魚屋

このところ
昔からある近所の魚屋さんでお買い物をする機会が増えました。

以前は、スーパーマーケットの方がお値段も手頃でしたし
魚屋さんに行って奥さんに凝視されながら魚を選ぶ勇気もなく
評判の良いのは知っていたけれど
なかなか足を運ぶ気持ちになれませんでした。

ところが、この１年くらいの間に
物価は恐ろしいほど上昇し
安売りのスーパーマーケットでさえ
「え？？？こんな値段だったかしら？！」
と思うほどの高値を表示するようになりました。

当然、外食の平均価格も、以前では考えられないほどに値上がりしました。

輸送コストや電気代の高騰により
仕方のないことではあります。
理解はできますが、収入の方は変わっていないので
なんとか節約するしかありません。
尚且つ美味しいものを食べたい。

こんなご時世になりますと
近所の魚屋さん・八百屋さんで買い物をするのは
コスパの良い方法になりました。

価格もスーパーマーケットとの差がなくなってきましたし
切り身の魚は厚く
夕方に行くとオマケしてもらえたり
珍しいお魚にも出会えます。

白身魚とイカと玉ねぎの天ぷらなども
安くて美味しいです。

先日は、なんと！
鯨の刺身がありました。

鯨といえば、昭和の時代には肉の代用になり
バブルの時代には希少価値から高級感のある食べ物になり
今は店で見る機会もほぼなくなりました。

「鯨ですか！珍しいですね～」と言うと
大将が
「お客様に好きなかたがいてね！週末に少しだけ仕入れて売るんですよ」
わたしも食べてみたくなり買って帰りました。

血の滴るような鯨の刺身は美味しいけれど
「これ…　火を通したらもっと美味しいかも」

刺身で売っている魚屋さんには悪いなぁと思いながら
フライパンで軽く表面を焼いて
レアな状態に、馬刺し用の醤油をひとたらし。

「う、う、うまいっ！」

肉のうま味と
魚のさっぱりした脂の
いいとこ取りの味わいでした。

次回、また見つけたら買って帰ろうと思いました。

八百屋さんも、時々変わったものを売っていて
とても美味しい発見があります。

外食を控えて
変わった食材の物や、少し奮発していいものを買う。
そして、家で調理して美味しくいただく。

心の満たされる食事を目的に
お金の使い方も変えていきたいと思います。