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215-風邪を引いた〇〇

(ピピピピッ、ピピピピッ…)

〇:んっ……

とある日の朝、〇〇はアラームの音で目を覚ました。

ベッドから起き上がり、洗面所に向かう。

〇:頭痛ぇ……

歯磨きをしながらふと鏡を覗くと、微かに顔が赤くなっていた。

〇:…風邪引いたか……?

口の中をゆすぎ、寝室のベッド横から体温計を取り出す。

(ピピッ…)

〇:……(苦笑)

体温計には『39.8℃』と表示されていた。

〇:大人しく寝とくか……

〇〇は好花にメッセージを送り、ベッドに潜った。

その数分後、玄関のドアが開き、好花が部屋に入ってくる。

好:〇〇、大丈夫?

〇:たぶん…

好:とりあえず冷蔵庫の冷却ジェルシートと棚に入ってた経口補水液は横に置いとくから

〇:ありがと…

それだけ言って、好花は大学に向かった。



お昼、〇〇はベッドから起き上がり、台所に向かう。

〇:……あった、焼うどん…

〇〇は棚から焼うどんを見つけ、コンロにかける。

そして出来上がったうどんを鍋敷きにのせてテーブルまで運ぶ。

〇:いただきます…

一本ずつうどんを啜る。

〇:…吐きそう……

ゴミ箱に二重に袋をセットし、中にペーパータオルを敷き詰める。

〇:ごちそうさまでした…

ゴミをゴミ箱に捨て、再びベッドに潜る。



そして夜、好花が大学から帰ってきた。

好:ただいま

〇:おかえり

好:ご飯、何か食べれたん?

〇:お昼に焼うどん食った

好:そら良かった…

好花は手にぶら下げていたスーパーの袋を床に下ろす。中には、胃に優しそうな食材が入っている。

好:夜ご飯、何か食べる?

〇:いやいいかな、そんなに食欲無い…

好:そっか…

好花は〇〇のベッド横に座り、首に貼られた冷却ジェルシートを取り換える。

好:ゆっくり休みや?

〇:りょ……

そうして〇〇は目を瞑って眠り始めた。

好花は〇〇の頬にキスをして、部屋を後にする。

風邪を引いても変わらずラブラブな〇〇と好花です。

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