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平林映画

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平林勇の映画つくり日記
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2020年1月の記事一覧

最強のプロデューサーチーム

最強のプロデューサーチーム

『SHELL and JOINT』の基本的な制作スタッフはかなり少ないのですが、映画祭に行くとなるとかなり大人数で行きます。これは監督としては本当に心強いですし、何よりも映画祭が楽しくなるんです。

モスクワ国際映画祭に行った時、ワイワイと大人数で行きました。あの時は確か7人でしたが、ワイワイしてました。ワイワイどころか、ワイワイワイワイワイワイワイワイしてました。今回のロッテルダムでは、瞬間最大

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映画祭日記(2020年スラムダンス映画祭)

映画祭日記(2020年スラムダンス映画祭)

ロッテルダム、ヨーテボリと続き、遂に最終の地、スラムダンス映画祭に来ました。アムステルダムから10時間ほど飛行機に乗って到着。ロッテルダムもヨーテボリも暖冬の影響でそれほど寒くなかったですが、スラムダンス映画祭をやっているパークシティはスキー場でもあるので、普通に寒いです。

パークシティに着いたら、同時期に開催されているサンダンス映画祭の垂れ幕や、サンダンス映画祭ショップなどがあり、この街ではい

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『SHELL and JOINT』の俳優①

『SHELL and JOINT』の俳優①

『SHELL and JOINT』の俳優の方々について書いてみようと思います。堀部さんと筒井さんについては、先日のnoteに書きましたので、お二人以外の方について書いてみます。

まずは、オーディションをやる前に私たちの方から出演をお願いした方々が何人かいます。今回のnoteではその方々について書こうと思います。

何と言っても、野島直人さんは私の作品からは絶対に外せない人物です。何かと言えば私の

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映画祭日記(2020年ヨーテボリ映画祭)

映画祭日記(2020年ヨーテボリ映画祭)

ロッテルダムからスウェーデンのヨーテボリ映画祭に来ました。

アムステルダムから1時間半ぐらいで着いて、特に出国審査も入国審査も無いので、東京から博多に行くような感じでしょうか。ヨーテボリ映画祭のメインスポンサーがボルボなので、空港から市内までボルボの最新車で送ってくれました。私たちのクルーは9人いるので、大型車2台に分乗して行きました。ヨーテボリって、ボルボの本拠地なんですね。

お昼ごはんを食

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映画祭日記(2020年ロッテルダム国際映画祭)②

映画祭日記(2020年ロッテルダム国際映画祭)②

3日目は、ロッテルダム国際映画祭の中心部から少し離れた劇場での3回目の上映がありました。

上映前に、工藤綾乃さんと2人で挨拶をし、今回は席が足りなかったので、まだロッテルダムで『SHELL and JOINT』を見ていない、照明の野村さんとカメラマンの古英さんに観てもらいました。

上映が2時間半あるので、その間に日本からいらしていた相原裕美さんにいろんなお話を聞きました。相原さんとは久しぶりに

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ペドロ・コスタ監督とロイ・アンダーソン監督

ペドロ・コスタ監督とロイ・アンダーソン監督

今日は楽しみにしていた、ペドロ・コスタ監督の『Vitalina Varela』を10時15分から観に行きました。ペドロ・コスタ監督はさすがに人気で、かなり大きなシアターでの上映でしたが、入り口がごった返すほどの満席でした。『Vitalina Varela』は去年のロカルノ国際映画祭で金豹賞を取った作品です。

映画は、ものすごく淡々と進んで行き、かつ暗闇のシーンばかりでずっと重たい空気が流れていま

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映画祭の準備は大変

映画祭の準備は大変

去年の末から、『SHELL and JOINT』の映画祭に向けての準備と、劇場公開に向けての準備の両方を進めています。同じ一つの映画に関する事なのですが、同じ様でかなり違う準備なんです。

配給会社にお金を払ってお願いすれば、大したことではないのかも知れませんが、インディペンデントの我々はすべてを家内制手工業でやる訳です。

今回は、映画祭が決まった時に何をしなければならないか書いてみます。「映画

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映画祭日記(2020年ロッテルダム国際映画祭)①

映画祭日記(2020年ロッテルダム国際映画祭)①

ロッテルダム国際映画祭にて、『SHELL and JOINT』の第一回目の上映に行って来ました。

上映前の挨拶をするために少し早く劇場に着いたんですが、上映するシアターの入り口はお客さんでごった返していました。この方々が全部『SHELL and JOINT』を目当てに来ていると思うだけで、すごく感慨深いものがありました。なぜなら、私はずっと短編映画を撮って来たからです。

短編映画の場合、映画祭

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映画『SHELL and JOINT』って何?

映画『SHELL and JOINT』って何?

映画『SHELL and JOINT』がどんな映画なのか分かった方が、私が『SHELL and JOINT』について書いているnoteを楽しんで頂けると思いますので、折を見て『SHELL and JOINT』とはどんな映画なのかを書いて行こうと思います。

あらすじ
幼なじみである新渡戸 ( 堀部圭亮 ) と坂本 ( 筒井真 理子 ) は、都内のカプセルホテルのフロントで働く従業員。新渡戸は節足動

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映画祭ツアーに行ってきます

映画祭ツアーに行ってきます

今日から12日間ほどかけて映画祭ツアーに行ってきます。ロッテルダム国際映画祭(オランダ)から始まり、ヨーテボリ映画祭(スウェーデン)、スラムダンス映画祭(アメリカ)の順に回ります。

まずはロッテルダム国際映画祭です。ロッテルダムでは、上映後のQ&Aが3回行われます。

1月23日 14時15分の上映回(Pathé 6)Q&A

1月24日 19時30分の上映回(KINO 3)Q&A

1月25日

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劇場公開映画のポスターやチラシを作る

劇場公開映画のポスターやチラシを作る

最近、思わぬ人たちから「note読んでます」と言われることが多くて驚いてます。届いているのか届いていないのか、表立ってはよく分からないのですが、割と多くの方が「いやそれ違うだろ!」とか「わかるわ〜」などと思いながら読んでいるんでしょうか。

先日、『SHELL and JOINT』の劇場公開の発表をしました。ここまで来るのがなかなか大変でした。急遽、11月に劇場公開の日が決まって、バタバタと準備を

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『SHELL and JOINT』 劇場公開決定!

『SHELL and JOINT』 劇場公開決定!

私が初めて作った長編映画『SHELL and JOINT』が、遂に劇場公開されることになりました。

3月27日(金)から、シネマート新宿とシネマート心斎橋で始まります。新宿はレイトショーで2週間、心斎橋はレイトショーで1週間です。まばたきしてるうちに終わっちゃいますからね。よそ見しているうちに終わっちゃいますよ。流れ星って見ようと思わないと見れないじゃないですか。「え?やってたんだ?」じゃなくて

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2019年のまとめと2020年の抱負

2019年のまとめと2020年の抱負

年末も新年も、モーレツに働いております。タッチアンドゴーで正月にちょっとだけ実家に帰りましたけれども。

そうこうしているうちに、昨年の総括をすることもなく、新年の抱負を書くでもなくするうちに、1月3日になってしまいました。年末年始ってものすごく時間があるように錯覚しませんか?1ヶ月ぐらい入院でもするイメージで、あれもこれもやれると思うんですけど、たかだか4〜5日ぐらいなんですよね。読みたい本だっ

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