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経済情報まとめ2.0 15:00


コモディティ:パーム油価格が3.5か月ぶりの安値に

  • 現在の状況:マレーシアのパーム油先物は1%下落し、1トンあたり3,820リンギットとなり、3.5か月ぶりの安値を記録しました。

  • 下落の理由

    • 5月前半のマレーシアの輸出データを前に慎重な姿勢が広がりました。

    • インターテック・テスティング・サービスとAmSpec Agriによると、5月1日から15日のパーム油製品の輸出量は4月同期間比で5.2%から17.6%減少しました。

    • 主要購買国である中国の経済データ発表を前にした慎重な姿勢も影響しました。

    • しかし、ダリアンとシカゴ商品取引所(CBOT)の競合オイルの強さが下落を抑えました。

    • 米国では、4月の大豆圧搾量が7か月ぶりの低水準に達し、ソイオイルの在庫は6か月ぶりに予想外に減少しました(全国油糧種子加工業者協会(NOPA)データによる)。

    • 原油価格はOPECが今年と来年の世界需要が堅調に推移すると示唆したことでさらに上昇しました。

    • インドでは、パーム油の輸入が価格低下により4月に3か月ぶりの高水準に達しました。

株式市場:ニュージーランド株が米国インフレデータを受けて急騰

  • 現在の状況:ニュージーランドのS&P/NZX 50指数は1.75%上昇し、11,728で取引を終了しました。3日間の連続下落を断ち切り、11月2日以来の最大の一日上昇となりました。

  • 上昇の理由

    • 最新の米国経済報告が連邦準備制度の今年の利下げの可能性を高めました。

    • 米国のヘッドラインインフレ率とコアインフレ率は4月に減速し、第2四半期にインフレが再び減少傾向にあることを示しました。

    • 4月の小売売上高は市場予測に反して横ばいでした。

  • セクター別のパフォーマンス

    • ヘルスケア株:フィッシャー&パイケル(+1.8%)、Ebosグループ(+1.1%)、ライマン・ヘルスケア(+8.8%)

    • ユーティリティ株:インフラティル(+3%)、マーキュリーNZ(+2.7%)、コンタクトエナジー(+2.4%)、メリディアン・エナジー(+2.7%)

株式市場:インド株はほぼ横ばい

  • 現在の状況:インドの株式市場はほぼ横ばいで、木曜日の早朝取引で73,012.3付近に留まりました。前日の取引では下落していました。

  • 市場の動き

    • 不動産とテクノロジーのセクターが上昇し、消費者と自動車セクターの損失を相殺しました。

    • 最新のデータで、インドの貿易赤字が4月に191億ドルに拡大し、3月の156億ドル(11か月ぶりの低水準)から急増し、市場予測の172億ドルを上回りました。これは輸入の急増によるものです。

    • 投資家は金曜日の中国の経済データ発表を控えて慎重な姿勢を見せ、マヒンドラ&マヒンドラ、ボーダフォンアイデア、GAIL(インド)、バイコンなどのQ4四半期報告を待ち構えています。

    • 一方、ウォール街は水曜日に記録的な高値で取引を終了し、インフレ率の緩和により今年の米国金利の引き下げに対する期待が高まりました。

  • 注目の銘柄

    • バルティ・エアテル(+2.7%)、テック・マヒンドラ(+1.8%)、LTMindtree(+1.5%)

    • 一方、マルチ・スズキ(-2.2%)、シュリラム・ファイナンス(-1.3%)は下落しました。

為替市場の最新情報:韓国ウォンが0.51%上昇

  • 主な通貨の動き

    • 上昇:韓国ウォン(+0.51%)

    • 下落:オーストラリアドル(-0.27%)

    • その他の動き:ドル指数(+0.03%)、ユーロ(-0.06%)、英ポンド(-0.03%)、日本円(+0.24%)


失業率:オランダの失業率が3.7%に上昇

  • 現在の状況:オランダの季節調整済み失業率は、2024年4月に3.7%に上昇し、前月の3.6%から増加しました。

  • 労働市場データ

    • 失業者数は前月から4,000人増加し、37万5,000人となりました。

    • 就業者数は1万人増加して981万人となりました。

    • 労働参加率は3月の76.0%から76.2%に上昇しました。

    • 4月の失業保険受給者数は17万人でした。

    • 2023年4月の季節調整済み失業率は3.4%でした。

工業生産:日本の工業生産の成長率が上方修正

  • 現在の状況:日本の工業生産は2024年3月に前月比4.4%増加しました(速報値の3.8%増加と前月の0.6%減少と比較)。

  • 主な貢献要因

    • 自動車:9.9%増加(2月の8.1%減少から回復)

    • 生産機械:11.6%増加(前月の3.2%減少から回復)

    • 電子部品・デバイス:9.2%増加(前月の0.2%増加から大幅に増加)

  • 年間パフォーマンス:2024年3月の工業生産は前年同月比で6.2%減少し、5か月連続の減少となりました。これは2020年9月以来の急速なペースです。

通貨:弱いGDPデータにもかかわらず日本円が上昇

  • 現在の状況:日本円は1ドル=154円まで強化され、ほぼ2週間ぶりの高値を記録しました。

  • 上昇の理由

    • 米ドルの広範な弱体化により、連邦準備制度が9月に利下げを開始するとの見通しが高まりました。

    • 米国のインフレ率が4月に減速し、小売売上高も予想外に停滞しました。

    • 米国と日本の利回りの差がさらに縮小し、円をサポートしました。

    • 日本のGDPデータが予想を下回る結果となったにもかかわらず、円は上昇しました。日本経済は2024年第1四半期に年率2%縮小し、1.5%の縮小を予測していた市場予測を上回りました。これは、民間消費が4四半期連続で減少したためです。

    • 最新のデータは、日本銀行が弱い通貨を防衛しながら経済を支援するというバランスを取る必要があることを示しています。

通貨:インフレ減速に伴う米ドルの低迷

  • 現在の状況:ドル指数は約104.2まで下落し、5週間ぶりの低水準に達しました。

  • 下落の理由

    • 米国のインフレが4月に減速し、連邦準備制度が9月に利下げを開始するとの期待が強まりました。

    • 米国のコアインフレ率は4月に年率3.6%に減速し、3月の3.8%から低下しました。これは市場予測と一致し、過去3年間で最低の水準です。

    • 4月の米国小売売上高が予想を下回り、経済の減速のさらなる証拠となりました。

  • 市場の期待

    • 投資家は、木曜日に発表される週次失業保険申請件数データやフィラデルフィア連邦準備銀行の製造業指数に注目しています。

    • ドルは広範にわたって損失を抱えていますが、米国と日本の利回りの差が縮小する中で円に対してさらに弱含みました。



住宅価格:インドネシアの第1四半期の住宅価格が上昇を継続

  • 現在の状況:インドネシアの住宅価格指数は2024年第1四半期に前年同期比で1.89%上昇しました(前期の1.74%から増加)。

  • 価格上昇の内訳

    • 小型住宅:2.41%(前期の2.15%から増加)

    • 中型住宅:1.60%(前期の1.87%から減少)

    • 大型住宅:1.53%(前期の1.58%から減少)

  • 都市別の価格動向

    • ポンティアナック:4.68%

    • サマリンダ:2.45%

    • デンパサール:1.48%

    • プカンバル:-0.13%

株式市場:香港株が9か月ぶりの高値に急騰

  • 現在の状況:香港の株式市場は木曜日の朝取引で218ポイント(1.1%)上昇し、19,296ポイントに達しました。これは約9か月ぶりの高値です。

  • 上昇の理由

    • 水曜日の祝日後の取引再開で、ウォール街の指標が過去最高値を記録し、インフレデータの緩和が連邦準備制度の利下げ期待を高めました。

    • すべてのセクターが上昇し、不動産株が牽引しました。特に、中国が売れ残り住宅の購入を支援する政策を打ち出すとの期待が高まりました。

    • さらに、中国の政策当局が銀行の預金準備率(RRR)をさらに引き下げるとの予想が続きました。

  • 注目の銘柄

    • テンセント:3.9%上昇(堅調な業績報告)

    • 中国資源土地(5.0%)、中国海外土地(4.6%)、半導体製造国際(1.6%)

株式市場:中国株が世界の市場に追随して上昇

  • 現在の状況:上海総合指数は0.2%上昇し、3,125ポイントに達しました。深セン成分指数も0.3%上昇し、9,612ポイントに達しました。

  • 上昇の理由

    • 米国の消費者インフレが4月に減速し、連邦準備制度が9月に利下げを開始するとの期待が高まりました。

    • 米国が中国製品に対して新たな関税を課した影響を投資家が評価し続けました。これには、電気自動車、太陽光部品、鉄鋼・アルミニウム、旧式半導体、重要鉱物、医療製品などの戦略的セクターが含まれます。

  • 注目の銘柄

    • ハイテク株が上昇:Foxconn Industrial(6%)、Zhongji Innolight(2.8%)、Eoptolink Technology(2.9%)、ZTE Corp(1.1%)、IEIT Systems(1.6%)

インフレ率:フィジーのインフレ率が2011年以来の高水準に

  • 現在の状況:フィジーの年次インフレ率は2024年4月に7.1%に急上昇し、前月の4.6%から大幅に上昇しました。これは2011年12月以来の最高水準です。

  • 主な上昇要因

    • 食品価格:12.2%(3年以上で最大の上昇、前月の7.3%から上昇)

    • 交通費:5.5%(5か月で最大の上昇、前月の4.2%から上昇)

    • アルコール飲料・タバコ:8.2%(前月の4.5%から上昇)

    • 住宅:3.1%(前月の2.3%から上昇)

    • その他の項目:娯楽文化(1.5% vs 1.7%)、レストラン・ホテル(10% vs 10%)、雑貨・サービス(5.0% vs 5.4%)、家具・家事用品(2.2% vs 2.2%)、教育(0.5% vs 0.5%)

  • 月次変動:4月の消費者物価は1.8%上昇し、2021年2月以来の最速のペースで上昇しました(前月の0.5%から増加)。

通貨市場:韓国ウォンが5週間ぶりの高値を記録

  • 現在の状況:USDKRWは5週間ぶりの安値である1,348.00に下落しました。

  • 過去4週間の動き:米ドルに対して韓国ウォンは2.24%減少。

  • 過去12か月の動き:米ドルに対して1.07%増加。

債券市場:韓国10年債利回りが10bps低下

  • 現在の状況:木曜日に政府債券利回りが低下しました。

  • 主要な動き:韓国10年債利回りは9.60bps低下しました。


株式市場:韓国株、7週間ぶりの高値に近づく

  • 現在の状況:韓国の主要指標であるKOSPIは0.8%上昇し、2,752ポイントに達しました。これは約7週間ぶりの高値です。

  • 上昇の理由

    • 地元の祝日明けに投資家が戻り、ウォール街の記録的な急上昇を追随。

    • 4月の米国のインフレ率が減速し、価格圧力の緩和に対する楽観的な見方が広がりました。

    • 小売売上高が停滞し、成長予測を裏切ったものの、連邦準備制度が年内に少なくとも2回の利下げを行うとの期待が高まりました。

  • セクター別のパフォーマンス

    • 金融セクターが最大の増加を示し、KBフィナンシャル(+3.6%)、ハナフィナンシャル(+3.9%)、サムスン生命(+2.2%)が notable gains 。

    • その他の主要銘柄:SKハイニックス(+4.2%)、セルティリオン(+1.2%)、ネイバー(+1.9%)、現代モービス(+1.3%)。

コモディティ:米国原油在庫の減少に伴い、原油価格が上昇

  • 現在の状況:WTI原油先物は1バレルあたり79ドルを超え、前日のセッションからの上昇を延長しました。

  • 価格上昇の理由

    • 米国原油在庫の予想外の大幅な減少(週次で250.8万バレル減少)が支持材料となりました。

    • EIAのデータによると、米国の原油在庫は2週連続で減少し、予測の136.2万バレル減を上回りました。

    • 米国のインフレデータの減速により、連邦準備制度が9月に利下げを開始するとの期待が高まり、需要見通しが強まりました。

  • その他の影響

    • 国際エネルギー機関(IEA)は今年の世界需要成長予測を14万バレル/日削減し、110万バレル/日としました。

    • 最新のOPECレポートでは、加盟国の生産上限を56.8万バレル/日上回ったとされていますが、2024年の需要見通しは225万バレル/日、2025年は185万バレル/日とされています。

通貨市場:アジアの為替更新

  • 主な通貨の動き

    • 上昇:パキスタンルピー(+0.67%)、ウズベキスタンソム(+0.67%)、イラクディナール(+0.64%)。

    • 下落:台湾ドル(-0.25%)。

通貨:NZドルが2か月ぶりの高値を記録

  • 現在の状況:NZドルは$0.61を超え、2か月ぶりの高値を記録しました。

  • 上昇の理由

    • 最新の米国経済報告が連邦準備制度に対する弱気な見方を示し、米ドルに対する圧力が強まりました。

    • 4月の米国消費者物価が予想を下回り、米国小売売上高が予想外に停滞しました。

    • 中国政府が売れ残り住宅の購入を検討しているとの報告を受け、強い元がNZドルを支援しました。

  • 国内状況

    • ニュージーランド準備銀行(RBNZ)は5月22日の会合で金利を5.5%に維持する見通し。

    • 第2四半期の2年先インフレ期待がほぼ3年ぶりの低水準に達し、RBNZが年内に利下げを検討する可能性が高まりました。

コモディティ:金価格が連邦準備制度の利下げ期待で上昇

  • 現在の状況:金価格は1オンスあたり$2,390に近づき、ほぼ1か月ぶりの高値を記録しました。

  • 上昇の理由

    • 米ドルの弱体化と国債利回りの低下に支えられ、米国のCPIデータが減速を示し、連邦準備制度の利下げ期待が高まりました。

    • 4月の月次インフレ率が0.3%に減速し、予測の0.4%を下回りました。

    • 12か月ベースでの総合インフレ率は3.4%、コアインフレ率は3.6%に減速し、予測と一致しました。

    • 小売売上高が停滞し、消費需要の軟化を示唆しました。

  • 市場の期待

    • 投資家は9月に75%、11月に85%の確率で連邦準備制度の利下げを予想しています。

    • 低金利は無利息資産である金の魅力を高めます。

  • その他の影響

    • シカゴ連邦準備銀行のオースタン・グールズビー総裁は、インフレのさらなる減速に楽観的な見方を示しました。



通貨:オフショア人民元が2週間ぶりの高値を記録

  • 現在の状況:オフショア人民元は1ドル=7.20に向けて上昇し、2週間ぶりの高値を記録しました。

  • 増加の理由

    • アメリカの経済データにより、4月の年率コアインフレ率が3.6%に減少し、3年ぶりの低水準となりました。

    • アメリカの小売売上高が予想を下回り、予想されていた0.4%の上昇には届きませんでした。

    • フェデラル・リザーブが早ければ9月に利下げを行うとの見通しが高まり、11月の米大統領選挙も考慮されています。

    • 中国政府が地方政府に数百万戸の売れ残り住宅の購入を提案しているとの報告により、市場の楽観的な見方が広がりました。

    • バイデン米大統領が最近中国製品に対する大幅な関税引き上げを決定したにもかかわらず、市場の楽観的な見方は続いています。

失業率:オーストラリアの失業率が予想外に3か月ぶりの高水準に上昇

  • 現在の状況:オーストラリアの季節調整済み失業率は、2024年4月に4.1%に上昇し、3月の3.9%(上方修正後)から増加しました。

  • 労働市場のデータ

    • 失業者数は3万0300人増加して60万4200人となりました。

    • フルタイムの求職者数は1万3700人増加して38万7500人となりました。

    • パートタイムの求職者数は1万6600人増加して21万6700人となりました。

    • 雇用者数は3万8500人増加して1430万人となり、予想の2万3700人を上回りました。

    • パートタイム雇用者数は4万4600人増加しましたが、フルタイム雇用者数は6100人減少しました。

    • 労働参加率は3月の66.6%から66.7%に上昇しました。

    • 不完全雇用率は6.5%から6.6%に上昇しました。

    • 総労働時間は1億9620万時間で変わりませんでした。

株式市場:アジア市場がウォール街の記録更新を追随して上昇

  • 現在の状況:アジアの株式市場は、ウォール街の記録的な上昇に追随して上昇しました。

  • 市場への影響

    • 4月の米国の消費者インフレが減速し、フェデラル・リザーブが9月に利下げを開始するとの期待が強まりました。

    • 日本の経済は第1四半期に年率2%縮小し、予想を上回る悪化となりました。

    • オーストラリアの失業率は4月に4.1%に増加し、3月の3.8%から上昇しました。

    • オーストラリア、日本、韓国、香港、中国の株式は全て上昇しました。

株式市場:GDPデータを受けた日本株はまちまち

  • 現在の状況:日経225は0.6%上昇して約38,600、東証株価指数(TOPIX)は0.2%減少して2,725となりました。

  • 経済的背景

    • 日本の経済は第1四半期に年率2%縮小し、市場予測の1.5%縮小を上回る結果となりました。

    • 民間消費は4四半期連続で減少しました。

    • アメリカの株式はインフレの減速を受けて過去最高を更新し、9月の利下げ予測が強まりました。

  • セクター別のパフォーマンス

    • テクノロジー株が上昇を牽引しました。具体的には東京エレクトロン(+3.6%)、ディスコ(+3%)、レーザーテック(+1.9%)、ソフトバンクグループ(+2.1%)、アドバンテスト(+2.6%)などが上昇しました。

    • 一方、三菱UFJ(-5.2%)、トヨタ自動車(-2.1%)などは大幅に下落しました。

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