作業・仕事・生業-「死を覚悟」したら見えた「死後賭」=シゴト感。
こんにちは。JAZZ Bassistの程嶋です。
少し間が空いてしまいました。
2022年 年初に卵巣がんのステージ2b、類内膜線癌(子宮内膜症を起因とする)の告知を受けました。現在は術後補助治療としてDC療法という抗がん剤治療を終え、再発防止をしつつ定期検査を受ける段階に入りました。
治療費が非常に高額になっており、長期にわたって財政が圧迫されているのでnoteからの「サポート」嬉しくいただいております。
各種SNSリンク、オンラインショップはこちら
これまでのnote記事です。
後半治療が停滞したことや最終クールの副作用がなかなか激しかったことでなかなか更新できませんでしたが、この「死後賭」=シゴト感について書いていきたいと思います。
きっかけは
・自分自身の「がん」
・がん闘病中に拝聴したWBS時代の恩師、内田先生の最終講義
・先日行われたIBCS(現IBM)新人研修時の恩人の「偲ぶ会」
です。
がんになってみて、そして特に手術からステージ確定までの間、とにかく意外なほどに、
「ああ、生きたいな」
と、いう思いが強く、手術入院中にも復帰後のライブのためにドレスの通販サイトを見ているという前向きっぷりでした。
そして
「もっと家族と楽しいときを長く過ごしたい」
という思いとともに
「もっともっとずっと、いい音楽がしたい」
という思いが
「死ぬかも」という危機感が上がるにつれて懇々と湧き上がってきたのです。
確信しました。
内田先生は最終講義で
とおっしゃいました。
例えばコンサルタントの仕事は「クライアントの業績を上げること」であり、「エクセルで現状分析をする」「プレゼンの資料を作る」は
作業でしょうということです。
一方私は新卒時代、先輩コンサルタントから
「コンサルタントとは生業である」
と教わりました。
確かに・・・。
私が新卒で入社したのころのコンサルティング業界は結構なハードワークが普通に行われており・・・・・。とうか、
「クライアントの業績を上げる」と簡単に言いますが、そんなこと
必死でやらなきゃできるわけない。
わけですね。おそらく今も「職業」として「コンサルタント」を選ぶというよりは、本当に好きでコンサルティングをしている。
という人が残っていく業界なのではないかと思います。
で、これ。音楽家も一緒なんじゃないかと思います。
音楽家っておそらく音楽で一旗揚げて稼いでやろうというより、
「本当に好きで音楽をやってる」だと思うのですよ。
だから、生きている限り「良い環境で音楽活動を続ける」ことを
みんなとても大事にしているんだと思うのですね。
こちらに関しては詳しくは次の記事で。
そしてもう一つ。「死後賭」=シゴト。
という概念。
これは今回本当に
「あ、私死ぬかも」と思ったから湧いてきた概念であり、同時に。
長く闘病され亡くなった恩人の偲ぶ会で、ある人が
と、スピーチしたんですよね。響きました。
各業界で活躍する、本当にたくさんの、日本で上から10%くらいに入るだろう優秀な人たち。(私はドロップアウトしていますが)
そんな人たちをたくさん育てた私の恩人は本当に素敵な人でした。
自分の死後に残る自分の仕事、あるいは生業の結果。
「死後賭」=シゴト。
もうすぐ40歳、そろそろ本当にいろいろなことから逃げずに考えていきたいものです。
https://note.com/hinabass/n/nad5bbf319a21?magazine_key=mdccfe3bd87b3
忘れないでいよう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?