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ギルティ外伝 :ご褒美ラガーと大塚さん

今日も慌ただしいオフィス。
ギルティ女史はいつものように猛スピードで仕事をこなしている。


ここのオフィスにいるスタッフの人たちの、ギルティ女史との付き合い方は大きく分けて3つある。

1つは良好な関係。
ギルティ女史の性格や彼女の考える働き方、このオフィスのあり方などを理解していて、厳しい言葉もきちんと受け止め、ユーモアのある会話の時は一緒にノリよく盛り上がる。

もう1つは、ややタジタジ系。
率直に言うと正直ついていけない時があるぜ...とは思いつつも、上司だし仕事だしというような感じで、苦笑いをしたりしながらも控えめに付き合うという感じだ。

そして3つ目は、距離を置いている系。
自分でオフィスを構え別の仕事も持っていて、ここでの仕事はきっちり収めるものの、実務以外の組織づくりなどに関しては極力ノータッチ。そういうことは求めていない、めんどくさそうなことは避けたいというか、彼女の方針やここでの働き方に一線引いている感じの人だ。

普通の会社でもそういった温度差みたいなものは生じるのかもしれないが、ここの人たちは全員が個人事業主であり言うなればフリーのデザイナーの集団というような側面もあるため、そしてなによりギルティ女史がなかなか色々と突き抜けているので合う合わないはかなり顕著に分かれる。その結果、このような構図になっているのだと思われた。


もちろん私はこの3つの中でいうと1つ目に属するタイプだ。
というか、理解して共感していると言うよりは右も左もわからず、必死で食らいついて修行しなければというような心持ちだった。
まるで生まれたてのヒヨコのように、ギルティ女史を絶対的存在としてまずはここで課されたものは全てスマートにこなせるようにならなければと、時には無茶振りをされながらも彼女と関わってきた。
でもこれは私の性格というかポリシー的なところもあるかもしれない。
私は「それなりにうまくやる」というのができない「やるからには全力で」タイプなのだ。

そして今回は、そんなオフィスの中にいたスタッフの一人、大塚さんの話。

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