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148. 自分で感じる変化が一番やる気が出る


今日は久しぶりにAさんとの日本語の授業がありました。Aさんはクロアチアに旅行に行っていて、その旅行の話からレッスンが始まりました。


移動中の飛行機の中で、たまたま近くの座席に日本人がいたそうです。
どうして日本人だとわかったのかというと、偶然見えたスマホの文字が日本語だったからだそうです。

そこで、思い切って日本語で

「おはようございます。すみません、日本人ですか・・・?」

と話しかけて、そこから短い会話をしたそう。

彼女は学習スピードはゆっくりですが、こういう日本人が少ない環境の中、日本人とたまたま出会ったら、チャンスを逃さず自分の経験として積み上げたり、日本語で話しかけてみるという勇気があります。

できそうでできないことなので、いつも尊敬します。

自分でも、前に日本人に思い切って話しかけた時よりも会話ができて、自分でも進歩を感じたそう。

やはり自分で自分の変化や進歩を感じるのが一番の栄養剤のような気がします。

周りがどう言おうと、自分の自分への評価や解釈は他の人のとは異なる場合が多く、自分に期待している時ほど厳しくなって、自分に赤点ばかり与えてしまいがちになります。

2週間前は、ものすごく落ち込んでいた彼女ですが、2週間ぶりのレッスンでは、顔がすごく明るかったです。

その理由はもう1つあります。

彼女の学習スピードはゆっくりペースです。そして、日本語のまずははじめに学ぶひらがなも、習得するのに時間がかかっています。

そんな彼女に、ひらがなやカタカナを習得しなくても、会話が目的ならば、ローマ字だけでレッスンをするという選択もある、というのも伝え、どうしますか、と確認も定期的にしていました。

本人の希望はひらがなとカタカナも読めるようになりたい、と毎回返事があったので、ローマ字を使わずにレッスンをしていました。

そんな彼女に音読チャレンジに誘ってみたのです。

参加表明をしてから、今日は8日目。

1日目と8日目、全然違います。
読み間違えもなくなり、2日目からは早速、塊で読み出しました。感動・・・
以前、学習塾で幼児担当していた時、4歳から6歳の生徒がひらがなを1つずつしか読んでいたのを、たくさんインプットとアウトプットをしたら、ある日を堺に、意味がある塊で読めるようになったのをみて、心の底から感動しました。それと同じことを今日見れて、胸がいっぱいです。。

Aさんの場合、自宅学習が圧倒的に足りていなかった、というのもあります。それでも、2週間前とかなり変化したことに、本人も自分が誇らしいと言っていました。

1つ、壁を超えたAさんを見れて、それを見せてくれて本当に感謝です。



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