」ぐらいな感じですね。

それでも「大丈夫っしょ!やっちゃいましょう!」と言った方が、器の大きい大人に見えるんでしょうね。恐怖に打ち勝っている大の大人に見えるんでしょうね。いろんなデータを元に主体的に判断できるカッコいい大人に見えるんでしょうね。

一方で「やっぱりやめませんか?」と言ったら、恐怖に負けた臆病者や、ワイドショーを見すぎた暇人と思われるんでしょうね。「中止に決まってるだろ!」なんて言ったら、偏ったイデオロギーのYouTube見ちゃった変人と思われるんでしょうね。

私はどちらかと言うと、どっちも持ってます。そしてその使い分けは、自分に都合がいいかどうかで判断している事にも気づかされます。

どうしても進めたい仕事の時は「大丈夫っしょ!」と言うでしょうし、コンテを書く時間が足りないと思ったら「緊急事態宣言が出ている時にやるなんて信じられません。」と言うでしょう。

どうしてもやりたい飲み会がある時は「統計的に言って、それほど恐れるウイルスではない。」と言うでしょうし、引っ越しの手伝いを頼まれた時は「家庭にウイルスを持ち込みたくないから、外に出ないようにしてるんです。」と言うでしょう。

全然科学的な判断が出来ていません。そして世の中も、科学的な判断では動いてない気がします。国をもすらです。そしてそれは、そういうものなんだと思います。「人類の知」の限界を感じます。

などなどを考えていると「ややこしいな!」と思っちゃうんです。「こんなの解決出来ない問題じゃん!」と思っちゃうんです。だから、日々の酒量が増えちゃうんです。と、酒量をコロナのせいにする私はダメ人間ですよ。

さてと、ワインあったっけな。




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