紅葉狩り
ある日の学校帰り、私は好花と好花の友人2人、秀将、俊喜と紅葉狩りに行く約束をしていた。
〇〇:はぁ〜……
好花:…どうしたの?
昇降口の外で白い息を出して遊んでいると、後ろから好花がやってきた。
〇〇:いや?(笑)お疲れ
好花:うん、お疲れ
後ろから好花の友人2人もやってくる。
好花友1,2:はじめまして
〇〇:はじめまして
好花:…〇〇の友達は?
〇〇:まだ来てない…
好花友1:その2人は集合場所知ってるん?
〇〇:えぇ、昼休みに伝えてありますから
すると、下駄箱のすのこが激しく鳴った。
秀将:すいません!
俊喜:遅くなりました!
〇〇:来た…
〇〇:なんで遅れたん?
俊喜:俺は日直
〇〇:…で秀将は?
秀将:俊喜と一緒に行こうと思って待ってた(笑)
〇〇:先来いよ(苦笑)
好花:じゃあ行きますか!
地下鉄で九条まで行き、熊野神社行きのバスに乗る。
俊喜:…腹減った……
好花友2:確かに…、私もお腹空いた
好花:後2,3分なんだから我慢せぇ(笑)
泉涌寺道でバスを降り、近くのコンビニに向かった。
(🎶〜)
俊喜:何にしようかな〜
好花:〇〇、何か買う?
〇〇:…別に家にご飯あるし、飲み物とホットスナックくらいでいいかな
好花:私もそうしよ…
レジでお会計を済まし、泉涌寺に向けて歩き出す。
好花友2:何買ったん?
好花:ホットのカフェラテとチキン
好花友2:〇〇くんも?
〇〇:私は唐揚げです
そう言いながら、一口目を頬張る。
〇〇:ん〜、美味しっ
俊喜:(笑)一口ちょうだい?
〇〇:……、お前は自分のハンバーガーあるだろ?
好花:じゃあ私のチキンと交換こしよ?
〇〇:…却下
好花友1:(笑)断られてやんの(笑)
そんなことを話しているうちに泉涌寺の門のところまで歩いてきた。
好花友2:ここくぐるん?
好花:そう
門をくぐると、道の左右が木々に囲まれる。
秀将:門くぐると別世界やな…
好花友2:こっからどのくらい?
好花:…どのくらい?
〇〇:500mくらいちゃう?
しばらく歩くと、紅葉が顔を見せ始めた。
好花:…〇〇?
〇〇:ん?
好花:そっち行くん?
〇〇:…泉涌寺閉館しとるで?
五人:え?
〇〇:16:30までやもん(笑)
好花友1:…好花?
好花:……ホンマやん…(苦笑)
好花がスマホを見ながら呟く。
俊喜:向こう、何があるん?
〇〇:鳥居橋っていう橋があるんね?
細い道に入ると、道が紅く染まってくる。
俊喜:…こんなとこあったんやな……
好花友2:綺麗……!
私はカバンからカメラを取り出した。
秀将:出た(笑)
(パシャッ)
〇〇:…映えるな
好花:ちょっと私のこと撮ってみて?
〇〇:ええよ
好花友1:…私たち退こっか
秀将:(笑)そうですね
好花が紅葉の中でポーズをキメる。
〇〇:…目線もうちょい上
好花:(笑)
(パシャッ)
〇〇:…いいよ
好花:どう?写真の出来は?
〇〇:こんな感じ
好花:おぉ!
俊喜:すごい美人さん
好花友2:後でその写真送ってもらってええ?
〇〇:…送ります?
好花:送らんといて?(苦笑)
好花友1:何照れてんのよ(笑)
好花:照れてないから(笑)〇〇、私にだけ送って?私にだけ
〇〇:はいはい(笑)
私たちはその後荒神堂に向かった。
好花友2:う〜わ、やばっ、何ここ!?
秀将:すごすぎん!?
〇〇:…絵ん中みたい……
好花友1:ほんまに……
(パシャッ)
好花:しっかり撮るもん撮るんやな(笑)
〇〇:また被写体になる?
好花:ええよ?(笑)
好花友1:はい、どいたどいた…!(笑)
〇〇、好花:(笑)
好花:ポーズどうする?
〇〇:任せる
好花:はいはい…(笑)
(パシャッ)
好花友2:…私たちも撮りたいなぁ……
好花:やだよ(笑)
(パシャッ)
俊喜:……寒っ…
すっかり辺りも冷え込んできた。
〇〇:…そろそろ帰る?
好花:せやな、2人とももう帰ってもええやろ?
好花友1:うん、大丈夫
好花友2:👌
〇〇:秀将、帰るぞ
秀将:おう
全員で泉涌寺を後にする。
好花:はぁ〜、…カイロ持ってくれば良かった……
好花が手のひらを息で温める。
〇〇:…好花
好花の手を握り、コートのポケットの中に突っ込む。
好花:…ふふっ(笑)
好花友2:ラブラブじゃん(笑)
そのままバスに乗り、九条まで戻る。
好花:じゃあここで解散?
〇〇:うん、でいいんちゃう?知らんけど…
好花:じゃあ解散!
私たちは竹田方面に乗り、枚方まで帰った。
〇〇:じゃあな
俊喜:おう
秀将:またな
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