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209-リゾートホテルに泊まる一行 前編

ホテルに到着した一行は、フロントでチェックインを行う。

好:暑っつ~……

〇:しゃあない、ひなたの国だし…(苦笑)

暑がる好花を、〇〇は手持ちの扇子で扇ぐ。

美玖:はい、鍵もらって来たよ

〇:サンキュ

チェックインを終えた美玖から部屋の鍵を受け取り、エレベーターで部屋のある階に上がる。

〇:じゃあ俺らこっちだから

菜:オッケー

ひなの:また夕食のときね

プレミアムダブルに泊まる〇〇と好花以外は途中の階で降りる。

〇:3902だから…、ここか

鍵を開けて部屋の中に入る。

好:…お金大丈夫…か(笑)

〇:まぁな(笑)

高校時代にアプリ開発で数千万単位の稼ぎを得た〇〇。一泊五万も余裕で支払えるのだ。

好:なぁ〇〇見て、オーシャンビューヤバいで?

〇:ほんとだ(笑)海に面してる方の部屋でよかったな

荷物を端に置き、窓からのオーシャンビューを眺める。

〇:明日の朝、海の方行ってみる?

好:いいね

〇〇は窓から離れ、ソファにくつろぐ。

〇:夕方までちょっと寝ようかな…

好:そう?じゃあみんなのとこ行ってていい?

〇:いいよ

〇〇はそのままソファに横になり、目を瞑った。



一方その頃、他の人たちも部屋に到着し、オーシャンビューを堪能していた。

菜:すごっ…!

美玖:晴れてるから余計に綺麗よね

愛:この後海行ってみる?

芽依:綺麗~!

ひより:下にプールもあるよ

陽菜:さすがにまだ入れないんじゃない?

芽実:二階にカフェテリアあるみたいよ

ぱ:行く?

ひなの:💤💤

彩:朝から運転してたんだもんね

み:ゆっくり休んでもらおっか

そしてみな思い思いに時間を過ごすことに。

好:お邪魔しま~す

美玖:いらっしゃい

愛:〇〇は?

好:朝から運転してたから疲れて眠っちゃいました(笑)

美玖:まぁそうだよね…(苦笑)

菜:美玖も眠かったら寝ていいよ?

美玖:え~、じゃあお言葉に甘えて…

運転手組は三人とも疲れて眠ってしまった。

菜:ホテル内色々と見て回らない?

好:いいですね

ひより:お姉ちゃ~ん!

彩:みんなで一緒に周りましょ

そして起きてる組は年上組の部屋に集まり、ホテル内を周ることに。

ぱ:車いす押しますよ

菜:ありがと

今回の旅行で菜緒の元気な姿を目にした陽世は元気を取り戻しており、積極的に菜緒の車いすを押していた。

陽菜:レタールームだって

み:最長20年後の自分に手紙か~

愛:みんなで書いてみる?

十人は未来の自分に宛てて手紙を書くことに。

ひより:何年後にしよっかな~

陽菜:思い切って二十年後で書いてみれば?(笑)

ひより:覚えてないよ(笑)

芽実:五年後の二十歳の自分に……、

好:大学卒業するのが六年後やろ…?

そしてそれぞれ『To the future』と書かれたポストに投函する。

その後、カフェテリアでコーヒーやカフェラテを堪能する。

愛:いい匂い…

菜:菜緒、そんな苦いの飲めないわ…

ひより:お子さまだ~

菜:うっさい(笑)

ぱ:でも芽実ちゃんノンシュガーでよく飲めるね

芽実:いつも飲んでるから

好:勉強のお供に…

彩:確かに、眠い時に飲んで気合い入れるの分かるわ~(笑)

芽依:お兄ちゃんとか美玖お姉ちゃんはすごい共感しそうだね(笑)

そうして十人がテラスでくつろいでいる頃、

〇:ん~…、一時間くらい寝たのか…

ひなの:みんなどこ行ったんだろ…?

美玖:たぶん〇〇とひなのも寝てるな…

三人も目を覚ました。

〇:ふぁ~、みんなどこ行った?

美玖:知らない…

ひなの:私たちだけでどっか周る?

自然と美玖のもとに集まる。

美玖:…そうだ、行きたいとこあるから二人とも付き合って

〇:いいよ

そうして三人がやってきたのは、

美玖:ここね、焚き火でマシュマロ焼いたりできるんだよ

ひなの:へぇ~

焚き火のリビングだった。

美玖:コーヒーとマシュマロもらってくるね

〇:よろしく

そうして美玖が持ってきたコーヒーを飲みながら、焼きマシュマロを堪能する。

〇:…みんなどこにいると思う?

ひなの:ワンチャン海の方に行ってる説

美玖:いや、レタールームとかテラスの方行ってる気がする。

さすが最年長。すると、

陽菜:あれ、お兄ちゃんたち?

好:ホンマや、起きたんやな

テラスから移動してきた十人と合流した。

菜:おはよう

美玖:おはよう

ひより:ひよたんたちもマシュマロ食べた~い

ひなの:取ってきなよ(笑)

芽実:取ってくる

愛:待ってて

芽実と愛萌がマシュマロをもらいに行く。

愛:お待たせ

ひより:いぇ~い

陽菜:焼こ焼こ…

末っ子組が率先してマシュマロを焼く。

芽依:やっぱり三人はコーヒー嗜むんだね(笑)

美玖:ん?あぁ、普通に好きだからね、どっかのコーヒー飲めない誰かさんと違って

菜:あんだと?シバくぞ(笑)

相変わらず、喧嘩するほど仲のいい美玖と菜緒です。

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