居酒屋のいつものテーブルにAさんと2人
居酒屋のいつものテーブルにAさんと2人、向かい合って座っています。来月、Aさんは、「自己都合」という理由で退職します。
「どうして退職なんですか」「これからどうするんですか」。聞きたい話は、あります。でも詮索目的の場とも思われたくなくて、黙り込んでいます。
察しのいいAさんは、それとなく心情を明かしてくれます。上司が上司たる仕事をしてくれずしんどかった話。これからのことはまだ白紙という話。
「弱かったからかもしれません」とAさんがつぶやいた瞬間、自分でも思い設けず、泣いていました。その涙が寂しさなのか悔しさなのか、整理も付かずに。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。何らか反響をいただければ、次の記事への糧になります。