217-活字好きな〇〇
〇:……。
ある日の休日、〇〇は市街地の本屋に来ていた。
〇:……。
生粋の活字好きの〇〇は、よく本屋巡りをしていた。
〇:……おっ、この作家の新作出てる
〇〇は小説を一つ手に取り、表紙を覗く。
そしてパラパラと中身を見て、棚に戻した。
そして本屋を散策していると、
海:…あ、〇〇さん、いらっしゃいませ
〇:あぁ、好花の…、誕生日会ぶり
その本屋でアルバイトをしている海月と出くわした。
海:ここにはよく来られるんですか?
〇:まぁ時間があるときにはかな…?
海:なるほど
〇:今日も17時からバイトだから、あと一時間くらいしかいられないし…
海:そうなんですね、じゃあ楽しんでください
〇:ありがと
軽く世間話をして、海月は自分の仕事に戻った。
〇:ふむ……、
そして〇〇は珍しく漫画コーナーに向かった。
〇:今って何が人気なんだろ…?
漫画関連に関しては全く疎い〇〇。
〇:あとで好花に訊こっかな…
◇
そして時間ギリギリまで本屋を堪能した〇〇。何も買わずにお店を後にして、バイト先に向かう。
そしてバイト終了後、〇〇は家に帰宅する。
〇:ただいま…
土日でお客さんが多く、この日の〇〇はヘトヘトになっていた。
カバンの中の制服を洗濯機にぶち込み、シャワーを浴びる。
〇:ふぅ~、さっぱり…
〇〇は髪を拭きながらリビングに入り、ソファに座る。
すると、
(ピンポーン)
好:〇〇、帰ってきた~?
好花が部屋にやってきた。
〇:ただいま
好:おかえり、お疲れ様
好花が〇〇の隣に座る。
好:本屋巡りは楽しかった?
〇:まぁいつも通りかな…
好花は、髪を乾かし終えた〇〇の肩に頭を乗せる。
好:お風呂上がりの匂い……
〇:ええ匂いやろ?
好:(笑)関西弁使うな!(笑)
〇:好花といると移るんだよ!(笑)
好:(爆笑)
〇〇はテーブルに置いてあった小説を手に取る。
〇:…そういえばさ、今流行りの漫画って何?
好:ん~、ブ〇ーロックとかマッ〇ュルとかちゃう?
〇:……なるほど…(苦笑)
全くピンと来ていない〇〇です。
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